表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】ガン=カタ皇子、夜に踊る  作者: 2626
First Chapter

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

115/297

第114話 お詫び。

 『閃翔のギルガンド』が額に青あざを作って『黒葉宮』にいきなりやって来たものだから、オレ達は何が起こったのかと驚愕したのだった。


 ……『峻霜』辺りと激闘したのか?でも『峻霜』はそう簡単に同僚と乱闘するような軽い人物じゃない。帝国十三神将の中で『閃翔』と誰よりも一悶着あり得そうなのは『逆雷』だが、その『逆雷』は今はホーロロ国境地帯の治安の維持のために派遣されているはずだ。

じゃあ、誰がやったんだ……?『閃翔』相手にここまでやったのは何処の何者なんだ!?



 「急に参じて申し訳もござりませぬ。テオドリック殿下はロウと言う男をご存じであらせられるか」

な、何だと!?

「牛引の童から……保護者だと聞いている。クノハルの兄でもあったはずだ」

「この傷は……奴にやられたものでございます」

えっ!?一体何があった!?

「『閃翔』が手傷を負っただと……?」

いやいやいや、いつだって冷静な、あのロウがギルガンドを攻撃したのか!?

何があった!?まさか薬物に手を出したのか!?精神的な病気に!?いや、脳に腫瘍が出来たと言う事も考えられる。

「諸事情あって、私がクノハルと騒動になった事が原因でして」

はあああああああああああああああああああああああああああああ!?

「『閃翔』が、騒動!?」

とすれば、ロウもきっと無傷じゃ済んでいないぞ、これは。

後で事情を聞こう。

「……何もかも、面目次第もござりませぬ」

ギルガンドは悔しさを顔ににじませた。

「そ、それより大事ないか?」

「はっ、務めに支障ござりません」

うん……。見るからに元気そうなので、それだけは一安心した。

「しかし、どうしてクノハルと騒動に?もしクノハルが原因ならば、僕も責任を……」

「いえ、私が軽率でありました。ここに急遽参じたのはそのお詫びのためにてございます」

「お、お詫び……」

詫びるほどに、『閃翔』が軽率な事をした?

これは余程の事情があったに違いないから、絶対にロウ達から事情を聞く必要が出てきた。

向こうが誤魔化そうとしたり黙ってやり過ごそうとしても、絶対に話して貰わねばならない。

「詳しくはお話しできませぬ。クノハルよりお聞き下さいませ。では私はこれにて」



 「な、何があったんだ。何が……?」

「何があったのでしょうか……?」

ギルガンドが去ってから、オレ達はユルルアちゃんと――呆然と見つめ合ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ