【設定】シュナイダー帝国の成り立ち、しきたり
お話には直接関係の無い、どうでも良い設定
※読み飛ばしても本筋には全く影響がありません。
※現実の皇室、王室の制度、名称とは当然一部では無くだいぶ異なります。
ロミ・センテルサイドの『所長教育』用ノートより
帝国の成り立ち、しきたり
“偉大なる皇帝による大帝国シュナイダー王朝連合”と大シュナイダー帝国
シュナイダー帝国自体は皇家が直接統治する領土で
正式には大シュナイダー帝国。一般的に王朝連合内では“本国”と呼ばれる。
これに属国一八カ国を統合した連合国家群を通常“帝国”と称し、
正規には “偉大なる皇帝による大帝国シュナイダー王朝連合”
と言う名称になる。
通常シュナイダー帝国、と言うとこの王朝連合全体を指す。
本国の帝都はアルフレア。
帝国本国自体の人口は二〇〇万で、実に王朝連合の人口の約四割弱が集中する。
本国の他、大公国、三公国、侯爵領九地域、自治領三地域、自由都市二つ。
現在はこの十九の国と地域で大帝国王朝連合が構成されている。
初代シュナイダー皇は、結局建国の夢半ばに病に倒れ、シュナイダー帝国
皇帝として正式に即位したのは二世皇から。
正規呼称が大シュナイダー帝国から大帝国王朝連合となったのは大公家、
及び三公家が本格的に機能を始めた一〇世皇の時代から。
皇帝は即位後
アレフレッド【アルフレイナ】・○○・ヴァン【ディア】・シュナイダー
を名乗る。
(【 】は女皇帝。○○の部分は皇子公女時代のファーストネームが
入る。例えばリンク殿下ならばリンケイディアとなる)
皇帝直系子息子女の生まれ順で男女の区別無く継承順位が決まる。三〇歳から
三五歳で皇太子は皇帝に即位し、その時点で皇帝は太皇帝として事実上
引退する。
女皇帝を認める法を作ったのは七世皇で、女皇帝は過去に三回。
直近の事例は一八世皇。
皇帝妃、皇婿に継承権は無く、皇帝の兄弟も皇太子(若しくは皇太姫)が
誕生した時点で継承権は事実上消滅し、子供が居ればそちらに皇帝の子供の
次の順位が付く(皇帝に子供が居ない、若しくは即位前に全員死亡し、かつ
自らが皇室に残っており、更に子供が居なかった場合にのみ皇弟、皇妹の
継承権順位が復活する)
また、九世皇と初代シュミット大公の夭折の経験から四親等までの婚姻は
帝国内では固く禁じられ、重い刑罰も課せられている。
(実は八世皇以前にも同族婚を繰り返した経緯があり、全体的に血筋が
弱まっていた、と言う説があるがこれは公式にはアナウンスされていない)
この為、“兄妹もしくは姉弟での結婚”は例え皇族であろうと
現在の帝国では重罪。
(場合によっては縛り首やギロチン刑になる。立場が重い程罪も重い。
皇族なら見せしめの意味も込め、姦淫の事実が発覚した時点でもし女性側が
腹に子を成していてもそのままギロチン刑が確定する)
シュナイダー皇家直系と言える血筋はシュナイダー帝国シュミット大公国の他
公国三カ国で、全て皇家の血筋が元になっている。但し、慣例上皇帝の
妃候補は四公家から六親等以内のものが選ばれる、上の話とは逆に必要以上に
血が薄まるのを防いでもいるのである。
領土領民を持つのは侯爵まででこちらは国名が
シュナイダー帝国○○侯爵領となる。
自治領にあっても、それを治める総督や領事は事実上帝国皇家の血族である。
帝国は主に騎士団長や軍団長などを勤め、領土の奪取奪還、勃興に武勲のあった
ものをそのまま領主とし、そこへ皇家や公家の姫を妃として送り込むことが多い。
自治領では領土が確定した時点で血族を送り込んで総督、領事としている。
侯爵領は九カ国を数え、その他自治領など五カ国に三公家、大公家、皇家の
治める帝国本国も含め現在十九カ国の連合体の名称が
“偉大なる皇帝による大帝国シュナイダー王朝連合”なのである。
宮廷騎士を名乗るものは全て皇位継承権を持ち、皇家直系子息子女の他
大公家、公家と皇家直系筋、具体的には三親等の一部侯爵家の子息子女が
これにあたる。
現在宮廷騎士は皇太子含め二五名。
皇位継承権の保持者は総勢三五名となる。
なお十二歳以上で宮廷騎士の経験のないものは皇位継承権は剥奪される。
変事があれば皇位継承権保持者は現状では五三位まで増える様に体系化され、
皇位継承順位で揉める事の無いように初めから決定されているので
五三位の人間まで全てが死に絶えない限りは、全ての役職がそのまま決まる。
七世皇の御代の経験から、シュナイダーの名前がなければ国が崩壊する。
と言う部分はわかった上で皇帝の直系子孫が絶えないようにシステムが
構築されている。
シュナイダー帝国皇家内部の敬称他
皇帝・女皇帝
こうてい・じょこうてい 女性が即位した場合は女皇帝であるが呼び名以外の
権力や裁量に差は無い。敬称は陛下。
皇帝妃
こうていひ 皇帝の妻 敬称は陛下、お妃様。皇位継承順位は持たない
皇帝婿
こうていせい 女皇帝の夫 敬称は本来陛下だが、シュナイダー皇と呼ばれる
皇位継承順位は持たない
太皇帝
たいこうてい 引退した皇帝で皇帝の父 敬称は陛下
女皇帝は太女帝 たいじょてい となる
太皇帝妃
たいこうていき 皇帝の母 敬称は陛下 女皇帝だった場合夫は太皇帝婿と
なり大シュナイダー皇と呼ばれる。
皇太子、大姫が即位した時点で(女)皇帝とその妃、婿は表向き引退する
事となる。
大太皇、大太皇妃
おおだいこう、おおだいこうき 皇帝の祖父、祖母。敬称は陛下。
現在の帝国には大太皇は居ない。
一応曾祖父にあたる大大太皇 だいおおだいこう という呼び名はあるが
これに即位したものはまだ無い。
皇弟、皇妹
おうてい、おうまい 皇帝の弟、妹。システム上、皇兄や皇姉は存在しない
敬称は殿下で通常は○○殿下、とだけ呼ばれる。皇位継承権は事実上無い。
皇太子、皇太姫
おうたいし、おうたいき 将来皇帝となることを義務付けられた皇帝の長男、
若しくは長女 敬称は殿下、皇太姫は大姫様、とも呼ばれる。
※大姫様は複数の皇女が居る場合に年長のものを指す場合もある。
皇帝の死去、若しくは通常三〇歳になった時点で新皇帝に即位する。
皇帝死去の時点で一〇歳以下の場合は最高一五歳までの限定で叔父、叔母に
あたる血筋、かつ元宮廷騎士であるものが摂政に付く。
皇子、皇女
おうじ、おうじょ 皇帝の子息子女。男女毎、生まれ順に第一皇子、
第一皇女と呼ばれる為、呼び名は継承順位を表していない。
例えばリイファ姫は第一皇女だが継承権は兄である皇太子とリンク皇子に次ぐ
第三位。
敬称は殿下だが、皇子、皇女の他、女性は姫も使われる
皇子妃、皇女婿
おうじひ おうじょせい 皇子、皇女の伴侶。皇女は皇家に残らず、大公家や
公家、侯爵家等の王家筋へと嫁ぐ事が多い。これも血を絶やさず、皇家の
影響力を維持する工夫である 敬称は殿下で通常は○○殿下とだけ呼ばれるが
女性は○○妃も使われる。
皇弟妃、皇妹婿
おうていひ、おうまいせい 上記の呼び名が兄、姉である皇帝の即位によって
変わったもの
王朝連合を構成する主な属国。
シュナイダー帝国シュミット大公国
シュナイダー皇帝直系の属国であり、50万の民を抱える大国でもある。
その成り立ちから皇家以外では最大の発言力を持つ国。
敬称は大公、もしくは○○殿下。その血筋も大公家○○殿下と呼ばれる。
今は血が薄まったが元々は皇帝の弟が治める国。現皇帝妃の出身国でもある。
大公家では女性の力がきわめて強いが、それ故力をそぐために、大公姫と
呼ばれる大公直系の姫達は、例え長女であっても大公を接ぐことは無く
帝国重鎮達の元へ嫁ぐ事が多い。
現皇帝妃も、この国の大公位継承権第一位の第一大公姫である。
魔道士を多く輩出する土地柄で魔道師や魔法剣士はこの国の出身者が多い。
シュナイダー帝国シュナイゼル公国
公王が治める三公家の内の一つ。シュミット大公国の南に位置する。
敬称は公王、もしくは○○殿下。その血筋も公家○○殿下と呼ばれる。
公爵と言う爵位は帝国においては無い。
シュナイダー帝国シャンブリア公国
公王が治める三公家の内の一つ。帝国本国の東に位置する。
シュナイダー帝国シュムガリア公国
公王が治める三公家の内の一つ。帝国本国の北に位置する。
シュレンドタウゼン法国
シュナイダー帝国の西隣にある法王の治める国。国民は三万の小国で全員が
神職かそれに関わる仕事をしている。
法王は帝国で唯一、直接皇帝への意見具申を許されている立場でもある
法王は継承制では無いため、指名された次期法王がそのまま国主となる
シュナイダー帝国 バストニア侯爵領
シュナイダー帝国の属国。騎士を多く輩出する国で現帝国騎士団長の出身地。
シュナイダー帝国 自由都市テレサイド(旧ポーラス侯爵領)
シュナイダー帝国本国とはあまり離れていない領土で、かつてポーラス侯爵が
が治めていた領土。
現在、領土は領主不在ではあるが地政学的に重要である為、帝国本国の
飛び地として扱われている。
長らく領主不在であったが過日、領主代理としてルケファスタ=アマルティア
第一皇女が選抜、現在は彼女の命を受け経済大臣配下の官僚が常駐している。
シュナイダー帝国内の爵位
皇家
皇帝直系の血筋。
大公家
皇家に次ぎ高貴とされる血筋。九世皇の弟が始祖。
三公家
大公家に次ぐ皇家の血筋。九世皇と初代大公の子供たちが勃興した家。
ここまでが帝国中枢をになう皇家の血筋。これ以外は傍系となるが
それでも皇帝から六親等以内は皇家に関わりのあるものとして
皇位継承権を持つものが居る。
これは大公家のほか、三公家、もしくは単に公家と呼ばれる。
故に帝国には公爵の爵位は無い。
侯爵
特に戦争や領土紛争などで功績のあったものが下賜される。
皇家、公家に準ずる扱いであり、実際に婚姻や養子縁組などで
皇家や公家を血族として取り込んでいることも多い。
領土領民を持つのは約半数。
伯爵
アリネスティア伯爵の家銘は、我が父上が軍団長であった関係上
センテルサイド家に下賜されていたが現在は凍結中。
伯爵以下の爵位は基本的に軍人や政に係わるものに与えられることが多い。
子爵
商人として異例の才覚を示したヴァーン家が賜った爵位。
軍人や官僚以外では珍しいが、それ程にヴァーン家の活躍がめざましかった
証左でもある
男爵
フィルネンコ家は先祖代々のリジェクタである為、ターニャさんの祖父様の
代に活躍を認められ特別に男爵の爵位を賜っている。
但し、政と戦争に関する条項のほぼ全てと貴族特権の3/4が免責されている。
騎士
一代限りの爵位で継承はしない。正規のA級リジェクタのリーダーは
この称号を下賜される。
但し、実際には同じ騎士でも五段階程度の上下の差があり、親衛棋士は上位三つ
のどこかであり、リジェクタリーダーは騎士としては最下位。
オリファさんは副長であるので当然騎士としては最上位。




