エルフ、置いとかれる
『まあ、バレてるならしょうがないっス。あ、でも未来の後輩の様子を見にきたのはマジな話っス。こう見えて私は後輩思いのいい先輩っスからね』
カラカラとテナールは笑ってるけどさっきの話を聞いてる限り全く信用できないよね!
『で、用件は? 大方ソラウ様関連の事でしょう?』
『さすがイーちゃん。話が早いっス』
うん? なんでソラウの話がここで出るんだろう?
『契約者さんは理解してないみたいっスけど?』
『イルゼはかなり特殊な契約例です。なにせ初めての契約がソラウ様なんですよ?』
『それは…… かなりイレギュラーで楽しいっスね!』
なんかテナールがキラキラした瞳で私を見てくるんですけど⁉︎
私をおもちゃにする気だな!
けどなんで特殊やらイレギュラーやら言われなきゃいけないのか全くの謎だね。
『イルゼ、これを機に言っておきますが、普通、初めての契約というのは大精霊なんて規格外とは行いません』
「え、でもソラウは普通の召喚陣で来てくれたよ?」
『大精霊は普通の召喚陣では現れないわ』
イーリンス、なんで頭を抱えてるの……
でもちゃんと学校で習った通り…… いや、確かあれはかなりアレンジ加えたっけ? なんか普通の召喚陣はすぐ描けて面白くなかったから色々と書き足した記憶が……
『そもそもです。大精霊を招び出せたとしても大精霊が契約してくれるとは限らないものなの』
「……」
ソラウはしてくれたけど……
でも確かに契約をする時に私をじろじろと見てたなぁ。あれも見定められてたのかもしれない。
『大精霊がすんなりと契約をしない理由としては契約は契約した者の一部の魔力を受け入れる必要があるの。つまりソラウ様の魔力をイルゼが受け止めるってこと。もし、イルゼがソラウ様の魔力の一部を受け入れられてなかったら……』
「な、なかったら?」
え、なにそれ凄く怖いんですけど……
なんでそこでためるの⁉︎ なんでそこで視線逸らすの⁉︎
『肉体は入れられた魔力に耐えきれず破裂してたっスね』
「ば、破裂⁉︎」
あまりに怖い単語に私は椅子から飛び上がった。
なんなの⁉︎ 肉体が破裂って!
『それは最悪のケースです。よくて魔力を受け入れている間に頭の中が吹き飛んで廃人よ』
「どっちにしろ死ぬよね⁉︎」
『それだけ危険な事をしてきてるのよ! そんな爆弾見たいな大精霊との契約の他にあなたエンシェントドラゴンとも契約してるのよ⁉︎ 正直、以前の魔力量から考えて生きてるのが奇跡みたいなものなの!』
そ、そんなにヤバい状態だったのかぁ。
私、よく死ななかったなぁ。
でもエンシェントドラゴンってフィズの事かな?
そういえばフィズと契約した時もなんか普通の召喚陣じゃなくてフィズがなんか色々書き出してたような気がする。
『ま、そんなイルゼちゃんの事は置いといてパイセンの話っスよ』
置いとかれた……




