サーラー跡地へ
「……それじゃ、行きますか」
「聖剣の場所わかるって本当か?」
「あぁ、そこに俺の最後の能力と、フューチの聖剣を置いている
フューチの聖剣を要として俺の固有スキルを封印しているんだ」
「へぇーバレないんですか?」
「いやー、それが偶然見つけてね、青い色の水晶が見つけるのを邪魔するんだよね、だから本当に偶然見つけたんだよ」
「……へぇー!確かそこってサーラーがいた場所ですよね!
この日記にもそう書かれています!『4人の異形の者たちサーラー、勇者の手助けをするもの』ってここに!」
「へぇー?サーラーってあのサーラー?」
「?アンカー、何か知っているのか?」
「え?知らないの?僕の地元だと有名なんだけどな……夜遅くまで外に子供がいたらサーラーに攫われるって言うやつだよ」
「へぇー、そんなおとぎ話もあるんだ」
「昔はそれ信じてたけど、あれって夜に子供が出ないようにする教訓なんだろうね」
「そんな話もあるのか……あ、見えてきた」
「……見えてきたなぁ?」
「……なんだこりゃ……!?」
「森が……凍ってるの……?」
「いやー、いつ見てもやばいな……これ100年前のやつなのにまだ解けてなかったか……」
「ランバートの言う通り、魔法で作った物はまた少し別のものらしいなぁ」
「そうだな、やっぱりランバートの言っていたことはあってたか……流石は我が軍の魔法研究者」
「我が軍……もう軍じゃないでしょ?」
「そうだな『元』だな」
「え?ここってネーヴェ様が作ったんですか!?」
「あんまり誇らしい出来方じゃないけどね……」
「?どうしてですか?」
「昔にね、俺の固有スキルを封印しようとした時に前から暴走しがちだった俺のスキルが大暴走してね、仲間を殺しかけたことがあったんだよ」
「ウチも、殺されかけたな
って言うか今こんな風にフレンドリーやけど、ネーヴェはな、固有スキルが強力すぎて人格にも若干影響があったんよ」
「……そんなことがあったんですか」
「……そして、またきっと暴走するかもね」
「……覚悟しときよ?ホンマに死ぬと隣り合わせの戦いになるからな」
「ツバキ、手紙はもう渡したか?」
「もちろんや、そろそろあの3人来るんとちゃうかな?
久々に四天王全員集結や」
「……へ?四天王来るんですか!?」
「どうした?ヴェール?そんなに驚くことか?
安心してくれ、共に世界平和をめざした俺の友達だから」
「……まぁ、いいですよ?そういうことなら」




