表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊樹のエルフは働かない  作者: るーるー
帝国混乱編
173/429

エルフ、消しとばす



 ソラカロンを私が手に取るとあれだけ使って使ってと駄々をこねていた精霊さん達が慌てたように距離を取ります。

 なんなの? そんなに近くで使われたらまずいものなの?

 手にしたソラカロンの柄をしっかりと掴み、構える。と言っても私、剣なんか使ったことありませんから適当なんですけど。

 私がソラカロンを構えたとほぼ同時のタイミングでワイバーンが強襲。

 手にしたソラカロンをよくわからないまま振るい迎撃を試みました。が、刃がない柄だけのソラカロンがワイバーンを攻撃する事などできず空振り。すれ違いざまにワイバーンが翼を私の身体に打ち付けてきました。いや、地味に痛い。


「これ、どうやって使うの?」


 再びワイバーンが距離を取ったので周りにいる精霊さん達に使い方を聞きます。


『まりょくこめて』

『ふるだけだよ』

『ちょっとでいいかも』

「なるほど」


 魔力を込める。空飛ぶ絨毯やブーツにしてるみたいにすればいいわけか。

 とりあえずはちょっとだけ手にしたソラカロンへと魔力を流し込む。効果を確認する前に再びワイバーンが接近してきた。

 今度はさっきみたいにはいかないぞ!

 ソラカロンをワイバーン目掛けて横薙ぎに振る。

 でもワイバーンはそんな攻撃なんて読んでいるかのように翼をはためかせて軽やかに躱したし!

 そしてワイバーンに乗る騎士さんが手にした槍を私へと突き出し、私の胸を打つ。


「うげっ」


 一瞬呼吸ができなくなって変な声が出た。変な声を出しながらもソラカロンを見るけどさっきとなにも変わってない。

 エルフの服のおかげか刺し傷とかはないけど衝撃が痛い。


「見掛け倒しか! 次で決めてやる」

「グラァァァ!」


 ワイバーンが跨る騎士さんがまた突撃する気なのか距離を取った。

 あんな痛いのもう食らってたまるもんですか!

 さっきだってソラカロンじゃなくて風を使えば簡単に倒せたんだから!


 でもなんなのこのソラカロン。

 魔力を込めても全くなにも起こらないじゃない。

 魔力が足りないの? だったらもっと注いでやるわよ!


『いるぜ』

『はつどうにたいむらぐがあるの』

『あんまりこめると』


 精霊さん達が何か言ってますが、それより先にあのワイバーンです。

 バカにされたからやり返します。

 魔力をひたすらにソラカロンへと注いでいると握っているソラカロンが小さく震え始めています。

 これはいけるのでは?


『いるぜ! まりょくおさえて!』

『やりすぎるよ!』

『いーりんすにぼくらがおこられる』


 ワイバーンが旋回してまたこちらに向かって加速してきます。乗っている騎士もまた槍を構えているので加速してすれ違いざまに突き刺す気ですね。


「痛いのは嫌なんだよ!」


 ワイバーンと交錯する瞬間、私もソラカロンを逆袈裟斬りに放ちます。その瞬間になんだか前の空間がズレたような気がしました。


「へ? なに今の」


 私が心からの疑問を口に出すとほぼ同時に、そして、ソラカロンを振るった前方に生じた空間のズレを中心に轟音と共に虹色の光が溢れ、目の前にいたワイバーンと騎士を跡形もなく消し飛ばしたのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] やりすぎるなと言っても、加減ができる方じゃないのでは。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ