表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男の大聖女さま!?  作者: たなか
第31章 頽堕委靡
310/1285

第243話 合図

「師匠ぉっ!!」


 僕に飛び込んで抱き着いてくる。

 あんなにボディータッチを拒否していたステラちゃんが、嘘のようだ。


「エルーシアさんも、お久しぶりですっ!」

「ステラさん!?どうしてこちらに……」

「私が約束したておいたんです。『ベレー帽につけた聖印が消えたとき、新しくできたワープ地点にワープ陣でワープしてきてください』って」

「そうですぅ……。突然聖印がきえて、びっくりしたんですよぉ!!」


 別れ際、何かあったときに招集できるように、僕はあらかじめ約束をしておいたのだ。


「師匠、お元気でしたかぁ?」

「うふふ、久しぶりの癒しです……」

「「……」」


 周りが何と言おうと、僕はこの癒しの空間を満喫するのだ。


「ソラ様、まさかそういうご趣味が……」

「ぐぅ……まさか身長を縮めたり胸を小さくすることを望むことになるとは……」


 なんで忍さんが一番ダメージ受けてるの……?


 それに僕はロリコンじゃないってば……。

 かわいいものが好きなだけで、性的に見ているわけじゃないよ。

 ほんとだよ。


 ステラ分を十分に補充した後、僕は聖印をベレー帽にまたつけた。


「ありがとうございますっ!それで、私を呼んだ理由はなんですかぁ?」

「実は……」


 僕はステラちゃんに今回の概要を説明する。




「ひ、東の国が……乗っ取られたぁっ!?」

「しぃーっ!声が大きいですよ、ステラちゃん!」


 ここは寮。

 誰が聞いているかわからない。


「ご、ごめんなさいぃ……」

「今回の王都奪還では移動は基本的に獏にまかせるつもりですから、皆さん大声を出すのはなしですよ」

「わ、わかりましたぁ……」


 ステラさん連れてくの、間違いだったかな……?

 でも、もし四天王だった時にステラさんがいるのは心強いからな……。


「それで、まずはいかがいたしますか?」

「まずは、その宰相の樹村さんという方を見に行かせてください」

「なるほど。ルートは私たちにお任せください。まずはワープ陣で梛の国の中へ向かいましょう」




 鎖国していると聞いていたが、事前に中に入ってくれていたみたいで、国内にワープ陣を敷いてくれていたいようだ。


「もう、無茶しないでって言ってたのに……」

「これくらい、無茶のうちには入りません」

「ありがとう。二人とも」

「ふわぁ……」

「……濡れてきました」


 僕が二人をなでると、嬉しそうにする。


「そういえば、お二人のお義母様とのご関係は?」

「これは失礼を。申し遅れました、私は嶺神流。東の国、嶺本家の血筋のものです」

「聖女院聖影、嶺忍と申します。以後お見知りおきを」

「なるほど、楓様のご家族の……」

「じゃあ、いきますよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ