表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親友に裏切られ婚約者をとられ仕事も住む家も失った俺、自暴自棄になり放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました  作者: 空地 大乃
第二章 冒険者登録編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/177

第59話 改めてステータスを確認してみた

 名前も決まり新しく仲間に加わったマール、モコ、ラムの三匹が手を取り合って喜んでいた。それをみている秋月の顔が蕩けまくっている。


「はぁ、最高の癒やしを朝からありがとうございます~」

「確かに見てるだけで和むよな」


 本当可愛いは正義だと思った。しかしマールは一体何のモンスターなんだろうな。


 そういえば昨日の通話で親父が教えてくれたな。ステータスにアイコンか――俺は確認のために近くの壁にステータス画面を投影してみた。



ジョブ名:農民

装備者:風間 晴彦

ジョブレベル:2

戦闘力:E+

魔法力:D

信仰力:C

生産力:B

成長力:D+

スキル

土壌改良(8㎡)、土鑑定、耕作力向上(小)、栽培力向上(小)、農民用初級鍬術、鍬強化、土穴砕、天耕撃


>>

    



 おお! ジョブレベルが上がってるじゃないか。それに天耕撃という新しいスキルも覚えている。だがそれよりも今大事なのは――


「あ、これのことか!」

「え? 何がですか?」


 俺が思わず声を上げると秋月が興味深そうに俺のステータスを見てきた。


「あぁ、ここにほら>>というアイコンがあるだろう? どうやらこれでページみたいに捲れるようなんだ」

「あ! 確かに!」

「ワウン?」

「ピキュ?」

「マァ~?」


 なになに~といった様子の三人も近くに来てステータスを見ていた。好奇心が旺盛だな。


「でもめくるってどうやると、あ、出来た」


 何となく手で捲るような動きをするとページが切り替わった。なるほどこれで見れるのか。


使役しているモンスター


モンスター種:コボルト

ネーム:モコ

使役者:風間 晴彦

レベル:3

戦闘力:D

魔法力:E

信仰力:E

生産力:E

成長力:A+

特性

好奇心旺盛、学習、根性

スキル

初級格闘術、気合溜め、龍旋脚


モンスター種:スライム

ネーム:ラム

使役者:風間 晴彦

レベル:2

戦闘力:E

魔法力:D+

信仰力:E

生産力:D

成長力:B+

特性

溜水、給水

スキル

水鉄砲、硬化水弾、粘液


モンスター種:マンドラゴラ

ネーム:マール

使役者:風間 晴彦

レベル:1

戦闘力:E

魔法力:C

信仰力:E

生産力:C

成長力:B

特性

特殊声帯

スキル

植物魔法


 おお! 確かに皆のステータスも見れた。しかもマールも載ってるし。しかしモンスター種がマンドラゴラ……確か抜くと叫び声を上げるとされてる伝説上の生物だよな。


 だけど、実際は叫び声なんて上げてないし可愛いものだ。気になるとしたらステータスの特殊声帯かな。とは言え植物魔法というのは中々凄い気がする。


 しかし懐いてくれるとテイムされたことになるんだな。個人的にはそれが一番驚きだ。


「マールも俺に使役されているようだな」

「マ~♪」


 俺がそう呟くとマールが嬉しそうにすり寄ってきた。喜んでくれているなら何よりもでもある。


「マールちゃん魔法が使えるんだね。凄いすご~い」

「マ~♪ マッ!」


 秋月が両手で持ち上げて褒めると、マールが嬉しそうにそれでいてどこか得意気でもあった。


「モコとラムもすごいぞ。しっかり成長してレベルが上っているし、モコもラムも新しいスキルを覚えている」

「ワン!」

「ピキィ!」


 俺の話を聞いてモコはその場で型を決めて見せ、ラムは飛び跳ねてはしゃいでいた。これで何かあってもある程度は戦えるかな。勿論戦いにならないで済むならそれが一番なんだけどね。


「風間さんのステータスはどうなんですか?」

「あぁ実は俺もジョブレベルが上がっていて、スキルも新しく覚えていたんだ」

「凄い! 流石ですね」

「ハハッ、でも山守さんのおかげもあるかな。道場で鍛えてもらったのも大きそうだから」


 新しく技を覚えたのも、道場で色々教わった影響もありそうなんだよな。


「お父さんとの稽古が少しでも実になったなら嬉しいな」

「少しどころじゃないよ。今度お礼にいかないとってスマフォが――」


 ブルっと震えたので出てみた俺だけど――


『おう出たな。これは風間の番号であってるよな?』

「はいそうですが、その声はギルドマスター?」


 驚いたことに着信は小澤マスターからのものだった。


『朝から悪いな。実は色々と聞きたいことがあってな』

「そうだったのですね。それなら丁度よかったかも。実は新しい仲間が増えたのでそれは申請しないと駄目ですよね?」

『仲間だと! まさかまたモンスターをテイムしたのか?』

「はい」

『それは――可愛いのか?』

「それはもう、とても可愛らしくてヤバいです」

『ヌォオッォォオッォオオオオ! 辛抱たまらん! よし! すぐに行く!』

「へ? 行くって,来るということですか? でも検査とかあるのでは?」

『丁度視察も必要だと思ったからな。検査担当も直接連れて行く! 待ってろよ! さぁ、こうしちゃいられないぞ!』


 そして通話が途絶えた。ま、まさかギルドマスターが来てくれることになるなんて思わなかったんだけど、どうしようかな――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ