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言わぬが花


 それから一人で病室に居ました。時折外の景色を眺めて、心を落ち着かせていました。


 読書にも外の景色を眺めるの事にも飽きた私は、テレビ台の引き出しの中に入れていた携帯電話を取り出しました。

 すると修治からメールが入っていました。先程私が送ったメールの返事が返ってきておりました。





 件名:美恵の件了解。言わぬが花。


 本文:

 さっき教頭と担任との話がようやく終わった。どうやら俺達の話を詳しく聞いてから俺達の今後の処遇を決めるスタンスらしい。上手く行くか分からないが、親父に根回ししてみる。

 正直な話、乃蒼がこれで退学になるかもしれない。

 あと俺達は暫く学校で授業を受ける事は出来ないみたいだ。補習科での単位取得を促されている。


 美恵の症状は・・・お前が読んでいた雑誌を読んで思い出したことが原因なのか。

 確かに美恵は俺達と違って事故に遭って死にかけた。生死をさまよったんだから、無理もないだろう。本当に心配だが、とにかく今はいつか克服できると信じて祈るばかりだ。


 今お前と美恵の面会は家族か親戚、警察か警察に認められた事件関係者しか面談が出来ないらしい。リュウの話だとどうも俺達は来院OKらしいから、今日その担任から言われた補習科の授業が終わったら行けるメンツで柴田達が居る病院に行くつもりだ。


 教頭からもし病院に行くのであれば柴田と美恵の様子を見て来て報告が欲しいと言われている。そのまま現状を報告しなければならない。

 今あまり時間が無い。また後で詳しく話そう。

 あっ最後に、理事長から事件の内容を他言しないで欲しいと指示が出ている。処遇を決める際に邪魔なのか、他に何か学校側の考えがあるのかもしれない。とにかく警察側の責任者の佐田さん以外、誰とも話すな。このメールの内容も内緒な。

 じゃあ後で。


 修治達は学校での話を終えていました。

 処遇は話の後・・・・か・・・・・。

 と言うことは自分や早川の処遇も学校に一度行って教頭と話してからになるのかもしれません。


 しかし補習科での授業・・・・確かに出席日数を無駄にしない為の賢い処置ではあると思いますが、私達を学校から一旦遠ざけようとする行為でもあるのです・・・・。


 修治、それからみんな、気をつけろ・・・。

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