表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】ガン=カタ皇子、夜に踊る  作者: 2626
Final Chapter

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

297/297

ガン=カタ皇子、キャラクター紹介

テオドリック・ネロキアス・ガルヴァリーノス

 シャドウの半身。ガルヴァリナ帝国第十二皇子。同母兄は皇太子→皇帝ヴァンドリック、父は赤斧帝ケンドリック、母は皇后アマディナ。結構毒舌で辛辣な事を言うリアリストだが、年相応にロマンチストな所もある。兄を庇って死刑に処され一度は死んだが、精霊獣クラウンを従えた事で復活した。鞭打ちの後遺症で車椅子での生活になったが、実際は精霊獣クラウンことトオルが代わりをする事で歩けるし戦える。母親に見捨てられ師傅タルヤンに見捨てられたと思っているので最後に残された婚約者であるユルルアちゃんに依存し倒している。でもユルルアちゃんもドロドロに依存しているので相性はよろしい。自称は僕。テオ様と呼ばれる事が多い。


長門透 (トオル)

 シャドウの半身。精霊獣クラウン。生きていた頃はスタントマン志望の青年だった。それなりに幸せに生きていた所をコンビニ突撃フルアクセル高級車で姉マヤを庇って絶命。その後でマヤ姉の恋人であるエージェント・Eによって異世界転生した。転生したらテオが処刑場で死にかけていたので早速仰天する。シャドウのバイタル&ボディ担当であり、ボケ役を担う事が多い。テオと二人でガン=カタを作り上げた。ノリとは生前、親友同士であった。スキルは勝負を逆転させると言うもの。ステータスは運命力が突出して高い。己が死んだ所為で家族に泣かれた事で、もう一度笑って欲しいと言う願いを抱いていた。


ユルルア・ラサ・カドフォ

 ガン=カタ皇子のメインヒロイン。とってもきょぬーで癒やし系のおっとり美少女と思いきやノンストップヤンデレフルスロットル毒殺冷血冷酷ヒロインで、かつ『テオ様至上主義テオ様は唯一神!教』の異端審問官でもある。テオ様を侮辱する者と異端者は何があろうと許さないおっかない子だが、テオ様に救われたと言って入信してくる者にはとっても優しい。テオとはお互いにズブズブに依存し合っている地獄の関係だが二人ともそれで幸せなので放置推奨。最初は皇太子妃の一人に進められたのだが『性格が優しすぎる』と却下され、その代わりにテオと婚約者になりお互いに初恋を拗らせていた所にアルドリックによってNTRされてしまい、しかも呪詛の身代わりにされ捨てられてしまう。メンタルを完全に病んだところでテオが押し通して引き取り、そうしたら何だか毎日楽しくて笑っていたら呪いが解けていた。ポケモンで言ったらゴースト・毒じゃないかな。


ヴァンドリック・ネロキアス・ガルヴァリーノス

 テオのお兄ちゃん。ヴァン様。ガルヴァリナ帝国の皇帝やってます。精霊獣ロードを従えています。若き英傑であり有徳の男だが同母弟テオへ抱く感情が非常におかしくてややこしくて拗らせている。かつて父である赤斧帝を諫めた時に処刑されかけた所をテオに庇われてからそれについてはテオにさえ意味不明になった。謀略の魔女である皇后ミマナを溺愛している。兄弟揃って愛する女に対しては正解どころか脳を焼き尽くすような対応しかしない上に、相手に抱いている感情が重すぎる。だが、それで桁違いの幸せを感じる生粋の闇属性の女しか選んでいないところも兄弟だなあと作者わたくしは思う。幼少の頃は幸せだったが、赤斧帝がとち狂ってからは人生が突如として地獄になった。温厚ながら冷酷な判断も出来て、責任感が強く頭も良く度量もあって度胸もあるシャイニングなパーフェクトヒューマンである。かなりレスバが強いのはフォートンに鍛えられたから。狂犬みたいなバズムお爺ちゃんが唯一孫馬鹿になる相手でもある。本文中には記載が無いが、イケメン枠である。


赤斧帝ケンドリック・ダルダイルス・ガルヴァリーノス

 第一章のボスかつ最大の被害者の一人。バッドステータス:マッドネスの間に親友から忠臣から己の子供まで己の命令で処刑していたのは幾らなんでも……と作者わたくしも思った。呪いが発現しなければ中興の祖と呼ばれタイラントやアマディナやコルス達とワチャワチャ出来ていたはず。実際に国を立て直すカリスマも実力も全部あったのになーとは思う。幼少期は幸せだったのに、母親が死に父親も一度は死んだが復活して乱詛帝になっちまった後で国を滅茶苦茶にしている間は完全に放置され、密かに恨みを募らせていった。彼はコルスやアマディナやタイラントがいたからまともに育ったのかも知れない。赤斧帝の由来は皇太子でありながら先陣を切って大斧を振るって敵と戦ったその勇姿から。叔父でもあるバズムお爺ちゃんには頭が上がらなかった。大勢の寵姫を抱え込んだが、これは乱詛帝を倒した後の不安定な帝国の勢力均衡の維持のためでもあった。一番愛していたのはアマディナ。


精霊獣ロード

 ヴァンが従える精霊獣。スキル:レインは結界を操る力である。かつてはとある政治家だったが政敵に敗れ失意の内に病死した後でエージェント・Kによって精霊獣ロードとなった。ヴァンの師父のようなスタンスでもあり助言者でもある。ステータスは万能型と言えば聞こえは良いが、実態は器用貧乏な感じである。


ロウ・ゼーザ

 自他ともに認めるファザコンでシスコン。パパはアウルガ、異父妹はクノハル。忌み嫌っている母親はヌルベカ。しかしロウのママはパーシーバーちゃんである。実は乱詛帝の末っ子(テオにとっては叔父の一人)であるが、絶対に本人は認めない。父はアウルガの一点張り。何があっても断固として認めない。目が見えなくて生まれたため母ヌルベカに捨てられ父アウルガに育てられる。結果、浮気ばかりの母を徹底的に憎悪しかつ、自他とも認めるファザコンに育った。父が赤斧帝にヘルリアンにされて処刑された後は貧民街に行き、異父妹クノハルを引き取って暮らしている。よろず屋アウルガを営んでいるがいつも赤字経営である。クノハルの試験費用が出せず困っていた所をユルルアちゃんの援助と引き換えにシャドウに協力することになる。目が見えないが精霊獣パーシーバーがいるため、通常の人間より感覚が鋭い。居候のゲイブンは助手。どうやっても憎めない助手、探偵と助手の少年みたいな。一方、シャドウは同志って感じである。普段はクールぶっているが、姪っ子甥っ子が生まれた後はデレデレするだけになった。不思議な男だとバズムに気に入られて、帝国十三神将の後釜に据えられるべく硬軟織り交ぜた勧誘を受ける事になる。ロウ本人は面倒くさがっているがバズムの事はそこまで嫌いじゃ無い。ギルガンドの事は嫌い。お酒に弱い。人情にも弱い。義理に弱い。クノハルの涙に一番弱い。


精霊獣パーシーバー

 ブラックジャックのピノコみたいな感じ。ロウにおける小さな母親で頼れる相棒。もんのすんごく喋る、喋る。あまりのお喋りに口から生まれた?とシャドウに言われるくらい。恋愛大好き、BLでもGLでも恋愛なら大好き。スキル:センサーで周囲の感覚認識知覚を操作する。見た目はお姫様みたいな格好の小さな女の子である。赤い靴を履いている。元々は革命に巻き込まれて死んだ、ある国の領主の幼い娘だった。ステータスはHP(顕現時間)特化タイプ。ロウと一緒にいるためにこうなった。残酷な性格では無いがロウのためなら何でも出来る、ロウ大好きロウのママな精霊獣。


ギルガンド・アニグトラーン

 『閃翔のギルガンド』『閃翔』、帝国十三神将の中でも『峻霜のヴェド』と並ぶ最強格の一人。名門アニグトラーンの御曹司で特務武官の超エリート、プライドも高い。一族が乱詛帝の呪いを受け己以外全滅していく中を乳母キバリに育てられる。自己主張ガンガンするし、気に入らないと命令違反も当たり前にやらかす等と、とにかく対人関係は難だらけ。ただし大体の事件にコイツ単騎を突っ込ませるとサクッと解決してしまう強さを持つ。ヴァンドリックに心底から忠誠を誓っているがヴァンドリックのために命令を裏切る一面もある。ややフォートンが苦手である、口でやり込められてしまうから。しかし一番許せないのはバズムで、青二才やぴよぴよと呼ばれるとぶち切れて取っ組み合いになる。※祖父や父がバズムにとても大事にされ可愛がられ公私で重用されていた事は知らない。恋愛に関しては弱々でしかも初動が遅すぎて、クノハルからは当初はマジで嫌われていたが、キアラカの差し金で交際までこぎ着ける、デバガメか!とにかくタフな男でどれだけHPが減ってもすぐさま回復する。酒を飲んで酔ったことが無い。ヴァンの命令によりシャドウの正体を突き止めるべく追っていたが、そのシャドウにより呪いから解放される。しばらくシャドウの正体をロウだと思ってロウに付きまとう中でクノハルに惹かれていく。とってもイケメンでありこれでもかとイケメンである。


クノハル・ゼーザ

 ヌルベカとサロフ・ブラデガルディースの間に生まれた。幼少期虐待されており、母親が大っ嫌いである。男勝りで負けず嫌い、頭もメチャクチャ良くて優秀なので基本的に男装してツンと澄ましている。しかし異父兄ロウにメチャクチャに甘やかされており、ロウのことが大好きな超絶ブラコンの干物女の一面もある。本が大好き。ギルガンドの事がかなり嫌いだったが、素直に告白されて嫌いになれなくなった上、助けに来られて本当に好きになってしまった。優秀だけれど人の心の機微にも疎いわけじゃなく、特に老人には優しく出来る。バズムの事をお爺ちゃんと呼ぶのは本で買収されたからである。上に対して全く忖度せず、テオに対してさえズケズケと物を言うが、キアラカ皇妃とは幼馴染みの親友で、二人だけの時はキーちゃんクーちゃんの仲なのだ。


オユアーヴ・クォクォ

 最後のドワーフの血を引く鍛冶職人。芸術作品のためなら何をしでかすか分からない男。シルバー&ゴースト・ネクストやリベリオン&レヴナント・ジョーカーを制作した。人の心の機微が良く分からずこれでもかとKYな発言をする。性格は善人なので一度学習すれば良いんだけど、誤解を招きがち。ソーレとはライバルであったが一度殺されかける。オユアーヴはほぼ恨んでおらず、時々墓参りに行っているらしい。マニィ夫人には迷惑しかかけていないのは仕方ない。彼の育ての親タンドンとディナはおやがちゃなんてふざけた言葉で表現してはならぬほどの神親である。オユアーヴがギリギリ人間らしい人間として生きていられるのは全部二人の教育のおかげなのだ。


ゲイブン・ドゥーレト

 トロレト村出身の純朴な少年、17才。暢気で温厚で動物好きで優しい子に見えるが、実は誰よりも地獄を生きてきた過去を持つ。トロレト村は駿馬・軍馬を育てそれで税金を払っていたので、結構豊かな村で真っ当な家族に囲まれて幸せに暮らしていた。しかし、ある日極悪の犯罪組織に襲われ、大人は家畜に子供は奴隷にされる。しかもゲイブンの姉の結婚式の日に。ゲイブンが鶏肉なら大丈夫だが他の獣肉が「完全に」食べられなくなったのは、その後の地獄生活の所為である。もうトロレトの生き残りは彼しかいない。シャドウを手伝いテオの通学の送迎をやっている。彼は動物に好かれる体質であり牛から馬から犬から何でも好かれる。ロウには時々どつかれたり世話を焼かされたりしているが、仲の良い探偵とその助手みたいなそんなスタンスで暮らしている。トロレト村で育ったゲイブンと言う少年の体に最高神アド・マベ・ルフェーが落人として宿っているのは秘密だぞ!


ミマナ・トゥーラィス・モルド

 モルド公家の姫にしてモルド公家をも牛耳る女。ヴァン様大好き闇属性女。政治の魔女。ヴァン様に好意的な者には好意的、そうでない者は手駒としか思わない。精霊獣オラクルを従えていて姉のような妹のようなスタンスである。全体的に笑顔が怖いが、ヴァン様の前だけでは純情な女の子になっちゃう。


精霊獣オラクル

 元々は古代の巫女だったが、誰からも予言を信じて貰えず国が滅んで殺される。誰かに信じて欲しいという未練を抱いて死んだ後、エージェントに選ばれて精霊獣オラクルとなる。ステータスは魔法と魔法防御特化。スキル:メッセージは4割の確率で未来を言い当てるもの。神様を宿した時はトランス状態になった。


レーシャナ・ウツラーフ

 魔女の同士、政治の女傑。もの凄く男勝りで才気煥発な女性である。実は男より女が好きである。キアラカやロサリータみたいなちょっと手のかかる女の子がドストライクである。何なら溺愛している。ミマナはこれを知った上でレーシャナと女の同盟を組んだ。


ヴェド・ノルシン(本名は以下)

 本名:ヴェドールッススマルスリアザノンテークイオスイオスグルフトテナーシスカンブロヌシウスクルトラケッスス・ノルシン。小柄な者がほとんどの地方貴族ノルシン家の三男坊だが彼だけ例外的に大きく賢く逞しく育った。『峻霜』『峻霜のヴェド』。帝国十三神将の一人でギルガンドと並ぶ猛者である。画伯の皇子シューヤドリックの公然の恋人。キラキラネームと同性愛者である所為で自己主張が本当に苦手。幸い見た目がイケメン長身強面なので彼に対して強く出る勇者はあまりいない。見た目に反して臆病で慎重、かつ真面目で忠実。誰かの秘密を暴くのを怖がっているがそれさえ守られているならば超強いし頼もしい。シューヤドリックとはかれこれ10年以上の仲で、あのバズムでさえ挑発しない。臆病なおっさんずらぶである。ギルガンドからは実直さと寡黙さと強さをとても好まれ、フォートンからはもっと自己主張しろ舐められているぞと怒られて。トキトハからはもっと幸せを求めろと尻を叩かれている。今は眠るシューヤドリックに小声でこんな事があったと夜な夜な話しかけている。朝に消えてしまうとしても夜ごとに希望は生まれるのだ。


バズム・フースサ

 ムザブドリック・フースス・ガルヴァリーノスがかつての名前だった『クソ爺』。無論、皇子であったが(乱詛帝の異母弟)母親が、后や夫人はおろか下級の女官でさえ無い、酔っ払った時の帝が一夜弄んだに過ぎない下働きの若い女であるがゆえに生まれて早々に僻地に追いやられ、すぐに母親も亡くなり放置子になる。哀れんだ娼婦達によって育てられた。18から戦場で戦い続けてきた歴戦錬磨の戦人である。帝都にくそでかい家を持っているがいつも娼館で寝泊まりしている。天才的な戦争指揮官であるが天才故に対人関係が最悪の最悪であり土下座する皇太子ケンドリックにさえ気に入らないから帰れ!と言った事もある。唯一の例外はヴァンドリックで彼の前だけでは狂犬が雑犬に成り果てた。駄犬!駄犬!帝国十三神将が一人。『逆雷』『逆雷のバズム』。※分かっているだろうけれどムザブ(MUZAB)をひっくり返してバズム(BAZUM)である。破天荒な経歴と逸話と性格を持ち実力と勘だけでのし上がってきた化け物。ただ、己が狂犬だって事を分かっている哀しみもある。生意気なギルガンドをからかうのが生き甲斐だが、彼の祖父ウルガンド、父フォルガンドについては出来る部下だともの凄く可愛がっていたし、出来る上官だと凄く慕われていた。鬼武者アウルガは副官であり、とても頼りにしていたらしい。爺さんだが下半身はお盛んで娼館で寝泊まりしている時はいつも娼婦が側にいる。アホのように気前もよろしいので娼婦もウェルカムである、チャリーン。類い希なる軍才を持つが全く野心が無いので、帝国としてはコスパ◎の男。『乱詛帝』を打倒する時には『赤斧帝』に従って多大な武功を上げたが、おかしくなってからは僻地へ遠ざけられる。しかしヴァンの要請で戦場に返り咲くと、連戦連勝でヴァンを皇太子の座に戻した。帝国十三神将では長老格であり人を見る目は相当にある。何かロウと気があって気に入ったので後釜としてロウを据えるべくありとあらゆる手を用いて画策する。※ロウが乱詛帝の息子(甥っ子)だとは知らないが、勘で精霊獣がいる事を見抜いた化け物。愛馬のブレイ号(馬である、獰猛だけど)はトロレト村でゲイブンに育てられていたからか、主のバズムとゲイブンだけは蹴り倒さない。


精霊獣タイラント

 戦地で死んだ少年の魂がもっと力があればと願った結果エージェントに選ばれ、精霊獣になった。ケンと肩を並べて戦った、相棒であり弟ポジション。しかし乱詛帝の呪いに一緒に蝕まれ魂の根幹から狂ってしまう。攻撃力特化型の破壊神だったが、精神年齢が幼かったため、いいこいいこしてー!とアマディナによく甘えていた。そしてケンとそこを退け!と殴り合いになっていた。スキル:インフルエンスは周囲の人々に少しずつ影響を与え、変化を促すものだった。


乱詛帝モルガドリック・コロソス・ガルヴァリーノス

 精霊獣パペティアー(隷械獣ディノニクス)を従えていた男。奥さんをNTRされてから壊れる。テオやヴァンにとっては祖父に当たる。


精霊獣パペティアー

 隷械獣ディノニクスが精霊獣だった時の名前。スキル:インプリケーションは呪いを司る。誰もを幸せにする呪いを考えられればまだ良かったのにね。


善良帝リュードリック・セレトムス・ガルヴァリーノス

 赤斧帝の異母弟でヴァンの叔父。とにかく臆病で弱気だが善良な男、家庭人としてはUR。人質だったママエナと出来てしまってどうしようもなくなり、ヴァンが二十歳になるまでの中継ぎに据えられる。ほとんどヴァンの言いなりで、自他とも認める傀儡君主だった。無事に譲位させてくれ殺さないでくれ隠居させてくれとその一点張りで善人で無欲すぎたので殺されなかった。今は長閑なセイディーノの港町でのんびり隠退生活を送っている。鷹狩りが好きなんだけれど下手くそなので鷹を可愛がっているばかりである。しかし釣りの腕前はなかなかのもの。可愛い娘が二人いる。ベリサを引き取って最期まで面倒を見てくれた、すっごいお人好しでもある。今では月を家族で見上げてはベリサのために祈ってくれている。


トキトハ・ギィ

 医者トヂノ・ギィの娘。父のように優秀な医者である。いつも棒付きの飴玉を加えていてぶっきらぼうで生意気な物言いをするが、医者としては本当に優秀であり秘密も守るため仲間からの信頼も厚い。帝国十三神将が一人、『裂縫』、『裂縫のトキトハ』、メディカル担当。実は誰よりも優しいが優しすぎても医者はやっていけないので、あえてふてぶてしい態度を取っている。ガッチガチのファザコンである。


フォートン・イェロフ

 『賢梟』『賢梟のフォートン』『賢梟閣下』、帝国十三神将が一人。もの凄く厄介なヴァン様大好き人間。論破が得意でギルガンドからは下手な相手より彼の舌鋒の方が厄介と言われている程。元々はコルスが見出した平民の出でヴァンドリックの幼少期から一緒に育つ、ある意味乳兄弟レベルである。頭が良く自他ともそれを認めているが、少し頭だけで考えすぎる所もある。ロクブの過去を知っているがそれでも人生と仕事の先達として尊敬している。誰に対しても臆さずズケズケとものを言うが私心や欲望があっての事じゃないのでヴァンからもとても頼りにされている。有能な若い人材のスカウトに余念がなくクノハルの勧誘にも忙しい。一度は独断専行を怒られ宦官にされたがロクブやカルポから仕事が回らない家に帰れないと散々に(ヴァンが)泣き付かれて、ヌスコの働きかけもあって元の地位から少し低い地位にすぐ戻った。


ロクブ・クルフォントーラ

 『財義』『財義のロクブ』、帝国十三神将が一人。地獄横町で生まれ育ちスーサイド・レッドに所属して人殺しで生活していたが、ある日仲間の裏切りで囚われ処刑待ちとなったところを、運良くコルスに拾われて更生すべく根性をたたき直される。その後に出会ったのが貴族の端くれのほぼ大商人の娘の妻ニチカ・クルフォントーラさん。恩人コルスの死後はニチカさんだけが文字通り血の池地獄から救ってくれる蜘蛛の糸である。温厚で丸っこい体型そのままの温厚な人格者だが、過去に絡んだ話になると突然目が死ぬ、蛇の目になる。ニチカさんは夫の尻を蹴飛ばすマジの恐妻だが、誰よりも愛している、今でも『ニチカさん』呼び。やんちゃな息子タロディーと幼い娘がいる。家族の事が本当に大事である。政治家と言うより官僚のほぼトップとして日夜忙しくしている。フォートンとは二人っきりの時だけはフォートン君と呼んでいて、他の誰かがいると口煩いフォートンと呼んでいる。※フォートン限定でツンデレである。他の官僚達からも慕われていて、過去を攻撃されると彼らの方が憤るくらいである。最近の悩みは中年太り。


キアラフォ(キアラフォルエ・ドラキュール・ザルティーリャス)

 キアラカお姉ちゃん大好きシスコン弟。帝国十三神将が一人、『幻闇』『幻闇のキア』。表の身分はバズムお爺ちゃんの抱える密偵の一人キアラフォ君である。本名はキアラフォルエであるが、父に捨てられた時にその名は捨てたと決別した。後にゲイブンと友達になる。好きな花は黒百合の蕾である。


キアラード・ドラキュール・ザルティーリャス

 地獄横町を牛耳る者の一人、成功率9割5分の暗殺組織スーサイド・レッドの党首。キアラカとキアラフォ(キアラフォルエ)の父。キアラーセテの兄。ザルティリャ王国が滅びていなければ次期女王キアライア(キアラカ達の母)にとっても王配だったはずの男である。冷酷で計算高く薄笑いを浮かべて人を殺せるが、己に忠誠を誓う『身内』には優しくできる。娘達を地獄横町から逃がすため絶縁した過去を持つが、実は未練たらったらである。ヤハノ草の大草原を一度見てから死にたいと思っている。


キアラカ

 皇帝ヴァンドリックとの間に娘キアラーニャがいる、絶世の美貌の皇妃。カドフォ公家の養女となり皇后に次ぐランク皇妃にいるが、ミマナ・レーシャナとは盟友に近くて、頼れる姐さん二人、みたいな感じである。クノハルと二人きりになるとクーちゃんキーちゃんの仲の幼なじみ。かつてロウ兄さんに初恋をしていたが、あの頃の自分をぶち殺したいと黒歴史の様子。興奮すると平民のイントネーションが出る。超のつくきょぬーであり声も可愛い、帝国指折りの美女と全部揃っているが、ちょっと恋愛脳な所がある。その自覚もあるし既婚者なので、旦那がヴァン様で大正解!と安堵している。そりゃあ初恋相手がアレじゃ……。大好物は蘭の花である。歌うのが大好きであるが何でか娘には泣かれる。子守歌にはデスメタルの方が良いのか?


ハルハ・ユトゥトゥゼティマルトリクス

 『睡虎』『睡虎のハルハ』、帝国十三神将が一人。胡散臭さたっぷりのハイエルフの女。人間観察が趣味と公言している。実はエルフ族からのスパイである。でも逆に裏切っている。遺伝子操作の結果、『嘘』が体質的に受け入れられなくなっている。ゲイブンみたいな嘘が嘘じゃない素直な子が大好きである。帝国十三神将については信頼していると言うより手に負えない腐れ縁だと思っている。


ベリサ

 第一章のボスの一人、テオ達にとっての異母妹。精霊獣スレイブを従えていた。叔父リュードリックとママエナ家族の元で穏やかな晩年?を過ごす。


精霊獣スレイブ

 かつて娘を災害で亡くし見つけてやれなかった無念を抱えていた男だった。本来ならばクラウンの補佐として活動すべき所を乱詛帝に操られたも同然に従っていた。スキル:ペナルティーは彼の血に触れ体内に取り入れたものを下僕とする力。


キバリ・プファレ

 ギルガンドの乳母、婆や。気丈なお婆ちゃんである。アニグトラーンの家が大層賑やかになったのを見届けてから亡くなる。


ヌスコ・ラサ・カドフォ

 ユルルアの実兄。『毒冠』『毒冠のヌスコ』、帝国十三神将が一人。政治担当。妹マジ可愛いのお兄ちゃんだが政治家としては血も涙も無い悪魔。常にカドフォの家の繁栄と帝国の繁栄を天秤にかけている。ロクブやフォートンは同志だが貴族と平民の格差があるのは仕方ないと割り切ってしまっている。妹とテオが何かやっているのは薄々は知っているもののまさかシャドウをやっているとは……まっっっっっっっっったく思ってもいなかった。


シャル

 元々はロウやアウルガの家であるゼーザ家にお仕えしていたが今はカドフォの家に仕えている老爺。御者としては、とても有能である。昔はぶいぶいとかっ飛ばした。性格は善人だが涙もろく感情的な一面を持ち、ユルルアちゃんの事件の時はおいおいと泣いた。インド人を右に!


モリエサ(第三皇女)

 料理を愛する皇女。実家が弱小なので自力で生きていく道を探している。テリッカとは大の仲良し。


テリッカ(第四皇女)

 モリエサの双子の妹。実家が弱いので以下略……。福祉政策を担当している。


コトコカ(元第八皇女)

 書道大好きな元皇女。頭も良く才気煥発、さっぱりした性格。蜘蛛が大嫌いな以外はホーロロ国境地帯で上手くやっている。ストレスから解放された所為で健康的に太った、よきかなよきかな。今日もトウルの尻をしばいている。


トウル(元第九皇子トウルドリック)

 武術に長けた元皇子。普段はアホに見えるがいざって時はアホじゃなくなる。バズム将軍に頭が上がらない。コトコカに尻をしばかれているが今日も蜘蛛を追い払ってやっている。


第十三皇子セージュドリック

 セージュ→セージュドリック。精霊獣ドルマーを従えている。まだまだ子供だが最近成長期に入りました。ホーロロ国境地帯でも結構楽しくやっている模様。ちなみにホーロロの部族衆からは、ハッタリで言ったのにマジで来た神使として崇拝され、あえなくそのまま言いなりになってしまった模様。いつか兄貴分のゲイブンが訪れてくるのを楽しみにしている。ジュイと婚約中。ピシュトーナ家の野望によりコトコカと入れ替えられた子。マージェッテの分身により増やされては精霊獣ガチャが当たらんと言う理由で殺されていた過去を持つ。コトコカに比べて幼く見えるのは分身を使われて殺害を繰り返されたため、肉体年齢的には若いからである。


精霊獣ドルマー(トドラー)

 赤ん坊の姿をした精霊獣。スキル:ララバイで己より魔力を持たない相手を眠らせる事が出来る。眠っている間は栄養補給なしでも死なないでいられる。例えそれが60万の大軍だろうと無力化できるのは強い。しかし相手の魔力を上回っていれば意味が無い力でもある。かつては戦争の時に母親と生き別れた赤ん坊だった。長らく母親の面影を求めていたが、ミマナに抱擁して貰えた事で精霊獣トドラーからドルマーとしての自覚を得る。


ロサリータ・マーロウスントス

 マーロウスント公国の僭主ブォニートとその実の妹ロデアナとの間に生まれた。精霊獣ジンクスを従えていたがブォニートの策謀により親しい人を失った原因だと思い込み、喧嘩して決別してしまう。シャドウの活躍により絆が復活し、精霊獣ジンクスは精霊獣マスコットとなり、もう一度手を繋いだ。きょにゅーである。とても頭が良い子で、あざとさも理解している。重福宮にて保護されている。テオとクラウンの正体がシャドウだと言う事を握りガンガン脅している。夢は幸せになる事と幸せにする事。いつの間にかユルルアちゃんと仲良しになっていたのはどうしてなんだ?


精霊獣マスコット(ジンクス)

 スキル:カタストロフィーは対象のステータスを一気に下げる力。相手の魔力は関係ない。髪の長い少女の姿をしているが、パーシーバーよりは年上!オラクルよりは年下。ジンクスだった時はこれでもかと根暗だったがマスコットになって、少し明るくなった。かつては信じられない程の不幸に見舞われ機雷によって沈んだ客船の乗客である。


アマディナ

 アマディナ・ネネエレス・ネロキーア。ネロキーア公家出身。テオ達の母親であり、コルスの妹であり、かつては赤斧帝に誰よりも愛された皇后であった。皇太子妃の時から支え、ケンを誰よりも愛していたがアーリヤカに寵愛を奪われ、実家は潰れたも同然になり、他の寵姫達からも虐げられ、心を潰された結果、子供達を残して神殿に入る。それでもテオ達の事を愛していてテオの処刑時には祈っていた。※言うならば一人だけ生き延びてしまった桐壺更衣である。最終章の後で帝国城で保護されるが、もはや権力も何も求めず、赤斧帝や亡くなった者達のために日々祈りを捧げている。


モルソーン・サルトーン

 竜人族の最後の生き残り。疫病で滅んでしまったエルデベルフォーニ王国の血筋を引いている。叔母がギルガンドの先祖に嫁いでいる。※ちなみにギルガンドの高祖母である。『闘剛』、『闘剛』のモルソーン。帝国十三神将が一人。妻リーニャ娘リリシーテがいる。手足を切られても再生する。


三笠則彦 (ノリ)

 長門透の親友であり夢を追いかける盟友でもあった。片やスタントマンに片やお笑い芸人になりたくて二人して頑張っていたのに、ある日突然トオルが死んでその日から一切が壊れてしまう。何もかも上手く行かず、親は毒で頼れず、自殺未遂の結果、意識不明となった時にアルアに呼ばれる。隷械獣ヴェロキラプトルになった後は、スキル:スティール・ルシファーを得て堕ちていった。


サルサ・ユトゥトゥゼティマルトリクス

 苦労人ポジションのハイエルフ。いつもニコニコしているが感情が全く見えない。実際は他種族に対して差別意識の塊である。タルタには呆れているが可愛がっている。ハルハが優秀なのでちゃん付けしてとても気に入っているが、あくまでも便利な駒扱いである。


タルタ・ユトゥトゥゼティマルトリクス

 美貌ばかり気にかけているハイエルフ。少し幼く残忍な性格である。サルサに反発しつつも姉として慕っている一面もある。


エージェント・E

 人間としての名前は真宮光太郎である。職業は名門の大学生、マヤお姉ちゃんの交際相手でもある。しかしその実態は最高神が戻られるまで世界の発展を止めないために、こっちの世界に派遣されたエージェントの一人。死者の中から相応しい者を選定し同意を得た上で連れて行く事が本来の仕事。※許可は取ってある


最高神アド・マベ・ルフェー

 かつて世界の分裂の衝撃から、各種族を救ったが世界に過剰に干渉を禁じる神々の掟に背いての事だったため、罰として落人になってしまった。しかしアルアだけは爆心地にいたため救いきれなかった。一人だけ手のひらからこぼれ落ちてしまったと、それをずっと悔やんでいる。落人としてゲイブンの中に閾値以下の存在のまま潜んでいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ