八、みなさん、ありがとう
隣の会場で行われている本物の披露宴の影響なのだろうか、食事の給仕が遅れて、間延びしていた。
ようやくデザートやコーヒーが運ばれる頃には、会の終了時間に近づいていた。
宴もたけなわ、食事会はクライマックスを迎える。
司会の二人に促されて、旦那ちゃんと嫁ちゃんは、来ていただいた皆様に感謝の挨拶をする。
心を込めて。
そして、記念撮影へ。
皆さんが一同に集まり、めでたい思い出に残る写真が撮られた。
こうして、ひたすらありがとうの食事会は無事に閉幕した。
嫁ちゃんは良し。
旦那ちゃんは・・・良くやったと思うけど、やりすぎに注意、反省ですね。
てへっ。
コホン、それでは・・・話を巻き戻すことにする。
旦那ちゃんと嫁ちゃんの結婚式~エピソード1、ちゅら婚~へ。
旦那ちゃんと嫁ちゃんの食事会~エピソード1.5はじまり~
おしまい
・・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
パチパチ、テーブルを挟んで、嫁ちゃんの前で旦那ちゃんはパソコンをしている。
「まーた、パチパチしてるの」
「そだよ」
「飽きないわね~」
「まあね」
「結婚式を書いてるの」
「ううん、今回は食事会」
「読んでくれる人なんかいるの?」
「うん、感想をもらえたりするよ」
「へー、どれどれ」
「ちょっと、やめれ~」
パソコンの画面は、スクロールしてなくて、食事会ではなく、たまたま結婚式の一場面だった。
しばらく文字を追う嫁ちゃん。
「・・・ねぇ、旦那ちゃん・・・私・・・ドレスの胸に詰め物なんかしてないわよ」
「・・・そうだった?」
「そうよ」
「でも、これ前、見せたよね」
小冊子を作った際、嫁ちゃんに読んでもらったはずだった。
「・・・そうだっけ・・・でも、私、胸に何も入れてないわよ・・・だから時間が経ったらユルユルに・・・」
「ふむふむ」
「もう!・・・だから、違うんだからね」
「・・・投稿しちゃったし」
という訳で弁明がてら書いています。
詰め物してなかったそうです。
ごめんなさい。
フィクションありました(笑)。
「じゃ、お詫びに旦那ちゃんの肉体美を」
そう言うと、旦那ちゃんは着ていた上半身の服を脱ぐ。
「どうだ~いっ・・・!」
嫁ちゃんは、すかさず、乳首を摘まむ。
「スキありっ」
「乳首はやめてって言ってるでしょ!」
「じゃ、ここは」
嫁ちゃんは旦那ちゃんの股間を手で叩く。
「・・・・・・」
無反応の冷めた目の旦那ちゃん。
「・・・・・・えいっ!」
「乳首はやめて」
のけ反る旦那ちゃん。
「えいっ!」
股間へのアタック。
「・・・・・・」
「えいっ!」
「だからやめて!」
乳首を両手で隠す旦那ちゃん、
「・・・股間はよくて、乳首は駄目なの」
「そだよ」
「ふーん」
「えいっ」
「やめて」
こうして、いつものように旦那ちゃんと嫁ちゃんの一日は更けていくのであった。
ちゃん、ちゃん。
食事会完結です。
結婚式の文を書くための、勢いづけに作ったこの文です。
私が作った小冊子の順番は食事会→結婚式の流れとなっております。
ので、まるっと投稿しちゃいました。
ええ、でもフィクション部分も、今回もありますよ・・・多分(笑)。
食事会の話は旦那ちゃんと嫁ちゃんのはじまり原点なのです。
それでは、重ねて読んでいただき感謝、感謝。




