聖剣と聖女と魔法使いと戦士
「よし、それじゃ、その鎖に神聖魔法をかけますね」
「頼みます」
淡く白く輝く鎖
「よし、それじゃ、これ巻いてきてねー……あ、フレイム」
白く光る炎の滾る鎖
その鎖の中に魔王を押し込み、その鎖を当てる……
その瞬間飛び退き、少し溶けた体を抑えている
「……なら、もうひとつの使い道と行きますか……この一撃で終わりだよ?わかってるよね?アケガネ」
「……後がないこともわかってるさ」
自力の差でじわりじわりと押されている
「……なら、最後の使い道
アンカー!わかるよね!?」
「……あぁ、了解」
全員の体に鎖を刺し、魔力を連鎖させる。
「私たち3人の魔力、全部アケガネにあげるから!そのまま叩き切って!」
「……もちろん任せろ
『聖剣フォーリュア』遥か古より魔王を打ちしその力よ、我が声に答え、敵を殲滅せよ」
送られてくる魔力を全て聖剣へ送り込む、その魔力が何倍にも増幅、そして、この城の上階を覆い尽くすほどに、そして、その巨大な光を振りかぶり、叩き切る!
「やばい……!ツバキ!」
「わかっとる!」
「喰らえっ!『聖滅激ディア・ブレイカー』!!」
光が白を覆い尽くし、爆ぜる。
グラグラと音を立て、崩落を始める魔王城。
3人を背負い、外へ逃げるツバキ
そして、技を撃って倒れた勇者を担いで逃げるネーヴェ
「……っぐ……痛てぇ……ツバキ、大丈夫か?」
「あんたみたいに直撃はしとらんからな……
相変わらずネーヴェの耐久力は化け物やな……」
「……いや、かなり危なかった普通に死ぬ可能性はあったよ」
「……んで?どうする?魔王城崩落……どこに住む?」
「……とりあえず、昔の俺の家まで運ぼうか」
唯一気がかりだったある男の事は……死んだと祈ろう




