表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王は隠居をやめる  作者: 春アントール
過去の王位継承戦
28/100

準々決勝への切符

「……それでは!これが今現在残っている選手8名です!」


俺と、第1王子、第2王子、第1王女、その他4人


「……それでは、只今より、第4試合を開始致します

この第4試合に勝つと、準々決勝へ挑戦する切符を手にできます!

皆さん頑張ってくださいねー!」




「……それでは、第4試合、ネーヴェ選手とザクラ選手の試合を開始致します!」


「お前があの白い髪の魔族か!

俺ザクラ!よろしく!」


「竜族……?」


「おう!力試しに来たんだ!いい勝負にしような!」


「お、おう」


「それでは……開始っ!」


「っしゃあ!ぶった斬るぞー!」


「『雪化粧(スノウワールド)』!……おぉ!?」


しっぽで地面を叩き、勢いのまま大剣を振りかぶってくる。


「近接戦か!?」


「お前苦手だろ!?」


「……バレてるか……」


大剣を避けて、避けて……


「ちょこまか動きやがってー!」


そういうと息を吸い出した。


「やばっ!『氷壁(アイスブロッカー)』!」


咄嗟に壁を作り出して炎を退ける。


「おぉー?焼けてねぇか……すげえな」


「奥の手その2……行きますか

偽の氷像(アイスドッペル)』」


氷で自分と同じ姿形の分身を作る


「!?2人に増えた!?」


「「さぁ?どっちが本物かな?」」


「喋った!?しかも、色がついてるし……まじで見分けがつかねぇ!?」


「さぁ?行くか」


……実際1人だが、2人で殴りかかる訳では無い。


偽物の方を前衛にして後ろから俺は魔法を使う。


「……はっ!」


「うおっ、剣使えるのか!?」


「氷だけどね!」


「便利だなぁ、というかさっき使ってた黒い雪ふらさないんだな」


「あれはあんまり見せるもんじゃないしね

ほら、ぼーっとしてたら凍るよ?」


「うおっ!地面からも厄介だなぁ!

オラ!武器破壊だ!」


「……やばっ」


「お前が偽物だろ!先に叩き割ってやる!」


「……かかったな!『虚像の罠(ファントムトラッパー)』!」


「っぐ!?なんだこりゃ!?」


偽物が割れて、ザクラ?だったか?にまとわりつき、固まった。


「……第2試合の時、剣が枝分かれを繰り返したのは覚えてるかな?」


「!知ってるぞ!あの氷の剣だな!」


「そう、原理はそれと同じだよ

俺の分身も同じように、変幻自在なんだ

たまたま俺と同じ形をしてて、たまたま動くだけの氷の剣だよ」


「……そうかぁ……だー!動けん!これ燃やせる!?」


「うーん……焼いてもダメだと思うけど試してみたら?……させないけど」


首元に剣を突きつけて動きを止める。


「……それもそうだな……俺の負けだー!降参!こうさんだ」


「第4試合を突破したのは、ネーヴェ選手だ!」


「……相変わらず歓声は無しか……」


第3試合のことがやっぱりあるもんなぁ……


「……あら?なんで歓声ないんだ?お前嫌われてるのか!?」


「……まぁな」


どストレート過ぎて胸が痛いな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ