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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘  作者: 橋本 直
第十章 恒例行事と化した飲み会

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第46話 新体制発足

「おう、じゃあなんだ。とにかく新体制の基盤ができたことに乾杯!」 


 挨拶は短く済ます主義の嵯峨の言葉で宴席が始まった。


「さあ、皆さん。こちらをどうぞ!」 


 階段を上がってきた春子と小夏が次々と煮物の入った小鉢を置いていく。


「焼鳥盛り合わせ!」 


「はい、いつも通りですね」 


 叫ぶアメリアに小夏が小鉢を渡す。気の利くアメリアは小夏から渡された小鉢をテーブルの面々の前に順々に置いて行った。


「そう言えばボンジリとか……行きたくねーか?」 


「じゃあ、砂肝はどう?」 


 メニューを見ながらランと茜が注文を始めるのを春子がメモしていく。


「じゃあ、僕は豚串で。いつも島田先輩が頼むんですけど、今日は居ないんで僕が頼みます」


 誠は大柄なだけあって食欲もそれなりに旺盛だった。


「よく食うねえ……若者は。俺はとりあえず突き出しを食うので精いっぱいだよ。まあ、茜の『小遣い三万円』の方針のおかげで粗食に慣れちゃってるし。この前、焼肉食った後は……食いつけないものを食うと駄目だね。腹を下しちゃって」


 嵯峨は食事の場だと言うのに叔父さんトークで汚い話を平気でする男だった。


「お父様。話題は場所を選びましょうね」


 まるで母親である。茜の父を気遣う姿を見て誠は目の前の『駄目人間』がいつまでも大人になれない『ピーターパンシンドローム』を患っているのではないかと不審に思えてきた。



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