パンツっていいものだ。引き付けられる!
ストーリー創造完了。
しばらく、前フリというか伏線っぽいの行きます。
午後、みんなでお買い物。
楽しい感じ。
でも、買い物の目的はタローのパンツ。
「パンツどこで売っているのか? どこか?」
「タローのパンツどこにあるですかね?」
商店街のど真ん中でチィルールとリリィーン。
大声でタローのパンツ、パンツと――
「お前ら、デリカシーは?」
顔赤いタロー。
「んっ? あ、スマン。だが、タローも男よのう。パンツごときで頬を赤らめるとはカワイイな。はははは!」
「まぁ、こんなのでも、男なんですねえ? きゃはははは!」
(チィルールはともかく、リリィーン、テメエぇは? よおおおっ!?)
セクハラされたタロー。さすがにリリィーンの台詞には殺意湧く。まんま逆セクハラ!
「みなさん。こちらです」
この人、レデーットさんが経営する居酒屋『とこゆめ』の女中さん、のナナハさん。黒髪ショートの前髪パッツンで実に愛らしい。彼女が彼らの買い物に付き合ってくれてる。
ちなみにレデーットさんとトロイは『とこゆめ』に残ってて作戦会議中っぽい。
「タローさん、気にすることはありません。パンツなんてみんな履いてるものです。無論、私もですヨ? 確認なさいますか?」
着物のスソを軽くたくしあげる。
「んっん? どうですか?」誘うナナハ。
二十くらいかな? 大学生くらいの清楚っぽいナナハさんの大胆な行動。しかもタローをフォローする流れの中である。それは相当の手だれ。わかってらっしゃる。
白いふくらはぎから、いよいよ、やや赤らんだふとももへ……
「おっ、フ……」とろけるタロー。
「あーっ! あっぶなーいぃぃ!!」
チィルールが叫ぶ!
「ヒガヒャーっ!」タローの悲鳴。
チィルール、タローの両の目ン玉に自分の人差し指、突っ込んだ。
普通なら失明の危険もある大事である。
「ツバメが!! ニワトリが! 飛んできた! 危ないトコだった!!」
「ヌガアア!?」
両目を庇うタローにその台詞は、はたして届いたのであろうか?
「薬草シップ! 早く張れ! 失明するぞ! まったく、ここいらのニワトリはタチが悪いな!」
「ゥオ? おおおお……」
ポッケから取り出した薬草シップを両目に張ったタロー。治癒完了。失明は回避できた。
「タロー、気おつけろヨ?」
「お、おゥ!?」
タロー、よく分からんが、ともかくナナハさんへ視線。
でも彼女、着物のスソ元に戻してた。
(チッ!?)
そのことで頭イッパイのタロー。ほかのことはどうでもよかった。
(ふふーむ……)満足げなチィルール。
そして目的のお店へ到着。
「こちらが男様用の下着です」
「はい」
ナナハさんに促されたショップ。
自動ドアをくぐって、店内に入ってみたはいいが、どうみても女物ほうが多い。
「男用って、こんだけなんですね」
「ですね」
店の隅にワゴンがあってその中に適当に放り込まれたパンツ。
店内の大半は女性用下着だった。
「とりあえずサイズは一通りか。でも白のブリーフしかないんだ?」
「当然でしょう。婿入り前の男は白ブリーフ一択ですが? ギリギリ、イチゴ柄パンツも許容できますけど、タローさんはそんな子供でもないと思います。 童貞なら清くあるべきです! 白パンツ以外ありえません!! ですが? なにか?」
「お、オおう、そうか(オレ、童貞なのか? まあそうなんだろうけど。でも、男物のイチゴ柄パンツか、それはそれでオシャレそうでもあるが?)」
再び逆セクハラだ。この世界の男は魔法が使えないから微妙に立場が弱い。
「チィーさま! これカワイイ!」
「うむ。いいかもな。だが、正直私にはよくわからんのだ」
フリフリ付きのレースパンツを掲げるリリィーン。
あっちはあっちで、なんか女子同士で楽しんでらっしゃる。
「えーっ!? きっとチィーさまにも似合いますって!」
「そうかぁ? うーむ……」
なぜかタローに視線を投げかけるチィルール。
「こっちのほうが似合うと思うけど――」
その期待にそってタローが参入。
そして、手にしているのはキャラプリントパンツ!
なんかお尻の部分に魔法少女っぽいのがプリントされたヤツ!
「いいよな、コレ?」
タロー、すっとぼけ!
「アホか!! 男は引っ込んでろ!」とリリィーン。でも?
「ぷにゅキュアか! いいではないか!」とチィルール。
『え!?』その他一同。タローもである。
「チィーさま、コレ、子供用なんで、チィーさまのお尻には入らないかと?」
「んなっ!?」
驚愕のチィルール。そして……
「では、大人用を持ってまいれ!」
『……あ、ぅ……』
その後、タローは白ブリーフを買った。
……チィルールもあの「ぷにゅキュアパンツ」買ってた。
多分、チィルールのお尻なら履けると思います。
しばらくは楽しい感じ。




