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絆の行方 Kizuna Destination <魔砲少女ミハル最終譚>  作者: さば・ノーブ
第2部 魔砲少女ミハル エピソード7 第5章 新たなる運命 新しき希望
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ACT13 昔日の面影 美晴は。やっぱり損な子です

戦いが終わり。

静けさが戻った森で。


女神達からほったらかしにされた美晴は?

やはり・・・そう・・・なんですね?

市街地から離れた森の上空へ。

ローター音を響かせながら飛んでくる1機のヘリコプター。


報道ヘリかとも思われたのだが、胴体には日の本の国章が大きく描かれていた。

それが意味しているのは、このヘリが国家所有の機体だということ。


森の広範囲で戦闘が行われていた痕跡が残されている。

数体の機械兵の残骸。それから立ち昇る煙。

砲撃が行われた痕跡。何箇所もの砲弾穴。


上空から見下ろせば、そこで戦闘が繰り広げられたのが確認出来た。

そして、月明かりの下。

最も眼を惹いたのは・・・


「大型機械兵の残骸へと近寄れ」


既に破壊されて果てている巨神兵。


「了解です」


島田真盛しまだまもるの搭乗するヘリは、戦場跡へと降下して行くのだった。




「美晴の救出は彼に任せておく。二人は救援隊と共に帰還せよ」


本部から、ルマ司令官の指令が下された。


「分かったノラ」


珍しくノーラが素直に命令を承諾した。


「しかし。ホントーなノラな?」


でも、疑リ深く訊き直して来た。


「今更嘘を吐いても意味がないわ。ノーラ」


メインモニターの片隅に映し出されているルマ司令が応えて来る。


「嘘を吐くなら、もっと信憑性のある事を言うわよ」

「な、なるほどノラ」


尤もだと思ったのか、ノーラはルマに頷き返して。


「ローラ!帰還するノラ」


ローラを促すのだった。


「うん。分かったよ」


後続する翔騎を操っていたローラのモニターには、既に上空へと迫って来ていたヘリコプターが捉えられていて。


「後は・・・頼みますね」


親しみを浮かべる瞳で戦場跡を観たのだった。



未だに煙を噴き出している巨神兵から離れて行く二つの影。


「あたぃ等は此処から離れた方が良いんやって」


私服に戻っている魔法少女のミミとハナが連れ立って。


「でも。元はと言えば・・・私達にも責任があるんじゃ?」


森を破壊してしまったのは、イシュタルに乗っ取られた自分に責任があると考えたハナが困った顔で答えると。


「悪魔と神が闘ったんや。あたぃ達の出る幕なんかじゃなかったんやで」

「そうだけどぉ~?」


事の次第をミミから聞いたハナが納得できていない顔で応える。


「こんな状況に陥っちゃったんやで?どう説明するつもりなんや?」

「う・・・できないよね」


惚けるにしても途轍もない良い訳しか出来そうにない現状を垣間見て。


「やろ?それにあたぃ等には魔法力が無くなってもうたんやしな」

「うん・・・それもそうだよね」


既に女神級の異能は消えてしまっていたのも分かっているから。


「そやから。ここは知らぬが仏ってことにしとけばええんや」

「そ、そっかなぁ~?」


諺の意味が違うけど・・・とは、突っ込まないハナが頷くと。


「ここは退散って相場が決まっとるんや」

「うん。そうした方が良いよね」


無理やり納得させられたハナと、納得させたミミが足早に市街地の方へと歩き始める。


「そうしろって、ホマレ伯母ちゃんも勧めてるし」


ハナに気付かれないよう呟くミミが、巨神兵の残骸に目を向けて。


「また・・・今度。

 お礼を言わんとアカンですね、美晴先輩へ」


残骸の傍らに居る影へと一礼するのだった。



夜空に煙が伸びて行く。

破壊された巨神兵の残骸から。


「もぅッ!どう言い訳しろっていうんだよぉ!」


そして煙と同様、喚く声も上空へと消えて行く。


「異世界から来た機械兵と闘っていました・・・なんて。

 言ったって、誰が信じてくれるんだよぉ~!」


微かに聞こえてくるヘリ音。


「報道されちゃったら・・・隠して来た現実を暴かれちゃうんだから」


昨日まで一般には知らされてこなかった現実を、知られてしまう事になる。


「そんな事になったら、イシュタルの思い通りになっちゃうかもしれないのに」


イシュタル・ゴードムが謀った終末に近付くことに為り兼ねないと危ぶみ。


「世界の終焉を図っている者に手を貸してしまうかも知れないのに」


女神達が護ろうとしている世界に、危機が迫ると考えて。


「どう言い繕ったら良いんですか?!

 ねぇ、答えてよミハル伯母ちゃん!」


いつの間にか輝を纏うようになった宝珠に質した美晴だったが。


「「・・・・」」しぃ~ん


宝珠は答えようともしない。


「ね、ねぇコハルちゃん?!」


身体に宿った筈の春女神コハルにも訊いてみるのだが。


「「・・・・」」もひとつシィ~ン。


二柱の女神から答えは返って来ず。


「だぁ~っ?!無責任過ぎるぅッ!」


女神を宿してしまった美晴が絶叫した。



 バラッ バラッ バララッ!



落ち込んだ美晴が頭を抱えていると、ヘリが降下して来た。


「へ?」


報道ヘリだと思い込んでいる美晴が、慌てて顔を写されないように手で覆い隠した。

・・・隠した指の隙間からヘリを見上た時。


 パッ!


その瞬間、目晦ましのような光が浴びせられ。


「や・・・だ?!」


自分の姿が探照灯で浮かび上がらせられたと感じた。


 バウウゥンッ!


耳に轟くローター音。

急激に降下して来るヘリに動揺してしまうが、今の自分には隠れる手段さえも執れずにいたが。


「え?」


ヘリは強烈な風を巻き起こしつつ、ホバリング状態になる。

地上に居る美晴の髪を吹き靡かせ、顔を覆う指の隙間から差し込む光で目が眩む。


「え?ええ?!」


その光の中。

何かがヘリから舞い降りて来たのが、僅かに見て取れたのだが。


 フッ・・・っと。


光が突然消え、辺りが再び星明りの世界になった。


「誰・・・かが?来る?」


ヘリが降下して来て、地上へと誰かを降ろした?

目晦まし状態から抜け出した美晴の視界には、上昇を始めたヘリが映る。

その側面乗降扉が開かれ、緊急降下用のロープが垂れさがっている・・・


「え?え?え?!」


誰かが地上に降りた?誰かが自分の許に近寄って来る?

ヘリから伸びる綱を観た後、視線を地上へと向けて・・・気が付いた。


星明りに照らされる人の姿。


「う・・・そ・・・嘘ッ?!」


居る訳がない。来てくれる筈もない・・・意外過ぎる顏を見つけて。


挿絵(By みてみん)


「こんなことが・・・ある訳・・・」


顏を隠していた手が、無意識のうちに差し出されていく。


「ある訳が・・・無いのに・・・」


溢れる感情が、足を突き動かした。


「無い筈なのに・・・なのに・・・なのにぃー!」


歩み寄ってきた人の許へと、突き動かされる。


両手を差し出し、その人の許へと。


「お、お父さ、マモルお父さん!」


国を離れて此処に居る筈が無いと思い込んでいた美晴が。


「マモル父さん!」


海上防衛隊士官服姿の島田真盛しまだまもるの胸へと飛び込むのだった。


「美晴・・・」


跳びつかれたマモルが、娘をしっかりと抱き留めて呼んだ。


「また・・・綺麗になったね」


優しく抱き留めた娘と、


「昔日の女神のように」


まるで帰還を果した姉を迎えるかのように。



蒼き宝珠が瞬く。

姪が抱き着いた男との因果が分って。


「「そうだよね。現実世界では時が流れたのだから」」


理を司る女神の自分と、人であるマモルには埋められようも無い時が過ぎてしまったのを悟り。


「「あんなに可愛かったマモルが。

  マコトお父さんみたいな紳士になっちゃぅなんて・・・ね」」


時の静寂に封じられて来たのも判らせられて。


「「私だけが昔のままだなんて・・・受け入れて貰えないだろうな」」


帰還を果したら、皆の前に姿を現して教えてあげたかった・・・けど。


「「姪っ子ちゃんの姿のままで・・・いよう」」


女神の異能は美晴のままでも行使出来る。

精神世界だったら現界しても構わないと考えてもいる。

だけど、現実世界で本当の姿を現すのには抵抗があった。


「「約束を交わしたあの人にだけ。

  私の御主人様にだけ。

  帰還を果した姿を見せよう・・・」」


1000年女神であり、人の理を司る女神のミハルは、固く心に秘めた。


「「フェアリアで待ってくれている審判の女神様との約束を果せるまでは」」


日ノ本から遠く離れた異国で待っている筈の想い人。


「「私がリーンとの約束を果たす迄は」」


永き時の果てに帰り着くのは、想い人の許であらねばならないとの約束を頑なに守って。


「「だから今は。姪っ子ちゃんの身体を借り続けねばいけないの」」


  すぅ・・・っと、


蒼き宝珠が光を放つ。

僅か数秒にも満たない間。蒼き光が二人を包んだ・・・




「「マモル・・・真盛まもるだよね?」」


恐る恐るに質して来る。


「ああ、そうだよ。ミハル姉」


分かっていた。こうなる日だって事ぐらいは。


「お帰り。僕のたった一人の姉さん」


闇に堕ちていたもう一人の姉から聞かされていた。

デサイアを名乗る堕女神から知らされていた。

娘が17歳になった日に、本当の姉が帰って来るのだと。


「「分っていたんだ・・・マモルには。

  私だってことが。本当に帰って来るのが」」


「ああ。デサイアから知らされていたんだよ。

 ミハル姉がずっと図っていることも。

 ずっと僕等を見守っていてくれているのも・・・さ」


本当に永かった。

世界終焉戦争の最期の瞬間から、今日まで。

娘を生んで、娘に秘められた謎を解き明かし。

世界が再び終焉へと動き始めていたのを彼女デサイアから知らされて。


「何度か、本当のミハル姉が蘇ってくれたのかと思った場面があったけど。

 あれは皆、ミハル姉の闇を背負ったデサイアの本音だったみたいだね」


人一倍懐いて来る娘の中に、姉を慕い続けていた自分を戒める姉を垣間見たようだった。

元が女神ミハルの分身である堕女神デサイアでしかないと分かった時は哀しかった。

だけど、そんなデサイアから教わった事もあったのだ。


「彼女が言ってたんだよ、ミハル姉は既に帰って来ているって。

 彼女デサイアとは違う、聖なる光になった女神へ成ったとも。

 だから、再び薄汚れた人の世には現れることが出来ないって」


「「・・・そう。彼女デサイアがそんなことを」」


寂し気な声が返ってきた。

僕達がどれほどミハル姉を想っていたのかを知らない筈が無いのに。


「「ごめん・・・ね、真盛まもる

  だからまだ。姿を見せてあげれないの」」


娘の美晴に宿って、娘の声を使って。


「「もう少しだけ・・・時間をくれないかしら」」


後、どれくらい待てば良い?もう少しって時間がもどかしい。


「ルナリーン姫にも、そう言う気なのか?」


分かっているけど、言っておきたかった。


「リーン様に逢うまでってことなんだろ?」


フェアリアで待っている女神との約束を果そうとしていることぐらい。


「「あはは・・・マモルには隠せないか。

  そうなの、それが彼等との契約でもあるから」」

「彼等?そっか、やはりあの時。

 最期の瞬間に出逢ったんだね、ミハル姉は。

 この世界を造ったと言われる真の神々と」


知っていた。

いや、発見してしまったんだよ僕達も。


「「マモル?」」


女神であるミハル姉が質して来る。


「ああ、僕等も。

 この世界が彼等に因って造られた仮初めの物だと判ったんだ」


ミハル姉がどうして1000年女神と呼ばれているのか。

何故、時の静寂に幽閉されて時代を渡って来たのかも。


「僕等が深海で発見したのは。

 明らかに今とは違う文明があった証拠。

 それと・・・造ってはならない未知の兵器達」


海洋探査を続けて、僕等は知ってしまった。

この世界が何度も滅びて来たのを。

いいや、人の世界が・・・と、言うべきだろう。


「巨大な潜水艦の瓦礫の中に。

 この世界では造られなかったミサイルが残されていたんだ」


深海で何千年も眠っていた・・・忌み嫌われるべき存在を。


「深度4000メートルに潜った時。

 海溝の底にあったのは・・・放射能を撒き散らす悪魔。

 巨大な潜水艦と共に眠っていたのは・・・核を搭載しているミサイルだったよ」


親爺マコトと一緒に潜って発見した。

誰にも公開していないから、未だに秘匿出来ている筈だった。


「だから。

 ミハル姉が一命を投げ打って守ってくれた世界なのに。

 本当の世界だと思えなくなってしまったんだ。

 誰かに拠って創られた・・・仮初めの現実かもしれないってね」


「「そこまで・・・知られてしまっていたのね」」


理を司るべき女神から、溜息とも落胆とも採れる呟きが漏れた。


「この世界でそれを知っているのは、僅かに数名。

 ミハル姉の慕うリーン様と、日の本の蒼乃殿下。

 僕とマコト親爺・・・それに」

「「・・・昔日の神々?」」


声を震わせてミハル姉が応えた。

昔日の神々・・・そう呼んでいる相手が誰なのかを知らせるように。


「再び、神々との闘いになるのか・・・分からないんだけど」


僕の問いに、ミハル姉の声が教えた。


「「いいえ、今度こそ。神と悪魔との終末戦争アルマゲドンになるのよ」」


世界の終焉が訪れると。


「次の一戦が?」

「「間違いなく」」


言い切られてしまう。


「だとしたら。

 僕達は何を成せば良い?」


坐して世界が滅びるのを待つだけで良いのかと訊き質した。


「人の僕等は、勤めを全うするだけ?

 生き続けるだけで善いって言うのかい?」


最期の瞬間を迎えるまでという意味で。


「「うふふ。マモルも言うようになったね。

  そうね、女神に成りたてだった頃の私だったらそう答えたかも。

  でも・・・今は違うよ?」」


応えて来たミハル姉の声は、さっきまでの沈み込んだ声とは違った。


「「手伝って。私のちからになって。

  この世界を護る手助けを。

  ひとあいで世界を救う戦士になって」」

「救国救世の戦士に成れって?」


昔のように。

魔法を駆使して闘った昔と同じように?


「「マモルには魔法よりも強い異能があるよ?

  誰にも負けない位の、優しさがあるもの」」


ミハル姉は何を言いたいのだろう?

僕に闘えるだけの異能が残されていないのは分っている筈なのに。


「「支えてあげてね、愛する人々を。

  人には神をも凌ぐだけの理があるって、教えて欲しいの」」


「ああ、それがミハル姉の願いなら」


僕にどれ程のちからがあるのだろう?

神と悪魔が闘うっていうのに、どんな貢献が出来ると言うのだろう?


「「いつの日にか。

  再び私が現実世界に還れたら。

  マモルにも抱き締めて貰いたい・・・抱きしめたいから」」


世界を護ることで願いを成就させるってことか。


「分ったよミハル姉。

 少々自己満な願いみたいだけど、力になるって約束するよ」


僕に何が出来るかは分からないけど。

今は帰って来てくれた姉に贈ってあげたかった。


「今も。この先だってずっと。

 ミハル姉が一番好きだから・・・さ」


本心が零れ出てしまうのは、姉の声を聴いたからなのか。

それとも、近い未来に起こるという終末を想ってのことだったのかは自分でも分からないけど。


「「あらあら。ルマが聴いたら腐るわよ?

  ・・・でも、嬉しいわ。マモルが今でも好きだと言ってくれて」」


僕とミハル姉は笑い合えた。

永い時を越え、やっと再会出来たこの日に。


「「私も。マモルが好き。大好きだから」」


消え入るような声が、脳裏に刻まれる。


「「だから・・・今は支えてあげて娘を。

  美晴みはると名付けられた、このの為にも」」

「ああ。誓うよ」


今はミハル姉を護る事とも繋がる。

僕等の娘、美晴を守るのは。


「女神を宿した娘を護るのが務めなら」


輝の中に居るべき娘が、傍に居るのなら。

 

蒼き光が薄れていく中、島田真盛が女神に誓った。




「「・・・むぅ?気付いてくれないの?」」


太陽神であり、先達の女神に譲っていた春女神コハルが剥れていました。

蒼き宝珠から放たれた異能が治まるのを待っていた現代の女神ちゃんでしたが。


「「まぁ、そりゃそうかも。

  私なんて駆け出しの女神に過ぎないもん」」


剥れて落ち込んで・・・でも?


「「でも!私だってマモル君のことが好きなんだから」」


今か今かと理の女神が消えるのを待っていましたけど?


「「え~~~~いぃッ!無理やりチェ~ンジィ!!」」


憑代である美晴の身体を強引に変身トランスフォーメーションさせちゃうのです。


「え?!ほぇええぇッ?」


突然巻き起こる変身に、当の美晴が驚く暇さえ与えずに。


「マモル君~!お久しぶりぃ~」


桃色の髪、コバルトブルーの瞳に変わった美晴こはるがマモルを呼んだ。


「二年ぶりかなぁ~?元気してたぁ?」


抱き着いているマモルに女神と成って初めてのハグを・・・


 ぎゅぅ~~~~っと、な?


「グハッ?!コハルぅ~?」


ハグ・・・というよりは、羽交い絞め攻撃?


「おおッ!流石はマモル君って・・・お~い?」


女神の強烈無比なハグを受けては、人でしかないマモルが気絶してもおかしくない。


「いや・・・本気で内蔵が破裂しそうだった」


でも、生きてたW


「あ・・・ごめん、つい昔みたいに」


憑代美晴に宿っていた頃とは違うのを、やっと気が付いて謝ってから。


「マモル君に再会出来たから。つい、嬉しくて」


モジモジと指先を突き合う可愛い姿を見せつけて。


「現界出来るようになったら、って。

 マモル君に逢いたかったんだよぉ?」


好き好き光線を放つ瞳で訴えかけるコハルちゃん。


「相変わらずだなぁ、コハルは。

 女神になったから、変わったのかと思ってたんだけど」

「変わったけど、此処は変わらないから!」


マモルに窘められたコハルが、自分の左胸へ手を添えて。


「あ。大きさは変わっちゃったんだけどね・・・てへ」


美晴の大きさより数段膨らんでいる胸を誇って。


「・・・そうかい?」


美晴こはるが着ている魔法少女隊制服に盛り上がる胸を見せつけてくるもう一人の娘に対して。


「前と違って、自分を表に出せれるようになったんだね」


顔姿が憑代美晴とはかけ離れた女神に向けて微笑む。


「えっへん!そ~なんだから。

 今日からは美晴とコハルは同居することになったの!

 でもぉ~ねぇ、マモル君。

 傍に居る時はコハルを指名して欲しいなぁ~」


どこぞのキャバクラみたいな言葉を吐く女神こはるちゃんに、仮初めの父であるマモルもタジタジで。


「コハルだったらぁ~、マモル君を癒してあげるからぁ~」


本気で遺憾ですな、娘ともあろう女神様なのに。


「あはは・・・困りましたねぇ」


当のマモルも、女神からの誘惑に困惑?


ー なにやってんのよ!コハルってば ー


宿られている美晴さんでしたが、恥ずかしさを通り越して激おこ状態に?


ー そっちがその気なら・・・観てなさいよ! ー


身体の支配権を行使するようです。


ー そっちが無理やり変身したのなら。こっちは・・・強制よ! ー


え?変身って、強制で解除できちゃぅんですか?


ー 問答無用!チェーーーンジィ ー


「えっ?美晴?ちょっと待っ・・・」


 どわんっ!


謎な煙を噴き上げて、無理やりに変身を解く美晴さん。


「思い知ったか!正義はこっちにあるんだからね」


勝ち誇る美晴さんW


「ってことで。

 マモルお父さんの傍には、私の方がお似合いなんですからね」


強制変身解除の煙が風に流されて行きます。


「・・・って?あれ?」


そして目の前に立っている筈のマモルが視界に存在していないのに動揺して。


「マ?マモルお父さ・・・あ?」


ふと、足元を観て気付くのです。


「ありゃ・・・ま?」


変身を解いた勢いで、マモルを吹き飛ばしてしまったのに。


「ぎゃぁ~?!どうしてこうなった?」


・・・それはあなたの所為ですからW


流石は、世界一の損な娘だと・・・言う事で。

ちゃんちゃんW

これにて第5章もお終い。

次の章では、美晴の今後を占う出来事が?


女神のミハルが言っていた<かの国>とは?

マモルの帰郷によって物語も一変していくのです・・・


次回 第2部 魔砲少女ミハル エピソード7 

    第6章 生まれ故郷は妖精の国

    ACT 1 帰って来たけど? 


美晴は祖母の許へ。帰郷した父マモルと同道して・・・

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