古き日の夢 ランバートの戦い
「ネーヴェ様、申し訳ありませんが、あなたの分身、破壊させていただきます!」
「………」
相変わらずの無反応ですか……
ですが、その氷魔法は確かに厄介……ならば、私の固有スキルを使うしかないですね。
「すいませんね!『世界の悪意』」
このスキルは単純な状態異常攻撃。
範囲は私の目の届く範囲!
氷の壁を作ったりして防いで来ますか。
やはり、凄いですね並の者では体を動かすことすらままならないというのに。
だけども、確かに動きは悪くなっています!
距離詰め、二度と能力が解けないようにしなければ他の皆様に顔向けできません!
私が使う武器は小さなナイフ。
足に投げたりして動きを封じるだけの能力。
私は元々生き物の命を奪うのが苦手な質で捕縛にしかこんなことはしませんでしたが……私の体にはしっかりと吸血鬼の怪力がありますから。
「すいません!」
もう一度謝り、ナイフで切りつける。
体調が悪そうなのは……申し訳ないですけど、そのまま粉々になるまで切り付ける。
そして、私のところの分身は倒し終わった。
「あとは……皆さんの援護のため本体にスキルを使いますか」
まだ戦いが終わっていないのは……意外ですね、まさか私が一番乗りですか。
なら、いい手助けになるかも。




