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忍チューバー 竹島奪還!!……する気はなかったんです~  作者: ma-no
拾参 最終配信 其の二

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81/94

81 最終配信の巻き


 ところ変わって韓国、大統領官邸……


 Vチューブで忍チューバーの戦いを苦虫を噛み潰したような顔で見ていた門大統領は叫んだ。


『どうして死なないんだ!』


 韓国艦隊の総攻撃でも、軍用ヘリの総攻撃でも、揚陸艦(ようりくかん)に乗る韓国兵の総攻撃でも死ななかった半荘に、門大統領は怒りをぶつける。


『こうなったら、最終手段だ!』


 最終手段……対北朝鮮用に韓国が開発したミサイル「玄武」だ。

 本来ならば北朝鮮に向けて配置されているのだが、何故か独島に向けても、少なからず配置してあった。

 もしかすると、独島に何かあった場合に備えて配置していたのかもしれない。


 韓国本土、数十ヵ所から放たれるミサイルは、独島など、簡単に火の海に変えるだろう。


 側近もその事にすぐに気付いたのか、止めに入る。


『そんな事をすれば、独島の形が変わってしまいます。どうかお考え直しを……』


『それがどうした?』


 側近の意見などおかまいなし。

 門大統領は厳しい顔で言葉を続ける。


『前大統領も言っていただろう? 「独島を爆破してでも、日本には渡さない」……とな。私がそれを実行してやると言っているんだ』


 ついに気が触れたと感じた側近は、心配そうな顔になる。

 門大統領もそれに気付いたようで、自分の考えを教える。


『独島が無くなれば、また新たな境界線が引ける。多少は狭くなるが、それは日本も同じだ。そうなれば、独島に使っていた国費も、経済に回せるようになる』


『大統領……』


 門大統領の発言は、先を見越した戦略だったと感動した側近は、「独島爆破作戦」を急ぐのであった。



  *   *   *   *   *   *   *   *   *



 食堂でお喋りをしていた半荘とジヨンは、荷物を抱えて基地の外へ出る。


「おっと、これを渡しておくな」


 半荘はそう言うと、胸元からサングラスと耳栓を取り出してジヨンに手渡す。


「うるさくなりそうだから、しておくといいよ」


「耳栓はわかるけど、サングラスは何に使うの?」


「ミサイルの着弾する瞬間、見たくないか?」


「はあ!? 馬鹿じゃないの!?」


 どうやら半荘は、ミサイルが着弾した瞬間、閃光を放つと思ってサングラスを装備しろと言っているようだ。

 そんな現場を見たくないジヨンは(ののし)るが、半荘は聞く耳持たず。

 いそいそとライブ配信の準備をしている。


「だから……聞きなさいよ!」


 すでに耳栓を付けていた半荘に、ようやく気付いたジヨンは肩を掴む。

 半荘もいま気付いたようで、片方の耳栓を外してジヨンを見る。


「ん? もう配信してるけど、喋っていていいのか?」


「もう! これが終わったら覚えてなさい!!」


 二人の痴話喧嘩はVチューブに乗ってしまい、視聴者から笑い声があがっていた。


「さてと……」


 半荘は仕切り直すと、正式に開始の挨拶をする。


「いつもの開始は今回は無しな。あと、これが竹島から配信する最後の配信になると思う。ここからは、切れるまでノンストップでお送りするぞ~」


 にししと笑う半荘の顔は、カメラが額当てに付いているので映し出されていないが、声の暢気(のんき)さから緊張は伝わらない。

 全世界の視聴者も、心配する声よりも動画が終わる事を残念がる声が大多数だ。


「韓国の、次の攻撃は何だろうな~? みんなは何だと思う?」


 視聴者に聞いた半荘であったが、送られて来る書き込みが多すぎて、目を通せないでいる。


「あはは。たくさんの書き込みありがとう。では、正解を発表します。あ、クノイチさんは、サングラスとか付けて俺の後ろに隠れてな」


 半荘が正解発表をしようとした数秒後、基地のある島の、隣の島が大爆発を起こして吹き飛んだ。


「正解は、ミサイルでした~」


 半荘の暢気すぎる正解発表は、その衝撃的な光景の前に、世界中の視聴者から無視されるのであった。


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