続・ドッとライジング!〜黄泉返しの儀〜
春の風が、奥里坂の街を抜けていく。
その風の匂いには、どこか懐かしい焦げの匂いが混じっていた。
地元の大学に進学した美希は、民俗学者・豊郷の講座で“風の信仰”に触れる。
語られる奥里坂の古い風習──息と声、命の流れを繋ぐ“風の理”。
聞いているうちに、美希の胸の奥で、なにかが静かにざわめき始める。
そしてその夜、封鎖されたトンネルの方角から、再び風が止んだ。
スマホのラジオアプリが勝手に起動し、消えたはずの芸人の声が囁く。
『……風がズレとる。命のリズムが、乱れとる』
春の風は、再び“黄泉”を呼ぶ。
──巡る命と記憶の物語、第二幕。
◇◇◇
本作の舞台は前作【ドッとライジング】から半年後──今度は前作の主人公・孝の姉の美希を中心にストーリーが進みます。
本作だけでお読み頂くことも可能ですが、前作を読むとぐっと理解が深まります。
↓↓↓↓
ドッとライジング!〜黄泉から吹く風〜
https://book1.adouzi.eu.org/n8038lf/
*この作品はカクヨムにも投稿しています。
その風の匂いには、どこか懐かしい焦げの匂いが混じっていた。
地元の大学に進学した美希は、民俗学者・豊郷の講座で“風の信仰”に触れる。
語られる奥里坂の古い風習──息と声、命の流れを繋ぐ“風の理”。
聞いているうちに、美希の胸の奥で、なにかが静かにざわめき始める。
そしてその夜、封鎖されたトンネルの方角から、再び風が止んだ。
スマホのラジオアプリが勝手に起動し、消えたはずの芸人の声が囁く。
『……風がズレとる。命のリズムが、乱れとる』
春の風は、再び“黄泉”を呼ぶ。
──巡る命と記憶の物語、第二幕。
◇◇◇
本作の舞台は前作【ドッとライジング】から半年後──今度は前作の主人公・孝の姉の美希を中心にストーリーが進みます。
本作だけでお読み頂くことも可能ですが、前作を読むとぐっと理解が深まります。
↓↓↓↓
ドッとライジング!〜黄泉から吹く風〜
https://book1.adouzi.eu.org/n8038lf/
*この作品はカクヨムにも投稿しています。
第一章 風の記憶は春に吹く
2025/10/20 04:44
(改)
第二章 再会と兆し
2025/10/20 18:00
(改)
第三章 影の来訪
2025/10/21 18:00
第四章 風と炎の記憶
2025/10/22 18:00
第五章 風の丘
2025/10/23 18:00
第六章 黄泉返しの儀
2025/10/23 18:40
第七章 終章・風の記憶、春に還る
2025/10/23 18:41
(改)