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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘  作者: 橋本 直
第四十二章 庶民感覚と言う奴

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第193話 ラスト・バタリオンの憂鬱

「それにしてもアメリア。大人しいじゃねえか。いつもはこういう時に一番はっちゃけるおめえがよ」


 かなめもやけに静かにボンジリを食べているアメリアにラムを飲みながら絡んだ。


「いえね、かえでちゃんに興味を持っちゃって……庶民の暮らしをまるで知らないお姫様……もとい男装の麗人の言葉を聞いてると昔この国に来た時の私の事を思い出すのよ」


 そう言いながらアメリアはビールに手を伸ばした。


「そうだったな。オメエは戦後すぐにゲルパルトでロールアウトしたラスト・バタリオンだったな。で、そん時はどう思った?焼鳥屋とか……驚いたか?」


 自分は最上級の貴族だとか言っておきながらかなめにはこの店のメニューは驚くものでは無かったらしい。誠はそれを察して西園寺家が相当に庶民的な家風の家なのだと悟った。


「まあね、最初は箸を使うのが一苦労。それを覚えたらいきなり串に刺したこんなのが出てきて……」


「こんなのとはなんだ。これはこれで旨いぞ」


 アメリアと同じラスト・バタリオンながら東和でロールアウトしたカウラにとってこう言った店は当たり前のものだった。


「それはカウラちゃんが異文化交流したこと無いからでしょ?たぶん司法局の任務でいろんなところに行くことになると思うからちゃんと勉強しなさいね」


 稼働時間が長いだけにカウラにとってアメリアの言葉は説得力があった。


「その割には貴様はろくでもない成長しかしないんだな。あんなゲームとか同人誌とか集めて何が楽しいのやら」


「カウラちゃんこそパチンコのどこが楽しいのよ!金の無駄じゃない!」


 誠は人の事は言えないながらも、どちらも同じようなものだと思いながら黙って二人の様子を観察していた。



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