大精霊、思い出す
間違えて重複して投稿したため差し返します
精霊達が動き回るのを見ているとイルゼが寝ている間にやってきた同じ大精霊であるフィオニキスのニヤニヤ顔がそして喋っていた内容が思い出される。
『ソラウちゃーん、僕新しいおもちゃを手に入れたんだ! だから近々そこらで遊ぶから気にしないでね! あ、おもちゃの名前は浮遊城ってんだけどね?』
曰く、拾い物が思いの外面白いものであっただの、今は作り直し中だの、邪魔しに来た人間の軍隊らしきものは消し飛ばしておいて尋ねてもいないことをひたすらに喋り続けて、お菓子とお茶をひたすらに食べ散らかして満足して帰っていきおった。
それを聞いておった我と精霊達の考えは一緒だった。
『『『浮遊城⁉︎何それかっこいい!』』』
そう考えてからの我らの動きは早かった。
イルゼの魔力回復へと回っている精霊樹の魔力を横取…… 拝借…… 貸してもらっての潤沢な魔力での研究を続けてなんとなく空を飛ばすところまでは漕ぎつけたわけなんじゃが……
『魔力を馬鹿みたいに喰うのう』
『せいれいじゅのまりょくでぎりぎり?』
『これいどうとかしたらおちるんじゃないかなぁ』
やはり浮かそうとしたものが巨大すぎたか。
イルゼの使う空飛ぶ安楽椅子、ヘルムダートとは規模が違うしな。というかあれはイルゼだからこそ動かせる魔導具じゃな。多分じゃが、流し込んでいる魔力の密度が違う気がするし。
ふむ、となると必要なのは魔力の量ではなく密度ということか?
なんとなくじゃが、イルゼが直接魔力を流し込んだら精霊樹を含めた城は浮く、そして動かせるという確信があるんじゃよな。
なんじゃが、
『なんでもイルゼ頼りというのがのう』
『ぶきをつくってるがわとしては』
『いかんともしがたい!』
精霊武器というタチの悪い物を作っておる割には精霊共はプライドが高いからのう。
精霊武器は使い手を選ぶが能力が発揮されなくてもそれなりの武器として使える。じゃが、イルゼと精霊が合作で作った物は専用の魔導具みたいになっとるしな。
そしてこの浮遊城も現状はイルゼしか動かせない代物になっとる。
『使い道がないのう』
『かいりょうしよう』
『まほうじんのかいりょうとまりょくこうりつをあげよう』
『あらたなじっけんをかいししよう』
『もりにいるきめらをざいりょうに……』
『もりでみつりょうしてるにんげんを……』
後半はなんか怪しげな実験内容じゃった気がするんじゃが?
まぁ、当面はイルゼの魔力の回復が優先じゃし大掛かりな魔力を使った実験はできん。しばらくは精霊共に任せるとするかのう。
我は我でやりたい事がまだあるし、しばらくは退屈せんですみそうじゃ。




