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第81話 「事件発生!熱血名探偵ワタル、爆誕ッ!」

 前回までのあらすじ! ワタルとアリアとリベリオンの3人は、ウィンド大陸に散らばる3本の宝剣を集める旅に出発! 早速一本目の剣を求めて、大陸の北に位置する豪邸へと赴いた!











 そんなわけでワタルたちは、メイドのミラに連れられて豪邸に入ったッ!


「おお……立派な内装だなッ!」


 エントランスの天井につるされた、きらびやかなシャンデリアを見てつぶやくワタルッ!


「うむ、確かに豪華な洋館だ」


 ワタルに同意するように頷くリベリオンッ!


 そしてそのまま一行はミラの後を黙々と着いて行き、2階奥の部屋へとたどり着いたッ!


「こちらが、ご主人様のお部屋になっております。それでは、ごゆっくりどうぞ」


 ミラはそう言って丁寧にお辞儀をすると、そそくさとどこかへ歩いていくのであったッ!


「……? ミラさん、中まで着いてきてくれないんですか?」


 不審そうな顔で口を開くアリアッ!


「うむ、何か焦っているようにも見えたが……まあいい、とりあえず部屋に入るぞ」


 リベリオンはそう言うと、目の前の豪華な装飾が施されたドアをゆっくりとノックしたッ!






 コンッ!


 コンッッ!!






「はい、どうぞ~」


 中から落ち着いた男性の声が聞こえてきたので、ドアを開けて入室する3人ッ!


 そこは、人一人が過ごすには十分すぎるほど広々とした部屋で、ワタルたちが入ってもまだまだスペースがあったッ!


 ガラス製の美しいテーブルや分厚い本が並べられた本棚などが目に付くその部屋の中央で、男性がソファーに座ってくつろいでいるッ!


「ようこそいらっしゃいました、私がアリババです」


 清潔感のある黒いスーツを着た男性は、スッと立ち上がりながらそう言ったッ! 年は60歳ほどで、彫りの深いダンディーなおじさんであるッ!


「どうも、始めましてッッ!! ワタルですッッッ!!!」


 仁王の形相で挨拶をするワタルッ! アリアとリベリオンもそれに続いて


「アリアです」


「リベリオンです」


と挨拶をしたッ!


「やあどうもどうも。とりあえず、そこにお座りください」


 アリババに促され、彼の対面のソファーに座る3人ッッッ!!!


「それで、本日はどういったご用件で?」


「実は、あなたが所有している“宝剣”を譲ってほしいんですッ!」


 ワタルのその言葉を聞いて、顔をしかめるアリババッ!


「なんですと……?」


「不躾なお願いだということは分かっていますッ! ですが、どうしてもあの宝剣が必要なんですッ!」


 ワタルは嘆願したッ!


「なるほど、つまりあなたはお宝のコレクターということですか?」


「まあそんなところですッ!」


 “完全に生き返るために宝剣が必要”などと言ってもどうせわかってもらえないので、適当に相槌を打つワタルッ!


「お金ならそれなりに用意してきました! もしもお譲りいただけるのであれば、そちらのおっしゃる額をきっちりとお支払いできると思います!」


 アリアがニコニコと微笑みながら言ったッ! ワタルたちはドラゴン討伐や死刑囚退治などの仕事を通して一生遊んで暮らせるだけのお金を稼いでいるので、大金持ちなのであるッ!


「うーむ……確かに私は、5ヶ月ほど前にあの宝剣をオークションで落札しましたが……」


 そう言ってアリババは、部屋の壁を指差したッ! そこには、ガラスケースの中に丁寧に飾られた宝剣がッ! 少しさび付いてはいるが、それでも美しいと言える名剣であるッ!


「あれは、言うまでもなく非常に珍しい剣です。お金をいくら積まれても、お渡しする気はありませんよ」


「そ、そこを何とかッッッ!!!」


 自らの生死がかかっているので必死に食い下がるワタルッ! だがしかし、アリババの表情は曇っているッ!


「いやはや、そう言われましてもねぇ……」


 やはり、アリババから宝剣を買い取ることは不可能なのだろうかッ!?


 もはやこれまでとワタルが諦めかけた、その瞬間ッ!






「キャーーーーー!!!!!」






 洋館内に、甲高い女性の悲鳴がこだましたッッ!!


「ッ!?」


 とっさに立ち上がり、部屋を飛び出すワタルッ! そのまま、悲鳴が聞こえてきた一階のエントランスへと走ったッ!


「ま、待ってくださいよワタルさーん!」


 アリアたちも、彼に続いていくッ!


 そして時速140キロでエントランスまでやってきた彼は、そこで恐ろしいものを目にしたッ!


「こ、これは……ッ!」


 思わず驚愕するワタルッ!


 なんとエントランスの中央で、丸眼鏡をかけたメイドの女性が倒れていたのだッ!


「おいあんたッ! 大丈夫かッッ!!」


 彼はあわてて女性に駆け寄り、女性の首筋に手を当てるッ! しかしッッ!!


「し、死んでる……ッッ!!」


 脈拍、なしッ! 死亡確認ッッ!!


「お、おい! 一体何があったんだね!?」


 叫びながらエントランスに走ってくるアリババッ! ワタルはスッと立ち上がり、冷静に状況を説明したッ!


「大変ですッ! メイドさんが死んでいるッ! アリババさん、早急にこの館の人たちを全員ここへ集めてくださいッッ!!」


「な、なんだって!? わかった、すぐに集める!!」











 そして、数分後ッ! エントランスにワタル・アリア・リベリオン・アリババ・ミラの5人が集まったッ!


「よし、全員集まったなッ! それじゃあ早速、状況整理を行おうッ!」


 ワタルはメイドの死体の傍らに立って、大きな声でそう言ったッ!


「それではアリババさん、被害者の情報と事件発生時の状況説明をお願いしますッ!」


「うむ、わかった。まず、殺された女性の名前はリオ。ここのメイド長をしていた女性だ。彼女は数分前に突如悲鳴を上げ、この場所で倒れているところをワタルくんが発見した。ちなみに館正面の入り口は閉じられていたので、そこからの逃走は不可能だ」


「なるほどな……」


 神妙な面持ちで呟くリベリオンッ!


「ワタルさん、なんだか大変な事態になってしまいましたね……」


 アリアが心配そうな表情で話しかけると、ワタルは自信満々といった感じで口を開いたッ!


「大丈夫だ、アリアッ! 俺が絶対に、この難事件を解決して見せるッ!」


 そして彼は胸を張り、目の前を指差して仁王の形相で叫ぶッ!


「熱血武闘派高校生の名にかけてッッッ!!!」


 今ここに、熱血名探偵ワタルが爆誕したッ! 果たしてワタルは、無事にこの殺人事件の謎を解明できるのであろうかッ!?


 次回、「名推理!冴えわたるワタルッ!」に続くッッッ!!!


・参考文献

[1]初心者向け!よく分かるミステリー小説の書き方……異世界転生出版

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