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魔王は隠居をやめる  作者: 春アントール
最後の封印を解除すべく
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ミーヤ ノエルの残したもの

「そして、これが私の先祖様の日記ですね」


「……私のご先祖さまのと比べて綺麗……」


「そうでしょうね、あなたのご先祖さまはその日記片手に世界を歩き、最早それは日記と言うよりもメモ帳のようなものだったのでしょう

実際、自分のご先祖さまの日記は本当にただただ『その日の思い出』ですので、しっかりと保管もされていて綺麗なのでしょう」


エルフ特有の木の中の家。

その家の奥にある小さな部屋に置いてあった日記を手に取るメーラル。


「……さて、ここで1つ、自分の先祖様の残したとあるものについて教えましょう」


「……教えてくれ」


「私の先祖様はマチア殿の先祖様と旅をしている間にとある魔法?スキルを入手しました

それは『譲渡』というスキルです」


「『譲渡』……あぁ、アレか」


「!流石はネーヴェ殿、博識ですね、では説明を任せても?」


「答え合わせも兼ねてってことか、わかった

譲渡はその名の通りとあるものを譲渡させる

それは、スキルだ、自分のスキルを他人に渡すことができる

Lvが上がれば相手に譲渡できるスキルの数も増える

ただ、譲渡したスキルはもう使えない

譲渡したスキルは帰ってこない

……正直あまり使えるとは思えない」


「そうかもですね

でも、それが故に使える使い方もありますが……

まぁ、それは別の話ですね

その譲渡によって渡されたスキルは『理破り』というスキルです」


「……なんだそれ……俺は知らないな」


「私知ってます!この日記に書いていました!

魔王討伐に貢献したスキルだって!」


「その通りですね、この日記にもそう書いています

このスキルはこの世の全ての理を無視できるのです

……例え、固有スキルであっても、です」


「……へぇ……?」


「ま、このスキルは子供に託すものです

よっぽどの事でもない限り

自分の一族は子供を1人しか授かってはいけないのです

そのひとりが偶然自分でしたけどね」


「……なるほど」


「そうだ、ココア様を見ていきますか?」


「……は?」


「この街に、ココア様はいます、比喩ではなく、本当に」


「あわせてくれ!!!」


「わかりました、行きましょうか、ネーヴェ殿」

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