久々の再会
辺りはすっかり暗くなっていました。
私はとにかく和歌との待ち合わせの場所へ急ぎます。あの例のノートに書かれた文字の真相に迫る為です。
かなり急ぎましたが、集合場所までかなり距離があった為、あっという間に夜中になっていました。
乃蒼がアパートを出る時に用意してくれたボディバッグの中の水を飲みながら、着実に現地に向かいます。
とういうか・・・・こんなに遠かったっけな?・・・・・いつもは自転車でその待ち合わせ場所まで向かっていましたので、歩いて現地までいくのは本当に初めてのことでした。
昔はよく行っていた場所のはずなのに、距離が異様に長く感じます。初めて行くような・・・そんな感覚です・・・・・。
キーコ・・・・キーコ・・・・・
待ち合わせ場所にあるブランコの音が聞こえます。
和歌だ・・・・。いつもブランコして待ってる・・・・。この音・・・・・。
あまりの懐かしさになんだか涙が出ます・・・・。
柴田「わ・・・・和歌ぁ!!」
和歌「えいちゃん!!待ち合わせ場所言わなくても、やっぱり覚えてくれてたんだね!!」
ブランコから大ジャンプして、和歌は走って私に飛びつき、久々の再会を喜びました。
なんて可愛いのでしょう。私はこの和歌の行動がたまらなく好きなのです。
和歌「この前の事故心配してたんだよ!今朝のニュースになっていたし!!」
柴田「ごめん、心配かけて。初めてあんな大事故に遭ったよ。・・・早川が心配だけど・・・・でもきっと大丈夫。あいつはお嬢様体質に見えて、結構体は丈夫なはずだから」
和歌「お見舞い行こうかとか悩んだけど、これでもう蛇島も動いてる事が分かったし・・・学校が始まるまでは家から出ない事に決めたんだ。でも・・・・この文字の件・・・・これは私・・・・いや私達にしかわからない筈。これが決め手になるのなら、私達がみんなを助けよう。」
柴田「おう!ごめんな和歌・・・付き合わさせてしまって」
和歌「いいよいいよ、私も仲間なんだからさ」
ドキドキしながらも、和歌とガッツリ握手を交わしました。
念の為もう一度その公園内でノートを開き、和歌に現物を見せた後、私達は次の目的地まで移動する事にしました。
和歌「えいちゃん、私の記憶が正しければ・・・・」
待ち合わせ場所の公園まで来るのにかなり時間はかかりましたが、蛇島に見つからずに来られた事が本当に幸いでした。私がもし見つかっており後をつけられていれば、乃蒼のアパートの位置がバレて、更に愛する和歌までも危険にさらされるわけです。本当に運が良かったです。
和歌の住む町は蛇島に見つかった修治の家から一番離れている場所にあります。そういう風に考えると、安全と言えば安全な位置に居る事になるのです。
一度落ち着きを取り戻し、私達は歩き始めました。
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