今度こそ西の国へ行く準備
「……よし……よし!行くぞ!」
両頬をパンと叩き気合を入れる。
「……あぁ、行ってこい、生きて帰ってくる事を祈っている……」
「あぁ、あいつもさすがに殺しは……しないと思うから安心して欲しい……殺されないよな?」
ザクラの方へ確認をとる
「うーん……あいつ結構感情に任せて暴れるからなぁ……わからんぞ?」
「……くそう……まぁ、じゃあね、ナイリー、また助けが必要なら呼ぶよ」
「あぁ、分かった、ローブを……『氷魔王のローブ』を大切にしてくれよな」
「分かってる、大切なものなんだから大切にするとも」
「ふっ……そうか、じゃあな……し、死ぬなよ?」
ナイリーが汗をかきながらそう言う。
骨も汗をかくんだな……じゃないな。
「……お、おう!し、死なないとも!」
俺も冷や汗ビシャビシャだ
「……ザクラ、ローズ、お前たちも、またな」
「おう!」
「はい、アリスちゃんにもよろしく言っておきますからねー」
「うむ、頼んだ」
そのあとはナイリーの国を……『不死国 ハイアー』をあとにし、ローブをバタバタと音をたてさせながらありすの元へ向かう。
「ただいま、アリス」
「あ、おかえりなさいませ皆様」
「……うーん……やっぱり100年たってもその話し方は慣れないものだな……」
「まぁ、いいじゃないですか……それで?戻ってきたということは……西の国へ……『シュレンド』へ行くんですね?」
「ま、そういう事だ……明日、行こう」
「あ、はい」
「……やっぱりビビってんだな……」
「当たり前だろ……あぁ、怖い怖い……」
「……まぁ、あの人は四天王『最強』ですからね」
「うん……僕もたまに負けることがあったほどだよ」
「……それも、全盛期に……ですからね」
「うん……はぁ……明日なんて来なければいいのに……」




