剣聖とお話
「……さて、私の方からよろしいですか?」
剣聖の方から切り込んできた
「あ、どうぞ?」
「あなた、魔族ですよね?」
「……まぁね」
バレてたか
「でも悪い人でもないですね」
「さぁね」
「そしてとても強いですね」
「それは認めるよ」
「あなた、普通の人と魔力の形が違いますね……」
「……まぁ、氷魔法って言うやつが使えるからね」
魔力の形……?なんだろうそれは?
「良かったら使ってくれませんか?」
「……いいよ?でもどうして?」
「私、1度見たって言うのは変ですけど、1度見た魔法を『剣魔法』で再現できるんです」
「あぁ、さっきの炎もそういうこと?」
「はい、炎の魔法以外にも、さっきのアンカーさんが使った水魔法、風魔法、神聖魔法、あとは自然魔法に土魔法も使えます
他になにかありますか?」
「……そうだね……闇魔法と氷魔法、雷魔法、あとは補助魔法、最近見つけられた召喚魔法、封印魔法、昔からあると言われている精霊魔法、無属性に対魔法かな」
「……い、いっぱいありますね……あなたはどれが使えるんですか?」
「……氷、闇、召喚、封印かな、対魔法と無属性と精霊が使えないね」
「へぇー?説明してくれますか?」
「いいよ、召喚魔法は……攻撃するんじゃなくて、なんて言うか、呼び出す感じなんだよね、自分が召喚したいものに、印のようなものを書く……ちょっとまってて」
ローブを脱いで地面に置き、俺の召喚魔法の印を書き込む。
「これで、準備完了
適当に風に乗せて飛ばして……『召喚魔法発動』……ほら、戻ってきた」
風に乗ってどこかへ飛んで行ったローブが手元に光とともに戻ってきた。
「な、なるほど!それじゃ、私の剣に印をつけて……『剣魔法』『召喚』」
地面に立てていた剣を手元に召喚する。
「……凄いな……剣魔法……」
「他には何があるんですか!?」
「封印魔法かな?能力や力を使えなくさせるんだ」
「へぇ!凄いですね!」
「うん、俺は自分の能力を封印してるんだけどね」
「へぇー、どうしてそんなことを?」
「色々あったんだよ、封印魔法は簡単に、何かを要として封印するやり方も、相手の体を封印のカナメとして封印するか、色々あるよ、とりあえず……その地面に刺してる剣を抜けないようにしようか
『封印魔法』発動っと、ほら、抜いてみて」
「はい?んっ!……あれ?抜けないですね」
「もう少し力込めると簡単に抜けるよ」
「ぬぐぐっ……うひゃっ!?ほ、ほんとですね、抜けました……でもなんか重いです」
「封印解除っと」
「あ、軽くなりました」
「それが封印魔法だよ、君の戦闘スタイル的に対魔法が1番相性いい気がするけど……まぁ、頑張っていい師を見つけてくれ」
その後、得意の氷魔法と闇魔法を見せてあげた。
「いやー、色々どうもありがとうございました!……ええっとお名前は?」
「ネーヴェだよ、こちらこそ、楽しかったよ、ありがとうねミランちゃん」
「はい、それではまた、ネーヴェさん」




