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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘  作者: 橋本 直
第四十三章 それぞれの過去のお話

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第198話 幼女にはお聞かせできません

「隊長、ちょっとすまねーが」


 そのかわいらしい声を聞いた時、この場にいる全員が後悔の念に包まれた。


 この場にいる誰もがそこに見た目がどう見ても八歳幼女の乱が居ることを忘れていた。


「そうだったな。お前さんがここにいることを忘れてた。今までの話、無かったことにならないかな?」


 そう言う嵯峨にランは苦笑いを浮かべる。


「犯った、犯らねえの話は戦場で嫌って程聞いてるから別に良―よ。それに殺したことに関していえばアタシは人の事を言えた義理じゃねえ。五人?かわいいもんだなそんな数アタシはその十万倍は殺してる」


 ランは自嘲気味な笑みを浮かべながらそう言った。


「アメリア、その『従属本能』とカウラの『パチンコ依存症』は関係があるのか?」


 どうやらランが気にしているのは話題が性犯罪に関するものであることよりもカウラの『ギャンブル依存症』と『従属本能』との関係の事らしいと誠にも分かった。


「それは関係ないと思うわよ。『従属本能』はラスト・バタリオンの初期型の場合は表面に出て誰が見ても分かる程度のものだけど、カウラちゃんは最終ロットだから『従属本能』の心理への影響は私達に比べたらほとんど無いはずよ。つまりはカウラちゃんの自業自得ってことね。カウラちゃん、パチンコにはまる言い訳が一つ減って残念だったわね」


 アメリアはあっさりとそう言った。カウラは苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべてウーロン茶を飲んでいた。


「と言うことは、アメリアさんにはまだ『従属本能』が残ってるんですか?」


 誠はつい、蒸し返すようにそう口走っていた。アメリアは苦笑いを浮かべてそんな誠を見つめていた。


「私がネオナチの残党から救出されて処置を施された段階で洗脳に近かった『従属本能』はかなり消え去ったとは聞いてるけど……残ってるかもね。もしかして、誠ちゃん。私を従わせたいの?もしかして、かなめちゃんと一緒のドSになりたいわけ?」


 こういった時、アメリアはいつもの明るいアメリアに戻っていた。


「誰がドSだ!誰が!」


 トリ皮を食べていたかなめがアメリアを怒鳴りつけた。


「オメー等。学習能力がねーのか?アタシがこの場に居るって何度言えばわかるんだ?そんな話はこれ以上禁止だ!それとこのことを他の隊員に漏らすんじゃねーぞ。連中も男だ。変な目でテメー等を見るようになる。特に『純情硬派』が売りの島田にだけは知られないようにしておけ。アイツの事だ、どう暴走するか分かったもんじゃねえ。それこそ『ゲルパルトの人間は皆殺しだ!』とか言って星間シャトルをかっぱらうこともやりかねねー。これはここに居る人間だけの秘密。そーしとこーや」


 ランはそう言って純情硬派で自分の正義感だけで突っ走る男、整備班班長島田正人の事を気遣っていた。



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