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魔王は隠居をやめる  作者: 春アントール
エンドロールの向こう側
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結婚式

「……という訳で、皆ランバートから聞いたと思うが俺達ふたりは結婚することになった」


「ひゅーひゅー!熱いねぇ!」


「そうですねぇ、おめでたいです」


ザクラとローズさんがそう言って手を叩く

この2人はいつの間にか付き合ってた……いつの間に!?


「めでたいな」


「そうですね、ナイリーさん」


相変わらず仲のいいランバート、ナイリーの2人


「おめでとうございます!氷魔王様!」


「あ、1番取られた……おめでと、まおうさま」


「おめでとうございます、お二人共

本日不束者ですが結婚式の進行をさせていただきますね」


「おめでとう、2人ともお幸せに、勇者じゃなくてアケガネとして言うよ」


「お前たちも、ササッといい男女捕まえろよ」


「そうやで?」


勇者一行にも祝いの言葉を貰う


「いやはや!自分がこんなおめでたいことにお呼ばれするとは!

おめでとう!2人とも、昔からの友人として自分はとても嬉しいですよ!」


メーラルも、やってきていた

ランバートの奴、まさか海をも超えていたとは……


「……お久しぶりですね、皆さん

私もおめでとうを言いに来ましたよー!」


剣聖、ミランダリンも、呼んでいたのか……


「ありがとう2人とも

いやぁ、こんなに多かったかな?沢山の人に祝われて俺はとても嬉しいよ」


「ウチもやなぁ!家の国の人らも呼びたかったんやけどな……まぁ、ええやろ」


「はいはーい!みなさーんケーキですよー!」


忘れちゃいけないアリスが大きなケーキを運び込む


「……おぉ、凄いなアリス、こんなサイズのケーキを……よく作れたね」


「いやー、もうそろそろ結婚するかなぁーって前々から準備してただけだよ」


「すごいな、相変わらず」


「おいしそうやなぁ!ウチの好きなイチゴがいっぱいや!」


嬉しそうな顔で俺の肩をバシバシ叩くツバキ


「良かったな、アリス、ありがとうな」


「いいよー!ネーヴェくん達のためだけじゃくて、ほかのみんなもたべてねー!」


ケーキに入刀を終え、そして、指輪交換と誓のキス


「……ネーヴェさん、あなたは如何なる困難があろうと、この女性を愛すと誓いますか?」


「……誓います」


「……ツバキさん、あなたは如何なる困難があろうと、との男性を愛すと誓いますか?」


「誓います」


「よろしい、それでは新郎新婦、誓のキスを」


そう言って段をおり、後ろへ消えていく


肩を持つ……目を瞑るツバキ


その唇にキスをして……顔を近づけてきたツバキの角が頭に刺さる


「んぐぅんーー!?」


「あ……ごめんごめん、忘れてもうとったわ」


申し訳なさそうに謝るツバキ


式場の皆が笑う


「……ま、これも俺達らしくていいか」

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