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124 「命の意味 命のしるし」

 

 こんにちは。

 今回はこちらの本のご紹介です。

 なんというか、「香君」から上橋菜穂子先生つながりで、そのままこちらに手が伸びてしまったのです~。

 こちらも少し前に出版された本ですが、今回もあらたに改訂されたばかりの東京書籍中学国語の教科書で紹介されています。


 〇「命の意味 命のしるし」

 上橋菜穂子×齊藤慶輔・著 / 講談社(2017)


 筆者をご覧いただけばおわかりの通り、上橋先生と齊藤先生との対談がメインになった対談およびエッセイの本ということになるでしょうか。

 現在もNHKで放送されている、有名人同士の対談番組「SWITCHインタビュー 達人達」に、かつてお二人がご出演された時の内容をまとめ、その中では紹介しきれなかった内容も加えて書籍化したものだそうです。


 対談の部分は話し言葉なので、特に読みやすくなっています。けれども、だからといって内容が薄いわけではないのが凄いところ。


 齊藤先生は、北海道は釧路野生生物保護センターの「猛禽類医学研究所」で働く獣医師。傷ついた野生生物を治して野生に戻す仕事をなさっている方。つまり「野生生物のお医者さん」。扱うのは主に猛禽類で、ワシやシマフクロウなどの治療と野生への復帰を後押ししてきた方です。


 もともとは、上橋先生が「獣の奏者」をご執筆の際、専門家の意見を聞きたいということで齊藤先生に連絡をされたのが始まりだとのこと。

 お二人が自然と人間、そして命についてどのように考え、お一人は実際の生き物に、もうお一人は物語に向き合っておられるのかが垣間見え、非常に意義深い本でした。


 お勧めする際、上橋菜穂子先生の作品が好きな子はもちろんのことなのですが、こちらはいわゆる「お仕事もの」としての側面も強い本です。獣医師がどんな仕事か、フィールドワークはなぜ大切なのか……といったこともわかりますので、「そちら方面から児童生徒に勧めるのもアリかな?」と思ったり。


 これまで私は齊藤先生を存じ上げなかったのですが、この方の仕事をする上での信念というか、人間とは違う生き物に対する考え方というか、本当に感銘を受けました。素晴らしいですし、できるだけ多くの子どもたちに読んで欲しいとも思いました。


 本当にお勧めです。

 よろしかったら、みなさんもお読みになってみてくださいね。ではでは。


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