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精霊樹のエルフは働かない  作者: るーるー
帝国混乱編
192/429

エルフ、寛ぐ

 

「待たせたのぅって寛ぎすぎじゃろ」

「おかえりなさい」

『おかりー』

『おかー』


 店の奥から姿を現したサイトウさんを私と精霊さんは店の中の気に入った椅子に座りお菓子を食べて寛ぎながら出迎えます。

 簡単に言えばだらけて出迎えているわけです。


 だってサイトウさんが姿を消して一時間は経ってるし。私は寝ればいいけど精霊さん達が一時間も落ち着いて待てるわけがないもんね。そして寝かしてくれるわけもなく遊びに付き合わされた。

 この家具店がなくなってないだけまだマシだと思う。


「まあ、いいわい。とりあえずお前さんの要望に合いそうな物をとってきたわい」

「わーい」


 サイトウさんの言葉に私は喜びます。

 でもサイトウさん、手に何も持ってないんですけど?


「ゲート」


 サイトウさんが小さく呟き、腕を振るうと目の前の空間の一部分が割れれようにして開き、その先には周りとは違う光景が見えています。


『おおぉ』

『くうかんまほうだ』

『むずかしいのに』


 なんか精霊さん達が悔しそうに見てる。

 ふーむ、すごい技術なんですかね?


「でも精霊さん達の作ったソラカロンも同じようなことが出来るんじゃないんの?」

『ちがーう』

『ぜんぜんちがよー』


 精霊さん達は不服そうです。

 すいません、違いが全くわからないから。


『そらかろんはくうかんをきってくうかんがもとにもどろうとするちからをこうげきにつかってるの』

『くうかんまほうはくうかんじたいにかんしょうしていろいろとこうかをひきだすことができるの』


 珍しく精霊さん達が饒舌にというか長文を話してます。


『そもそも、くうかんまほうはあいりすさましかつかえないはずなのに!』

「アイリス?」


 誰かわからない名前が出てきました。

 首を傾げている私の横でサイトウさんは愉快そうに笑ってます。


「まあ、そりゃそうじゃ。儂、アイリス様の加護がついとるからのう」

『まじでー?』

『すごーい』


 サイトウさんの周りを精霊さん達が飛び回り、口々にすげーとかまじかーとか語呂力の欠片も無いような感想を言ってます。

 でもアイリス様って誰なんだろう?

 基本的に精霊さん達が様付けをしているのは自分よりも遥かに格上の存在に対してだけな気がするからもしかしたらイーリンスとかみたいな高位精霊だったりするのかな?


『あいりすさまはねー?』

『だいせいれいさいきょうなんだよー』

『くうかんのだいせいれいなんだよー』

『そらうさまもわんぱんでしずめれるんだよー』


 だ、大精霊⁉︎

 以前会った拘束の大精霊といいソラウといい実は大精霊ってフットワークが軽すぎない?

 というかあのソラウをワンパン? アイリスって女性名だと思ったけどもしかして男なの?


「まあ、加護といってもこの異次元に荷物を収納できるゲートの魔法を使えるようにしてくれただけじゃがな。だか、家具ばかり作っておると場所が足りんようになるから重宝しておるよ」


 使いようによってはもっと色々使えそうな魔法を倉庫扱い。いや、平和的な利用方法は私もいいと思います。


『このひらいてるげーとにものをはさんでげーとをとじたらまっぷたつになるよ!』


 精霊さんは怖いことばかり言うなぁ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 相変わらず楽しそうで何よりです。
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