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変装


約1ヶ月後、ゲッシー国のヒマワリタネにようやく着いた。

一緒に旅してきた船員のみんなともここでお別れだ。


デグーには問題の危険特性施設まで案内してもらうことになっていたので、彼とはこのまま行動を共にすることになっていた。

この国では誰の面が割れているのかわからないので、みんなは念のため変装している。


ビーバーとマンチカンは髭もじゃになった。

コーテッドとラブラ、ヌートリアそれにデグーは女装している。

「何で、オレまで!!」

デグーは怒っているが、施設の人に見つかったら困るでしょと言ったら大人しくなった。

ヌートリアは俯き加減でいたら何とか女性に見えるというところだ。

どうせだったら親友の優ちゃんに似ているマンチカンが女装すればいいのに・・・とリサは思っていた。

だがそれを凌駕するぐらいレトリバー兄弟の完成度が素晴らしかった。


「女としての自信を失くしそうなんで、あんまり視界に入って来ないで下さい。」

「んな!!」

リサにそんなことを言われてコーテッドは絶句している。

「だって・・・残念だったなコーテッド!」

「いや、ラブラ様もです。」

リサは冷たく言い放った。この二人を見てると何だかとっても腹立たしい。



リサは男の格好をしている。

「キミはあまり手をかけなくても男に見えるようで良かったね〜」

マンチカンがカチンとくるような一言を言ってきた。

デグーはそれを聞いて笑っている。

「こう見えてもちゃんと胸はぺたんこにするようにしてあるんだからね!!」

女性としての尊厳を保つために言っておく。

デグーはそれを聞いてますます笑い転げている。

もういっそこんなに笑ってくれるほうが清々しいのだが、大人たちのその笑いを押し殺している姿のほうが傷つくんですけど!


リサはあまりにも腹が立ったので、デグー少年の腕を引っ張って二人きりになれる場所に移動した。

『あいつめっちゃ叱られてそうだな』と皆で心配していたのだが、戻ってきたデグーはニヤニヤと半笑いなのだ。

少年はリサがまだ戻ってこないと思って、みんなをこいこいと呼び寄せた。


「リサさまのおっぱい見ちゃった!」

「「「「ええーっ」」」

「んなっ、なっ!!」

「いいな〜、俺も見たかったな〜」

「デカかった?・・・って、そんな訳ないか・・」


少年はそんな勝手な感想を言ってる大人たちを見て、大口を開けて笑っている。

「お前、騙したな!」

ラブラが指摘した。

「リサ様が『こう言ったら面白いことになるよ』って教えてくれた!」

いつも間にやら、すぐそこには仁王立ちのリサがいて男たちに無言のプレッシャーをかけていた。

「ほら、面白いことになったでしょ?」

「うん!」

「デグーはあんなデリカシーのない大人になっちゃダメだよ!」

その言葉が気に入ったデグーは『デリカシーのない大人』を連呼している。

リサはざまあみろとドヤ顔を見せたのだった。


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