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エルフ、切り裂く

 

『仕方ない、イルゼが珍しくやる気じゃ。じゃったら全力で時間稼ぎをしてやろう』

『おー』

『あかじかくごのだいとっかー』

『ばーげんせーる』


 なんかみんなやる気だ。

 ならみんなで落としてもらっても問題ないんだけどね。

 まあ、落ちたら落ちた時に考える精神でいこう。


「あ、アンとトロワも離れててね? どうなるかわからないし」

「わかりました」

「了解的な?」


 アンとトロワの返事を聞いて城の中へと退避していくのを見届ける。城の中なら失敗してもまだ多少は何とかなると思う。

 精霊さん達がまた魔法の乱射を再開するのを確認した私はシャオがしていたように天へと手を伸ばして眼を閉じる。

 意識するのは体の中に流れる魔力。そして精霊樹から流れ込んでくる魔力、そしてダンジョンコアから流れ込んでくる三つの魔力だ。

 本来なら私の体を巡るはずだったその魔力を掴み、無理やり私の手の先へと集める。

 魔力の流れを無理やり変えたからか身体中が痛いけど魔力は私の予想通りに手の先へと集まる。


「よし、イメージは掴んだ」


 瞳を開くと私の掌には私の魔力の色である翡翠色の魔力の塊があった。いや、今までよりもより濃い色だ。魔力が増えたから変色したのかな?

 多分、これがさっきシャオが放った魔力弾の基礎な気がする。

 ここから更に魔力を注ぎ込んでいって適度に圧縮、さらには城を壊すだけの破壊力を付与しないといけない。


「とりあえず圧縮させずに魔力を注ぎ込んどこう」


 ある程度魔力の流し方もわかったから掌握してる魔力を一気に流し込む。

 なにせ精霊樹とダンジョンコアに有り余るほどの魔力がある。私の魔力がなくても精霊樹とダンジョンコアの魔力を私の体を介して注ぐだけでもおそらく充分な破壊力が出せるはず。

 そして魔力を注ぎ込めば注ぎ込むほどに魔力の球体は巨大になっていく。

 すでに魔力の球体の大きさは私の城と同じくらいの大きさにはなってる。

 周りで魔法を放っていた精霊さん達も私の魔力球の大きさに気づくとポカンとした表情を浮かべて魔法を使うのをやめて私の方を見てる。


「うーん、大きさはこれくらいでいいかな?」

『いるぜぜったいこっちにおとさないでよ?』

『まちがえたらたぶんこのへんいったいがくうかんごときえるよ!』


 唯魔力を集めただけなのにそんな高威力がでるわけないじゃん。

 今のままじゃ唯の魔力球。これでぶつけてもそれなりの威力が出ると思う。

 でもせっかく大きく作ったのにこれだけじゃ楽しくない。威力を出す工夫はこれからするんだよ。

 魔力球の魔力を使って風を発生させる。そして魔力球を回転させていく。

 初めはゆっくりと回転していた魔力球だったけど徐々に高速で回転し始めた。

 更に回転する時に生じ始めた風の刃が周りを切り刻んでるし、切り刻まれた物は魔力球に吸い込まれて更に切り刻まれて分解していってる。

 これなら城を叩き壊した後の災害も吸収してくれるかもしれない。

 よし、そろそろ放っとこ。

 このまま近くに置いてたら周りが風の刃でボロボロになっちゃう。


「ソラウ、準備できたよ。離れてよ」

『言われんでも離れるわ! そんなもんが側で炸裂したらとんでもないわ!』


 私が声を掛けるとソラウと精霊さんは一瞬で落下してくる城からも私からも距離を取った。

 それを確認した私は魔力球を大きく振りかぶったのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 本当に珍しくイルゼがやる気。
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