第十六話:戦う理由
みなさん、お久しぶりです。やっと中間テストが終わりました!!またテストなどで投稿できない週があるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。
シード君は速攻で起き上がり青いオーラを大剣に溜め一気に放出し、僕の方へ向かってきた。
「何でお前はそっち側なんだよ!!」
僕の目の前まで飛んできたシード君の横なぎを風力操作で地上に降りて避けた。
「こっち側に居た方が戦いは早く終わる!なのに何で!!」
だけど、さらにシード君は地上に落ちる勢いを利用して僕に斬りかかる。
それをギリギリでかわし、能力を水流操作に切り替えた。
「何でなんだよ!」
シード君はすばやく体制を立て直し、あの赤いオーラを放出し、その威力で回転し大剣を振るった。
ガキイイイイイィィィィ
激しい音が部屋中に鳴り響いた。
「僕だって……」
「?」
僕は、鞘でその大剣を受け止めていた。
「僕だって好きで戦ってるんじゃない」
「……じゃあ、何で戦うんだよ!!」
今までで一番大きなオーラを纏った一撃をシード君はくりだした。
それを、柄の先に水流操作で作った水の剣で真ん中のあたりまで止め、途中で凍らせた。
「僕は、ただ友達を助けたいだけだ!」
動きが止まった一瞬に目に黄色い星を浮かび上がらせ能力を電撃操作に切り替え、速攻で作ったプラズマボールをシード君にぶつけた。
「があああああああぁぁぁぁぁ!!」
シード君は数メートル後ろに吹き飛び、壁にぶつかってやっと止まった。
「…………なあ、何でどいつもこいつもそっちの味方をするんだろうな?」
「………」
「こっちにいた方が戦いは早く終わるのになんでだろうな………」
「早く終わっても…こんな事をするようなヤツらが勝ったらだれも幸せにならないからじゃないかな?」
「………最後に答えろ、お前は何なんだよ?」
「僕は、ただの一人の人間だよ」
黙りこむシード君を置いて、奥の部屋に入った。
「まさか、シードが負けるとは……」
その部屋はまるで舞踏会の会場の様に豪華な部屋だった。
そこには部屋の中央に貴族の様な感じのする背の高い魔族が1人と、部屋の奥の椅子にリリアが縛り付けられていた。
「リリア!」
「ユウタ君!ダメです逃げてください!!そいつはカンテルガ王国軍の3大将の一人、シルバート・ルースです!!」
「ハハハハハハハ!君が逃げたりしたら彼女は王国の中心地にまっしぐらですよ!それでも良いなら逃げ「黙れ下種」はあ?」
一瞬でブチ切れた僕は、発動させっぱなしだった電撃操作で電撃を鞘の中に溜め、柄を使って一気に前方に放出する。
「超電磁斬!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオという凄まじい音と共に放たれた電撃の刃は、床を削り土煙を上げながら真っ直ぐシルバートの元へと飛んで行った。
「!」
ドオオオオオオオオオという轟音と共にシルバートに直撃し、そのまま壁に衝突し大量の土煙を上げた。
「やった?……のか?」
「す…凄い」
「会話の途中に攻撃を仕掛けるとはね」
「「!」」
あれだけ強力に放った攻撃を受けても、まだ土煙の中でシルバートは生きていた。
次回はシルバートと本格的に戦う予定です。




