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紛れもない事実


柴田「それで・・・・この最後の写真の男は亡くなったんですか?」

佐田「ああ、亡くなってるよ。あの崖から飛び降り自殺したのを見つけてる」

和歌「五人・・・・・・そうだね、絶対そうだ。全員がこの四枚目の写真の人間の顔を見ていないと言ってるし。それで・・・・最後のもう一人の写真は?ありますか?」

リュウ「そうだ!あの・・・デブの写真だ!!佐田さん!!あるんでしょ?!出してくださいよ!!!」


佐田「それが・・・無いんだよ」


!!!!!!!



柴田「嘘だろ・・・・・本気かよ・・・・・・」

佐田「・・・今回皆に見せた複数の男性の写真は全て事件当日に亡くなった人間の写真だ。身元も判明している。私がね、最初柴田君と初めて話した時に、『太った青年』という表現があった。しかし、帰って調べた所、今回死んだ者はどちらかというと全員痩せ型の体系だったんだよ。当然その太った青年はこの中には居なかったんだろう?」

柴田「居ませんでした・・・。顔もはっきり覚えています・・・。でも・・・・・・ということは・・・捕まったってことですか??」


佐田「・・・・・いや、それが捕まってもいない。当日この写真の人間の他に居た太った青年。要は柴田君と和歌さんを追いかけていた青年はまだ見つかっていない」


全員「!!!!」


 驚きを隠せず、全員何も言えずに固まってしまいました。おしゃべりな乃蒼でさえも真剣な顔で正面のスクリーンをジッと見ていました。

 あいつがまだ逃げてる・・・・・てっきり捕まったか、或いは亡くなったかと・・・・。


佐田「今全力をあげてその青年について捜査をしているが、1つ今回の事件で分かった事があってね」

 というと佐田は持っていたノートパソコンをスクリーンに繋ぎ、インターネットに入り、画面上に一つのホームページを開きました。


 非常に気味が悪い画面でした。


柴田「自殺・・・・請負業者・・・・・・勇気が無い方・・・・・一歩が踏み出せない方の背中をそっと押してあげます・・・ってこれ・・・・・」


 真っ黒のバック画面のど真ん中に赤文字で「入場」と書いてある質素な作りのホームページでした。入場をクリックすると依頼はメールでの受け付けになっており、会員登録をしないといけない仕様になっていました。

修治「けっ、こいつら恐ろしい商売をしてやがるぜ・・・・俺達は当日とんでもない連中に出くわしたって事だな」

和歌「なんかえいちゃんとトンネルの中で隠れていた時に、目の前で何か話してたよね?・・・・自殺幇助する仕事だとかなんとかって・・・・。たまたま私達がその日に一緒に行ったから最後に道連れにしようとしたのね・・・・。」

 早川は現実があまりに恐しく、顔を手で完全に覆っていました。


佐田「・・・私達の見方だと、この一枚目の運転手の男。そして四枚目の全員が顔を見ていないと言った写真の男、この二人がこのサイトの業者だ」

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