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エルフ、満ちる


「ねむいねむいねむい」

『だったら剣振るのやめなよ!』


 飛びかかってくるフィオニキスを追い払いながら精霊樹剣を振り回す。

 精霊樹剣がフィオニキスには全く当たらないけど破壊活動は成功してる。

 対してフィオニキスの攻撃は私には全く届かない。不思議な羽と精霊樹剣が全部消してくれてるみたいだし? だから私はひたすらに精霊樹剣を振って振って振りまくる。

 当たらなくても関係ない。だって振ればどこかしら壊れてるんだからね。

 最終的にはこの城が壊れて落ちれば問題ないわけだし。

 こんな大きさのが地上に落ちたら大変な事になるかもしれないけどアヴェイロンの森なら多分落ちても大丈夫だと思う。あの森は住んでる生き物も無駄に元気だし? 死んでもすぐに増えるんじゃないかな? 森だって一時的に穴だらけになるだろうけどあの森の植物の成長速度もおかしいからすぐに生えてくるんじゃないかな。


『化け物エルフめ!』

「ただの眠たいエルフだけど?」


 黒い手(ブラックハンド)はというか魔法が私には効かないというのを理解したらしいフィオニキスは黒い手(ブラックハンド)を直接攻撃手段に使うんじゃなくて黒い手(ブラックハンド)で物を掴んで攻撃する方法へと変更していた。

 ぶっちゃけるとこの攻撃方法は私にはかなり効果的みたいだ。

 なにせ魔力の羽が分解して吸収してるのは魔法だけみたいだし。飛んでくるがれきなどは魔力の羽は打ち払ったり、叩き落としたりしてるしね。

 それでも私には届かない。だから私はただ欠伸を噛み締めながらフィオニキスに近づきながら精霊樹剣を振り回したらいい。


『こ、の!』

「私から見ても雑になってるよ?」


 大精霊も魔力の塊と言えるから私の羽にはあまり近づけない。だからフィオニキスは私には接近してこない。

 突撃するように見せて作り出した武器や周りの物で攻撃してくるだけだ。

 精霊って便利だよね。簡単に武器を作り出せて。

 いや、精霊さん達はそれなりに苦労してたかな? 大精霊が特別なのかもしれない。

 でもそんな飛び道具も私には効果がない。

 羽を躱すように飛んできた武器だけど、私にぶつかる直前に何もなかったかのように掻き消えてる。まるで私の魔力に耐えきれないかのように……


「みんなが言ってたのはこれだったのかなぁ?」


 今まで散々言われてきても納得しなかったけど私の魔力は普通よりかなり多いみたいだ。

 そしてその魔力量は大精霊の攻撃すら掻き消すほどらしい。


「私の魔力凄すぎー」

『今頃自覚したの⁉︎』


 今ならわかるけど私の周りにはまともな比較対象がいなかったんだよ。

 というかファルゼのせいで常に魔力を吸われ続けてる状態だったわけだし?

 ようやく解放された時には精霊樹の主になって魔力が回復するようになったけど、精霊さんやソラウが私の魔力を好き勝手に使ってたから魔力が満タンまで溜まったことがないんだよ。だから自分の魔力の最大値がわからないわけだしね。

 でも今は変わらず精霊樹から供給され続ける魔力と背中から生える魔力の羽が周囲の魔力を根こそぎ奪い尽くすかのように魔力を吸い上げてくるせいで私の魔力は今まで一番、満ち足りてるからとんでもないことになってる。


「眠いけど魔力が漲るう」

『大精霊より魔力が多いってなんなの⁉︎』

「しらない」


 精霊樹剣を振り上げて振り下ろす。

 込められた魔力がそれだけで理不尽な暴力と化してる。魔力が多いってそれだけで暴力だよね。

 放たれた魔力はフィオニキスを捉えてるけど、どうやってるかわからないけどフィオニキスには直撃しない。なんか逸らしてる感じ?


「当たらないなら囲むかなぁ」


 魔力の斬撃が当たらないなら周りを私の魔力の風でフィオニキスの周囲を逃げ場所がないように取り囲むべく魔力で空間を満たしていく。もちろんその間も魔力の斬撃は止めないよ。


「風大爆発!」


 空間が魔力に満ちたのを確認した私はフィオニキスを囲んだ風を爆発させて風の刃を炸裂させた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 周囲がまともじゃないから自覚がないんですね。
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