四天王集結
「お!いたいた!おーい!ネーヴェ!」
「あぁ、ザクラ!よく来てくれたな!助かる!」
「あら?私たちが一番乗りでしょうか?」
「そうなりますね、ローズさん
で!ザクラ!竜の国の王誰になったんだ!?」
「俺だ!お前と一緒に世界平和を実現させたことが決定打になったぜ!」
「おぉ!お前も王様かぁ……なんかいいな」
「えぇ!?竜の国の王様!?
私!マチアっていいます!良かったら私のこと覚えててください!」
「おう!わかった!マチアだな!覚えておく!」
「私は、この人の補佐のような立ち位置になりました」
「ま、ローズさんらしいね」
「そうですね」
ふふふっと2人で笑う。
「ネーヴェ様!いますか!?」
「ランバートか!ここだ!ここにいるぞ!」
「ネーヴェ様!いやー!本当に私ごときが力をかせるだなんて思いもしませんでしたよ!」
「いやいや……四天王の中で1番生命力があるのはランバートだからな?」
「……そうやな……あんたとはあんまり戦いたくないわ」
「俺もそれには同意だな」
「無論、俺も戦いたくないな」
「ネーヴェ様まで!?」
「あとはナイリーか、まぁ、あいつならすぐにくるだろう」
そんな話をしてご飯を食べ終わった頃にザッザッザッと大軍の足音が聞こえてくる。
「魔王軍!?」
バッと立ち上がり当たりを警戒するアケガネ
「あながち間違いじゃないな、なぁ!ナイリー!?」
「そうだな、確かに我も元魔王軍、そのような言い方でもあながち間違いでは無い」
「アンデット!?」
「ヴェール、待ってくれ、こいつは俺の仲間だ
というかこいつに神聖魔法は効かない、だから2代前の聖女は殴るしか無かったんだ
こいつの使う糸には唯一の弱点である神聖魔法を跳ね返す力がある……だから無駄だ
殴って直に通さない限りは効くことは無い」
「ほぉ?貴様が今代の聖女か?……それにそっちが勇者……ふむ……この戦力ではお前を止めることは難しいかもな、我の軍をつぎ込んでも怪しいぐらいだ
別にお前たちが弱い訳では無い、ただ、暴走したこいつが果てしなく強いだけだ」
冷や汗をかいているナイリー
「……そ、そこまで言われると緊張してきた……うぅ」
「……アンデットが冷や汗を……まず発汗機能があることに驚きですけど……そこまで強いなんて」
「……やばいね、魔王さん」
「……気合い入れるぞ
とりあえず今日はもう寝よう」
「だな、さっさと寝よう」
「魔王様!!魔王様!!!!」
「なんだ?騒々しいぞ?」
「ネ、ネーヴェが!ネーヴェが最後の封印を解こうとしています!」
「何っ!?それは本当か!?」
「はい!たった今入った情報です!間違いありません!」
「……よし、ウェルター、オルソー、カムラン、四天王の3人であるお前たちに命ずる、何としてでも、何としてでも!ネーヴェを殺せ……」
「はい」
「おまかせを」
「わかりました」




