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【完結】ガン=カタ皇子、夜に踊る  作者: 2626
First Chapter

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第147話 Climax Gun=Kata

 「ガン=カタForm.1『マジシャン』!」オレ達は『呪いの傀儡師』に襲いかかりながら、ギルガンドに頼む。「『閃翔』、殿下がたを安全な場所へ!」

「了解した!」

ギルガンドがミマナ姫を担ぎ、皇太子の体も抱えながら、急いで空高くへと去って行く。



 「アハハハハハハハ!貴様、アニグトラーンの『残呪』を倒したからと良い気になるではない!あれは朕より枝分かれしたその末端の一つに過ぎん!

全体にして根源たる朕の『呪詛』を受けよ!」

天空から雨に混じって降り注ぐ『呪詛』を回避し、すかさずオレ達は魔弾を打ち込むが、

「小僧が石礫を投げた所で!帝王を誅せる訳も無かろうが!」


 ――全く効いていない、だと!?


 オレ達は後ずさって距離を取ったが、『呪いの傀儡師』のムカデよりも数多い手足がうごめいて、一気に詰められた。

「死ね!苦しみ、憎み、恨み、嘆きながら!」

辛うじて回避できた。だが、かすっただけで仮面にヒビが――!

「さあ!さあ!さあさあさあさあさあさあ!もっと苦痛を!!!!悲鳴を上げるが良いぞ!」


 『こりゃヤバいぜ、相棒!』

 『バカを言うな!』

 『違うって!このヤバいってのは――』

 『ヤバすぎるくらい格好良く決める、そうだろう?』

 『流石。分かっているじゃん!』

 『それこそが僕達がガン=カタを極める』

 『最大最高の理由だからな!』



 ――オレがテオの肉体から精霊獣としての両手を解放し、2丁拳銃『シルバー』&『ゴースト』をテオの両手ごと一緒に握りしめる。

暴発する限界に近いまでの魔力を帯びた2丁拳銃が、強く光を放った。

『呪いの傀儡師』の全ての目が見開かれた。

「な!?ま、まさか貴様も――」



 「「ガン=カタForm.0『フール』!」」


 「――おい、知っているか?」

 「呪いを破るのはいつだって笑いだ」

 「道化師が腹を抱えて笑った瞬間に!」

 「呪詛など跡形も無く消し飛ぶのだ!」


 「き、貴様は誰ぞ!?何者なのぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」



 「誰と聞かれたら応えてやろう」

 「ガン=カタを愛する者として!」

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