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大精霊、喚ぶ

 

『ぬがぁぁぁぁぁぁ!』


 風の刃の集中攻撃を受けたフィオニキスがまるで獣みたいに咆哮をあげながら、何処からか取り出した鎖を両手に持ちながら振り回して迎撃をしている。

 鎖もまるで竜巻のようにフィオニキスを中心に回ってるけど私の風は全部迎撃できてるわけじゃない。

 たまに取りこぼした風の刃がフィオニキスを容赦なく切り刻んでいってるしね。


「思ったよりお手軽魔法だった」


 風大爆発は対象の周りを私の風の魔力で覆って結界内に閉じ込め、ひたすらに風の刃を撃ち続ける魔法だ。

 周りを覆う私の魔力がなくなれば当然すぐに魔法は止まるわけだけど、今の私の魔力はとんでもない量なわけだしね! 対象の魔力が無くなるまでひたすらに撃ち続けることが可能なわけだ!

 魔力の塊と化している今の私には何も問題がないね!


「魔力追加!」

『バカにするなぁぁぁぁ!』


 私が魔力を追加すると風の刃の勢いが更に増した。

 フィオニキスも鎖の他に黒い手(ブラックハンド)も使って迎撃を頑張ってるけどそれでも追いつかない。

 黒い手(ブラックハンド)は風の刃に蹂躙されて即座に消失、鎖も迎撃が完全に追いつかなくなるどころか魔法を弾けないようになって切断され始めた。

 つまりフィオニキスを守る手段がなくなっちゃったってことだよね?

 あー、これ完全に私がフィオニキスを上回っちゃった感じかな? 

 大精霊を上回る私の魔力、改めて考えるとやばいよね?

 なんかとんでもない反動がいきなり来そうでめちゃくちゃ怖い。

 急に心臓止まったりしないよね?

 寝ててそのまま死ぬとか嫌なんだけど…… 寝るのは好きだけど死ぬのはちょっとね。


『ふぎゃぁぁぁぁぁ!』


 あ、ついに守る手段がなくなったかな?

 撃ち出され続ける風の刃が遂になんの防御手段もなくなった様子のフィオニキスへと突き刺さるように殺到して途切れることない斬撃音が周囲へと響き渡り始めた。

 それも結構大きい音だよ。

 ついでに城もかなり揺れてる。これはもう壊れるのは時間の問題なんじゃないかな。


『し、死ぬ! さすがにやばい! ぎ、逆召喚!』


 逆召喚?聞き慣れない言葉をフィオニキスが口にすると同時に私の作り上げていた風の刃の結界が内側から無理やり魔力で吹き飛ばされた。

 おお、まだ底力が残ってたのか。


『ファルゼ召喚!』

「あ、喚べるんだ」


 私の魔力の結界を吹き飛ばしたフィオニキスの横にはキョトンとした様子で拳を突き出した状態のファルゼが立っていた。

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[一言] ここでファルゼを呼ぶ?
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