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精霊樹のエルフは働かない  作者: るーるー
お客様襲来編
304/429

精霊、くっしない

 

『む、いるぜがひとじちだ!』

『てろりすとにはくっしない』

『こうしょうけつれつ』

『ふこうなはなしだった』


 まずい、すでに精霊さん達の中ではファルゼもろとも私を吹き飛ばすことが決定している!

 その証拠に残ったカラミティの周りに待機していたらしい精霊さん達から魔法の気配がする。

 ファルゼなら多分死なないだろうけど私なら死んじゃうじゃないかなぁ?

 いや、ポーション飲んでるから死にはしないかな。


「黒騎士」

『ハイワガアルジ』


 腰に吊るされる魔王の剣の柄を軽く触り、魔力を流し黒騎士の腕だけを作り上げる。

 部分召喚は黒騎士だけを召喚するより魔力を消耗するけど、直感が腕だけにした方がいいと囁いてるからそれに従う。


「魔法が来たらなんとかして」

『ギョイニ』


 私の剣の腕というか戦闘能力では魔法を器用に防いだりすることはできないしね。やるなら魔力に物を言わした力押ししかできない。

 だから出来ないことは人というか物に頼る!


「お姉ちゃん! お姉ちゃんは私が守るからね!」

「ファルゼ……」


 屈託なく輝くような笑顔を見せるファルゼ。しかも凄まじい力で私の腕を掴んでいるものだから私が離れようとしても離れることができない。

 いや、守ると言うなら私から離れて欲しい。ファルゼがそばに居るから私も的になるんだよ……

 つまりは私の安全のために腕を離して!


『つまりいるぜをねらえばいいかんじ?』

『いるぜねらえばあっちがかばうかんじじゃない?』


 ほら! 全く安全じゃなくなってきたよ!


「ファルゼ、離して! このままじゃ私も巻き込まれる!」

「大丈夫だよお姉ちゃん。私は大丈夫だから!」

「私の心配をしてるの!」


 ファルゼが私の腕を掴んで離さないままいい笑顔で親指を立ててサムズアップしてくる。私はオマエの心配なんて欠片もしてないという事に気付いてほしい!


「お姉ちゃんと私の力が合わされば無敵なんだから!」

「だから私を巻き込まないでぇぇぇ!」


 逃げようともがいても私の腕を掴んだファルゼの手は全く揺るがない。いったいどんな力を使ってるんだよ!

 空にいる精霊さん達はすでにやる気満々、カラミティをぶつける準備や魔法の準備が整いつつあるし。すでに危機しかないよ!


『だったら』

『まもってみるし!』

『てろりすとにはしを!』

『とうといぎせいだった』


 ファルゼの発言にイラついたらしい精霊さんが容赦なく、私を巻き込む勢いで魔法をぶっ放してきた。

 こ、これは死ねる⁉︎

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― 新着の感想 ―
[一言] 相変わらず精霊さんたち血の気が多いですね。
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