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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘  作者: 橋本 直
第四十章 かなめとかえで

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第187話 『甲武の鬼姫』の策謀

「お父様。恋愛話は置いておいて、かえでさんの人事は康子伯母様のご意向が働いたのではないですか?かえでさんは確かに腕の立つ法術師ですが独断専行は姉であるかなめお姉さま譲りですから。うちなら神前君と言うフォローが利く人材もいる。しかも前線勤務が希望のかえでさんもトラブル満載の司法局なら文句は言わない……と」 


 思いついたように口を開く茜に図星を指されたというように嵯峨は頭を掻いた。そしてその視線がランに向けられるとこの部屋にいる茜の視線は彼女に向いた。


「『甲武の鬼姫』か……厄介な奴が出てきやがった。アレはアタシでもどうにもできねえ。アイツの意図と言う話になると……やっぱ、日野の馬鹿が何かしでかしたら、アタシが全責任を負うことになりそうだわ。損な役回りだわ」


 ランはそう言って大きなため息をついた。 


「そんなに心配しなさんなって。俺が甲武に居る間に俺の世話をしてたのはかえでだぜ。アイツにも常識くらいある。ただ、色恋が絡むと暴走するところがあるだけだ。まあ、被害がこの『特殊な部隊』に限定されるってことなら司法局のお偉いさんも褒めてくれるんじゃないの?逆に」 


 嵯峨は感情を殺した表情でランと茜を見つめた。


「それが迷惑だって言ってんだよ!アタシ等は司法局の生贄(いけにえ)か!なんでアタシ一人がかえでのセクハラの生贄にならなきゃならねえんだ!」


 自分達は甲武国軍と司法局に生贄として選ばれた。その事実を知ってかなめはそう叫んだ。


「でもかなめさん。半分はあなたの責任ではなくって?三歳でその体にされた腹いせにかえでさんの性癖を捻じ曲げた責任はちゃんと取っていただきますからね」


 茜は今度は責任の矛先をかなめに向けた。かえでの性癖を歪めた自覚があるだけにかなめには何も反撃することが出来ない。


「お父様。これで司法局実働部隊の『特殊な部隊』の汚名返上の機会は当分先になりそうですわね。それ以前に名前が『流刑地』とかに変わるんではないかしら」


 娘の非情な冗談を交えた宣告にタバコを吸っていた嵯峨はそのタバコを取り落としそうになった。



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