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第十話 舞台の裏

本日六話目!

ここと次は短いですが、承知して下さい(>人<;)

戦いになれば、文が長くなりますので…

 


 ロドムは主人の館へ戻っていた。主人の部屋に向かおうとした時、扉前でナガレと言う者に出会った。


「爺さんか……」

「ホホッ、なんか疲れている様子ですな」

「あぁ、ミディ様のお守りで……って、随分と魔力を消費したな? 予想していたよりも強かったのか?」

「いえ、まだ弱い方でしたな。しかし、手痛い反撃を喰らいましてな」

「爺さんでも油断をするんだな。まぁいい、ミディ様に報告をするんだろ?」


 ナガレは扉前から退き、道を譲ってやり、そのままこの場から去っていった。ロドムはそれを見送り、扉を開けると目的の者だけではなく、他の者がいた。


「ホホッ、ヨハン様が来ておりましたか」

「ロドムか」


 ヨハンと言う者は、千年前に魔神ゼロが創り出した死体集合体と言う種族である。ヨハンもミディと同じ魔王であり、研究者でもある。


「お茶でも飲みますか?」

「いえ、もう用は済みましたので」


 ヨハンはそう言うと、転移してこの場から消えたのだった。長年、魔王をやっているだけあって、その転移は見事な物だった。


「ホホッ、あっさりと転移を使うことが出来るとはね。流石、ゼロ様の配下であった者ですね」

「オジィ、片付けたのか?」


 オジィと呼んだ者は、王座に腰を降ろして退屈そうにしている少女であった。その者が、ロドムの主人であるミディ・クラシス・ローズマリー。金髪のロングヘアーに瞳は少し青みを帯びており、美少女と言ってもいいぐらいの容姿を持っていた。

 そのミディからの質問に、ロドムは少し苦笑しながら返答を返した。


「ホホッ、いえ。まだ生きておりますよ」

「ほぅ。お前が逃す程の相手だったか?」

「領地で暴れていた者の件は私に預からせて欲しいのです。今はまだ弱いですが、将来は期待出来るかと」

「お前が言う程か。……面白い、他の奴に手を出すなと厳命してやろう。で、どんな奴だ?」

「ホホッ、名はアリスと言っておりました。容姿はーーーー」


 この時から、アリスはミディから注目されるようになった。そのことを知らないアリスはせっせっと魔物の集落を潰し回っていたのだった。






 ーーーーーーーーーーーーーーーー






 リディア王国を拠点にする冒険者。そのパーティ1組がある惨状に驚愕していた。


「なんだこれ……」


 パーティのリーダーが目の前にあるオークの集落が全滅していた。それはいいが、死体が異様だったのだ。


「バラバラの死体と綺麗な死体に分かれているわね」

「どういうことだ。バラバラの死体はわかるが、綺麗な死体の方は外傷が1つもないな」


 魔法でやったとしても、死体が綺麗過ぎた。どんなスキルで殺したのかも想像出来なかった。


「誰がやったかわからんが、一応ギルドに報告した方がいいな。皆もいいよな?」

「賛成だ」

「そうね。これをやったのが魔物だとしたら、危ないかもね。おそらく、やったのは冒険者ではない可能性が高いわ」


 冒険者なら、魔石を取り出すのだが、綺麗な死体に魔石を取り出したような跡は見つからない。バラバラの方も魔石が見えていたが、放置されていた。


「嫌な予兆でなければ、いいが……」

「考え過ぎよ。取り敢えず、ギルドへ報告をしに行きましょう」

「そうだ。行くぞ」


 このような集落を見つけたのは、1組だけだけではなかったのを知ったのはギルドに着いた後だった。

 どこもバラバラの死体と綺麗な死体があったと言う…………











次はついにーーッ!


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