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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘  作者: 橋本 直
第十章 恒例行事と化した飲み会

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第48話 『新兵器』の出番

「それより……ランよ」


 上座でホッピーを飲んでいた嵯峨がそれとなくランを見つめた。


「今日、神前が試射した兵器……出番がありそうなんだわ」


 嵯峨のやる気のない『駄目人間』らしい視線がランの鋭い視線と交差した。


「どこだ……ってベルルカンに決まってるか。あんな広域制圧兵器なんての甲武だの外惑星だのの近代兵器相手に通用するわけねーしな。しかも、あの兵器は特性上白兵戦を挑んでくるゲリラ相手には最適な兵器だ。となると、機動兵器を買う金のねーベルルカンで使うのが一番効率的って訳か」


 ランはそう言ってグラスに手酌でビールを注いだ。


「詳しいことは言えねえ……でもまあ……本移籍になってからの最初の出動になりそうだわ……すまねえな」


 そう言って嵯峨はいつの間にか運ばれていた鳥のささみの刺身を口に運んだ。


「仕事だかんな……仕方ねーだろ。それにベルルカンと言うことならば敵も最新鋭機が出て来るとは考えられねー。作戦としては一発あの大砲を撃っておしまい。簡単な任務なんだろ……と言いてーところだが、あそこは地下にレアメタルの鉱山がやたらある。そこに利権を持つ国が最精鋭の部隊を送ってくることも考えられる」


 ランの言葉にこの場にいる誠以外の表情は引き締まった。


「と、言うことだ。次回の出動はかなり時間との戦いになりそうだわ。それがネックなんだよな……05式はともかく機動性に欠けるから。これが07式みたいに速度命の機体だったら楽できたのに……俺も作戦を徹底的に練って練って練りまくらないといけないねえ……」


 二人の会話を聞き入るアメリア達を知ってか知らずか、不敵な笑みを浮かべながら嵯峨はホッピーをグラスに注いだ。


「それより……神前は……大丈夫じゃ……無いよな」


 嵯峨が目を向けた先にはゆらゆらと上体を揺らしている誠の姿があった。


「いつものことだろ?」


 気にも留めないかなめの隣で誠はそのまま仰向けに倒れた。


「寝てろ……バーカ」


 かなめの言葉を最後に聞いて誠はそのまま気を失っていった。


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