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エルフ、首を傾げる

 

「そんな大精霊候補さんがなんで私の安眠を邪魔するんです!」


 脳内マップに表示されるイーリンスの色は赤ではありませんが敵じゃないとは限らない。

 どんなに強大な相手であっても私の安眠を邪魔するなら敵。これは徹底抗戦の構えです。

 拳を構えた私は軽く牽制するように拳を振っておきます。


『寝すぎは体に悪いのよ! 適度に寝なさい!』


 まさかの正論で返されました。


「エルフは食べ物がなくても生きていけるから問題ありません」


 だって私、エルフですし。食べなくても生きていけるから全く問題ありませんよね? ついでに言うと寝てれば誰にも迷惑はかかりませんし。


『長命種なんだからもっと世界に貢献しなさいよ』

「それ横暴じゃありません?」


 世界に貢献とかまた規模の大きな事を。

 世界で一番多い種族は人間ヒュームと村の本で読んだ気がするし、貢献するなら数の多い人間ヒュームの方々に頑張ってもらったほうが効率がいい気がします。

 数は力です。


「そんなことよりもなぜイーリンスさんはここにいるんです? あとなぜ今まで姿を見せなかったのでしょう」


 私の寝ているベッドを傾けて睡眠妨害をしていた犯人が彼女であるのならば、いや、彼女が高位の精霊であるのならばあんなせこい嫌がらせをする必要がないんだから。

 それになんだかんだでログハウスに住むようになってからそれなりに時間が経ってるわけですし。それでも私は全くイーリンスさんの気配なんて感じなかったわけですが。


『? 何言ってるの? 私はいつもログハウスに居たわよ。姿は見せないようにしてたけど』

「でも気配を感じなかったけど?」


 エルフの耳は地獄耳。些細な物音も聞き逃さない。それにエルフの種族は精霊を感知しやすい体質なわけだし、騒がしい精霊が側にいたらすぐにわかるはずなのよね。

 ソラウなんかは特にわかりやすい。彼女は魔力を抑えるなんて事をしないから唐突に姿を現さない限りはなんとなくどこにいるかがわかる。フィズやフェルコーネも同様だ。

 今のイーリンス程に魔力を全身から発しているような存在がログハウス内にいたのであればさすがにわかるはず。


『ちゃんといたわよ! って待って。もしかしたら……』


 何か思い当たる節があったのかイーリンスは腕を組んで考え始めた。

 そうしている間に目の前にイーリンスがいるのにイーリンスの気配が唐突に消えていくのを感じた私は驚いた。


「いるのにいない感じになった?」

『やっぱり』


 考えていたことが正しかったことがわかったのかイーリンスはがっくりと肩を落とした。


『あなたがわたしを感知できないのはあなたがわたしとログハウスをセットで召喚したせいね』


 イーリンスとログハウスをセットで召喚? どういうこと?

 イーリンスの言ってることがわからない私は首を傾げ、周りにいた精霊さん達も真似をしたのか同じように首を傾げていた。


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