表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
387/429

エルフ、対策する

 

「お姉ちゃぁぁぁぁぁん!」


 ファルゼが鎖の上を爆走し、満面の笑みを浮かべながら叫ぶ。

 まるで私に会えた事を喜んでいるようだけど妹よ。姉は会いたくなかったよ。


「吹っ飛べ」


 鉄球を回避しながらヘルムダートから砲身を作り出し対ファルゼ用魔力弾を発射する。

 化け物じみた妹の相手なんてしてられない。


『ファルゼに魔法は効かんじゃろ!』

「対策はしてるよ!」


 魔力弾はファルゼに向かっていき、ファルゼに当たる直前で弾け飛び、周囲を消し飛ばす勢いの風を発生させる。


「うわぁぁぁぁぁ!」


 突然発生した風に対応できなかったファルゼは一瞬で空高くに吹き飛ばされた。

 これがファルゼ対策。ファルゼは魔法というか魔力は吸収することが出来るけど魔法で発生した現象はなぜか救出できない。魔法として発生した火の玉や風の刃は吸収できるのに何故か今みたいに魔法がはじけて生じた現象は吸収できないんだよね。


「まだ終わらせない。ソラウ、鉄球なんとかしといて!」

『大精霊使いが荒いのう!』


 私がファルゼ対策そのニをしようとしてるのを察したらしいソラウは文句を言いながらも私に向かって来た鉄球に対して魔力で分厚い氷の靴を作り上げ、勢いをつけて蹴り付けてた。

 魔吸石に魔力を吸収されたからか分厚い氷の靴は一瞬で砕け散ったものの鉄球の軌道を逸らすことはできてるみたいだね。

 そうしてソラウが時間を稼いでくれている間に私の方もファルゼ対策を実行するべく動く。

 前回襲撃されてから私だって安眠を守るために何もしなかったわけじゃないんだから!

 対ファルゼ用の大結界をね。


「大結界起動!」


 アヴェイロンの森から魔獣が出ないように覆われている結界を精霊さん達と共に改良して結界内にいる者を指定して魔力を吸い出すことができる結界に切り替える。

 これによってファルゼは周りから魔力を吸収したそばから結界内にいる限り即座に魔力を吸い上げられて強化できない状態になるわけだ。


「これで落下するファルゼは無傷では済まないよね」


 強化されてないファルゼとはいえ身体の強靭さはとんでもない代物なわけだけど高高度から叩きつけられたら死ぬまでは行かなくても身動きが取れなくなるはず。

 手足くらい折れたら尚いいね。


「お姉ちゃぁぁぁぁぁん!」


 落下して来ながらも満面の笑みだったファルゼは私より高いところから一瞬で大地に引っ張られる様に落下していき、大きな音を響かせながら地面にめり込んだ。

 だけどあれだけじゃファルゼは絶対にまた来る。

 飛んでくる鉄球を避け、鎖が私の横を通過した瞬間にヘルムダートに差し込んでいた精霊樹剣ばーじょんあっぷ版を引き抜いて鎖に向かって繰り出す。

 魔力が込められてるから吸われて切れないかと思ったけど精霊樹剣は容易く魔吸石で作られた鎖を切断した。


「あ、切れた」

『おそろしい』

『あんなものをつくれるぼくたちが』

『かくしていてもあふれでちゃうさいのう』

『てんさいってつみだねぇ』


 自画自賛もここまでいけば凄いと思う。あと精霊さんの言うのは天才じゃなくてきっと天災だよね?


「ソラウ、蹴り付けて!」

『まかせい!』


 鎖を切ったことでただの飛んでる球になった鉄球をソラウが天から地へと向かって再びデッカいブーツを脚に纏って蹴り付ける。蹴り付けられた鉄球はさながら流星のように煌めきながらファルゼが転落した場所へと寸分違わずに唸りを上げながら落下。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 ファルゼの珍しい悲鳴をあげさせることに成したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] えらい騒ぎになってきました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ