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魔剣戦記~異界の軍師乱世を行く~  作者: 藍藤 唯
エル・アリアノーズ戦記 2
27/81

ep.25 共通ルート ヒナゲシ #1

 共通ルート ヒナゲシ#1


・シムラの記憶に触れる場面で、嫌われると分かっていても心に踏み込むことが必須条件。誤るとこのルートへの移行が不可能になる。


※共通ルートのフラグは全て回収します。ルート分岐後はヒロイン全てのエンディングを用意。


 竜基のヤツが帰ってきた。

 ……今日は、悪い日じゃなかったと思う。記念日にも、きっとなる。

                     シムラの手記より。









 シムラが竜基を見つけたのは、その日の夕方に差し迫ろうかという時であった。

 偵察隊が帰ってきたという話を小耳に挟んで、仕事中もずっとやきもきしていたのだ。自分が終わらせた資料の山を、これでもかというほど見せてやろうと思っていたのだ。

 にも拘わらず、竜基は自分の執務室に戻ってくる気配はない。

 仕事を全て終わらせたシムラは、城中竜基を探し回っていた。その不自由な足で。


「やっと……見つけた……!」


 松葉杖を突いて歩き回っていたせいで脇が痛い。疲れて、息も少々途切れている。だがそれでも、竜基を発見出来たことに一つの安堵を見せていた。


 場所は、バルコニーだった。


 夕焼けに照らされた、広く荘厳な舞台のような、空中の庭園。街を一望できるようなそんな場所で。目的の人はたった独り、柵に両腕を引っかけて空を眺めていた。


 シムラが来たことにも、気づいた様子はない。後ろを向いているから仕方がないと言えば仕方がないが、不意打ちも視野に入れて普段戦略を練っているような男が自分に背を向けている状況に、ちょっぴりおかしくなった。


「……何してるのさ」

「ん? ぁ、シムラか」


 振り向いた竜基の表情に、シムラは一瞬、何も言えなかった。


 その場に居て、その場に居ない。空虚なようで、きっと中身はあるのだろう。寂しげで、尚且つ優しく。複雑で歪な笑顔を向けたことに、シムラは首を傾げた。


「なんて顔してるのさ、らしくもない。……いや、僕を引っ張り上げた時もそんな顔してたか」

「……お前、そんなことよく平気で言えるな」

「今も結構病んでるつもりだけど? それ以上にキミの表情が気に入らないの」


 かつ、と松葉杖を操り、竜基の隣に立つ。サイドポニーに纏めた黒髪が風に靡いて、隣に居た竜基の胸にかすかに当たった。


 いったい、西の山脈で何があったのか。そんなことをシムラが分かる余地もなかったし、知ってどうするというつもりも無かったが、どうしてか気になっていた。


「俺、そんなギャグみたいな顔してたのか……?」

「滑稽だなんて言ってないでしょ? 無理やりはぐらかそうとしないでよ腹立つから」

「……ふぅ。ポーカーフェイスも鍛えないといけないみたいだな……」


 肩を竦めた竜基に、一つため息を吐いた。自分に物事を隠そうとしていたことに関しては仕方ないと思いつつも、どうやらこの分だと、触りくらいは話してくれそうだ。


「何かあったの? 随分辛気臭い顔して」

「辛気臭い、か。まあ確かに間違ってないな……。今日、ちょっとな」

「今日? ……あ、そういえば、お帰り」

「……挨拶がまだだったな。ただいま」


 お互いの顔を見るわけでもなく。

 夕日に照らされた二人は、自分たちが普段必死で支えている、美しい街に視線をやっていた。

 しばらくの無言。言いにくいのか、整理をしているのか。

 竜基の葛藤を察しながらも、気にせずに街に意識を向けていた。

 この前弄った区画があそこ。商業地区は人も多く、この分だと黒字だろう。子供たちの姿も見える。大丈夫、この街は活きている。


「……今日、な」


 しばらくの無言を遮って、ポツリと竜基が呟いた。


(はな)っておいた密偵から、王都の情報を聞いたんだ。優秀な部下を持てて、まあ俺は満足してる」

「……なにさ」

「ん? もちろんお前のこともだよ。何照れてんだ」

「うるさい。それより続きを聞かせなよ」


 ジト目で睨まれたことに、肩を竦めて。

 すぐに視線を逸らしたシムラを余所に、竜基は言葉を紡いでいく。


「……俺には、しばらく会えないと思っていた家族が居たんだ。色々事情があってな。……だがなんと驚き、その親父と同名の男が巷で有名な暗殺者集団の頭領らしい」

「……人違いとかじゃないの?」

「どうだろうなぁ……それも含めて憂鬱だよ。困るのは、そうさな。これもとある事情が絡むんだが、年での判別は不可能なんだ」

「……キミ、親父さんの年齢も知らないの?」

「そうじゃないんだって。何等かの事情で、年齢は不明。前例があるから爺かも知れないと思ったんだが、親父と同名の男は違った。俺と数歳しか変わらない、若い兄ちゃんだそうだ」

「……それが親父さんな訳ないでしょうに」

「……言い切れたら、ありがたいんだけどねぇ」

「若返りのクスリでも飲んだってこと?」

「さぁ?」


 イマイチ要領を得ない竜基の話に、痺れを切らしてシムラが彼を睨めば。当の竜基はごく普通に、そして思っていた以上に真剣に、この突拍子もない話を語っていた。空を見上げて、寂しげに。


「分からないっていうのは、とても腹の立つことだと思わないか? 結論が出ないじゃないか。どんなに頑張っても出来るのは予測だけ。真実だと言い切れないんだ。……俺はこんなことをしているけれど、いつもそう思ってる。そして今……分からないことが途轍もなく悔しいんだ……これ以上ないくらいに、さ」

「……そ」


 何か言い返そうとして。シムラは辞めた。竜基が柵に置いた手は震えており、そして見てしまった。竜基の頬に一筋の雫が伝うのを。

 ……反射で言葉を返すのは辞めて、一度心の中で整理する。

 竜基の親御さんは年齢不明。その時点で意味が分からないが、そこは一旦保留。

 次に、王都で見つけたという話を詳しく聞いたところ、王城に侵入しようとしていた他の勢力らしき存在だと言う。

 そして、親御さんらしきその男は、暗殺者集団の頭領。


「……確定じゃないなら、そんなに考えなくていいんじゃないの?」

「……もし親父がここにきているとしたら、親父は自らの全てを投げ打って、俺や、他の人を探しに来たことになるんだ……それが今一番、胸に来てる」

「なるほどね。心苦しいのか。もし本物の親父さんだったら」


 ふむふむ、と顎に手をあててシムラは一拍の時間をおいて。そしてもう一度竜基を見た。その瞳には、強く光が灯っていた。


「……うじうじしてんなよ竜基」

「……え?」

「もしキミの親御さんだったとして。キミを探しに来ているのなら、キミは会って話すべきだ。違ったとしても、ちゃんと確認できたならいいじゃないか」

「……」

「そして謝れ。何でか知らないけれど、キミは間違えてここにきてしまったのだろう? それを探しに来た親父さんに、ちゃんと、眼を合わせて、頭を下げなよ」

「……、そう……か……」


 それに、と言葉を区切って、シムラは。


「……キミの親父さんはきっとキミを見つけたいと思ってるよ。……それはとても、良いことじゃないか」


 小さく笑って、そう言った。

 親代わりの誰かと、影を重ねて。


「……シムラ」

「なーんてね。いいんじゃないの? キミの好きにすれば。敵の敵は味方、なんて発想で、もしその人が味方に付いてくれたら御の字じゃない」

「……そうか。そう、だな」

「ま、面構えもマシになったんじゃない? 元々貧相だから陰鬱でもそんなに変わらなかったけど」

「ひでぇなおい!」


 ツッコミを入れた竜基に、シムラはクスクスと袖に手をあてて笑う。

 一気に肩の力が抜けて、何かどうでもよくなってしまったように思う。だが、目の前の少女に色々と救われたのは、彼にとってはどうしようもない事実で。


「ありがとな、シムラ」

「むず痒いからやめろ。僕は僕が思ったことを言っただけ。……親の記憶なんてないし、合ってるかなんてわかったもんじゃないよ」

「それでも、な」


 ふぅ、と一息ついた。

 そう言えば、この王城内には記憶の無い人間が二人も居て。その内一人は、間違いなく知り合いの男で。

 彼女もきっと、どこかで――




 そこまで考えて、竜基は今までの自分を心底恨んだ。




「待てシムラ。……お前……いつから記憶が無いんだ」

「ぇ? 言ってなかった? 去年……いやそろそろ一昨年になるのか」

「一昨年……記憶はどんな風に無いんだ? まさか……クサカと同じような形で、なのか?」

「ん~? まあそうだね。一緒って言えば、一緒か。記憶戻ればいいなとは思うけれど、別にそんな必死にならなくていいよ。僕らにはやることがあるし、さ。ほら、もう寒くなってきたし部屋に戻ろう」

「ちょ、おい!」


 シムラに引っ張られるようにして、竜基も歩く。

 だが、ここでこの話を終わりにしていいのか、竜基の中で葛藤が激しく摩擦する。

 もしかしなくとも彼女は、……シムラという少女は。


 志村という名字の、どこにでも居る日本の少女だったのではないかという可能性が大いに存在する。


 殺伐とした世の中に放り込まれ、それでも尚健気に生き延びようとして。

 足が不自由になろうとも、絶望的なトラウマを抱えようとも、前に進もうとしている。


 今も、小さな背中が竜基には、とても苦しくて。




 竜基は、口を開いた。




「待ってくれ。余り話したくないかも知れないけれど、頼む」

「……は~……ここまで露骨に辞めようとしてるのに、まだ話を引き摺るのかキミは」


 とんだ空気の読めなさだ。と肩を竦める少女は、瞳に何も映していない。

 別にそれは良い。今話さねばならないのは、クサカには遮られた日本のこと。そして、記憶の奥底。


「……お前、魔剣戦記って……知ってるか?」

「は?」


 こてん、と首を傾げるシムラ。何も感じず、感じさせない空虚な声。とっ捕まえたと思ったら何を言っているんだとでも言わんばかりの、そんなキツイ視線に晒されて尚、竜基は言葉を選び、そして伝えていく。


「……志村」

「なんか妙にイントネーションの違う言い方してるけど、面白いの?」

「いや、そんなつもりはない。……だが、もしお前が、お前の記憶喪失がクサカのソレと同じなら。……お前はもしかすると、俺と同じ場所の生まれなのかもしれない。そう思ってる」

「……ん~、今日の竜基は良く分からないな。まあ、クサカと話した事はあるよ? 竜基って名前を、皆はちゃんと呼べないよね、って」

「……おそらく、それも、だ。俺達の国ではごく普通に呼べる名前だったからな」

「……じゃあ何かい? 竜基の生まれた場所の生まれだとでも言うのかい? 僕も」

「……そんな気が、してる」


 半ば以上に迫真の、心の籠った竜基の瞳。嘘やでまかせを言われているわけではなさそうだとは思いつつも、シムラは余りこの話題を続けていたくはなかった。


 二年。二年の間、取り戻そうとして手に入れられなかったもの。もうとっくに諦めは着いていて、自分の親はギース一人だと、そう思って生きてきた。だと言うのに、もしその記憶が蘇ってしまったり、自分の過去を教えられたりして、どうしていいのかなど分からなかった。


「……僕の記憶を見つけて、それが何になるのさ」

「……別に、どうするというつもりもない。だが、それはきっと見つかってからシムラが決断することだと思う。今と昔、その両方を選択することすら出来ない今よりは、ずっと良い。そう、思う」


 ごちゃごちゃする。

 シムラはそう思った。覚えのない話をされて、その上今と昔の選択をしろ。何の話かと問い詰めたいのと同時に、こんな話からは目を背けたい自分も居る。

 今は今で、前を向いて生きているのだから。


 だからシムラが考えるのは、感情としての一面。


「……もし記憶が蘇ったとして。僕が過去を選んだら、どうするのさ」

「どうするって?」


 やっぱり機微に疎いんだな、と嘆息して。竜基を真っ直ぐに見据えて言った。



「僕がここから居なくなってもいいの?」



 風が、吹いた。

 竜基とシムラの間を、静かに通り抜けていく。サイドポニーが揺れ、竜基の服がはためいた。


「……それを、シムラが望むなら」


 竜基の口から出たのは、その言葉。その時の彼女を尊重するという、一見優しく……


 無責任で、尚且つ今の彼女を見ていない言葉。


 シムラの顔から表情が消える。竜基が意図を掴みかける間もなく、彼を一睨みして。


「話にならないね。それじゃ」

「おい!」


 クルリと反転して、松葉杖を突いてシムラは進む。竜基は慌てて彼女を引き留めた。

 肩を掴み、回り込む。


 そして、息を呑んだ。


「……ふざっけるなよ……!」


 涙が、ポツポツと伝っていた。


「お前「ふざけるなよ!!」……おいシムラ」


 怒号。竜基の言葉など、関係ない。シムラの涙は止まらず、そして睨み据える瞳は潤んで尚強く竜基を捉える。


「キミは!! キミというヤツは!! 何度人の心を踏みにじるんだ!! 助け出した人間に対して偽善だからと行為を否定し! 人を守ったことを誇らず人を殺した罪ばかりを背負い! 挙句に今度は! 今度は……!」


 頬が紅潮し、瞳も赤く充血する。涙を乱暴に拭い去って、シムラの糾弾は止まらない。


「今度は……今の僕を否定したな……! 僕は……今日まで……どんな思いで毎日……」


 彼の代わりとまではなれずとも、自分に出来ることをしよう。そう考えて過ごしてきた。副官として自分を雇ってくれた彼に、恩とまでは言わずとも小さな優しさを感じていた。だからこそ応えようと思った。そして自分のことを認めてくれればどんなに良いか。それはどんなに喜ばしいことか。


 そう思って、筆を執り、印を付け、改革に手を出し続けた。街が良くなることも楽しかったが、それ以上に何かの役に立てている嬉しさが、そしてそれを認めてくれるかどうかという不安があった。


 だがその諸々は今、全く関係の無いところで突き崩された。


「……シムラ」

「……もぅ、お前の言葉なんて聞きたくない」


 俯いて目を擦り、一歩も動こうとしないシムラから、竜基は視線をそらした。そして少し考えてから、覚悟を決めたように口を開く。


「まぁ、耳に入れてくれないのは仕方ないかもしれない。……俺も、いくつか隠していることはあったんだ。それを今、言おうと思う」


 竜基の育った国は、戦争とはほぼ無縁で。平和で、ここに比べればずっと優しい国だった。そして、クサカはそこに生きていながら、とある手段でここに来てしまった。そして、その国での記憶は失くしている。

 シムラ、という名前も、名字としてその国に存在し、その国特有の顔つき、髪の色を持っていることから、シムラも同じ国の人間だと思った。

 そして普通なら今頃は、とても平和な暮らしをしていただろう。こんな殺伐とした世界ではなく、綺麗で過ごしやすい国で。


「……シムラほど可愛ければ、きっと人生も楽しかっただろうしな」

「御託は良い」

「聞いてくれてるのか」

「うるっさい」


 ふぅ、と息を吐いて、竜基は紡ぐ。

 だからこそ、この世界と選ぶなら、きっと平和なそちらを選んだ方が幸せだろうという仄かな確信もあった。シムラが記憶を取り戻して向こうに行こうとするなら、止める必要がないほどに。その箇所については竜基としても容易に判断が付いた。

 ……シムラの今を否定するつもりは無かった。副官としてはこれ以上ないくらい優秀で、その国で学んだであろう算術や知識も、どうしてか引っ張って来られているようだ。


「……だから記憶の戻る余地もあると踏んだんだ」

「……」

「迂闊な発言どころか、重要なことも言わずにこんなことになって悪かった。許してくれ」


 既に半分以上陽が沈みかけているバルコニーの真ん中。

 竜基が頭を下げてから、しばらくの間無言が続いた。


「寒いから、入ろう。ほら」

「……シムラ?」


 竜基の肩に触れた手は、冷たくとも温かく感じた。顔を上げれば、未だに目の周りが赤い少女が、顔色を無理して抑えているような表情で佇んでいて。


「……許してくれるのか?」

「察しろよ。これだからキミは空気を読めないんだ。はー、ほら、許してやるからもう行くよ」

「はは、冷や冷やしたよ」

「うるっさい」


 本当に、申し訳ないことをしてしまったと竜基は思った。

 前を松葉杖で進むシムラを眺めながら、心の中でほっと安堵する。

 事情も話さずに無神経だったのだ。


 いずれ、彼女には魔剣戦記の存在も話すことになるだろうと、確信に似た予感すら浮かぶ。


 と、途端にシムラが振り向いた。


「ねー竜基」


 首を傾げる竜基に、シムラは続けて言った。


「シムラって、名字なんでしょ? そう考えたらなんかそっけなくてさ。ファーストネームが欲しいなーと」

「……きっとあるよ。思い出せるはずだ」

「あいっ変わらず察し悪いな」


 呆れたように両手を挙げるシムラにイラっとしたので、脇で支えている松葉杖を蹴っ飛ばしてやろうかと思ったが我慢した竜基。

 その直後に、覗き込むようなシムラの、悪戯っぽい笑顔に竜基は違う意味で息を呑んだ。


「ねぇ、竜基が付けてよ」


 見たこともないような柔らかな微笑み。それでいて、どこか人をからかっているような。


「……記憶が戻ったらどうするんだ」

「その時はその時。ミドルネーム付きになればいいんだよ。王女サマとか羨ましいんだよね実は」

「……っはー」


 日本人には普通、ミドルネームは無い。

 そんな無粋なことを言える雰囲気でもなく。

 彼女なりに、きっと先ほどの気まずい雰囲気を払拭してくれている一面もあるのだと思うと、竜基も無為には出来ない。しばらく悩んで、そしてシムラを見据えた。

 意志の強く、そして決して折れない心の籠った瞳。しなやかなサイドテールの黒髪。背丈は高くないながらも、健気で強気な少女。


「ヒナゲシ。ヒナゲシ・シムラ。……忍耐があって、優しく、強く。白い花弁は忘却もあれど、きっとこの先の未来に見つかるはずだから」

「……ヒナゲシ、か。……ま、まぁ竜基にしてはいいんじゃない?」

「なんでお前そんなだよ」


 割と真剣に考えたんだけどなぁ、と頭を掻く竜基に、シムラ――ヒナゲシは楽しげに笑って。


「じゃあ、これからはヒナゲシって呼んでね。他の皆には、記憶が適当に戻ったとでも言っておくからさ」

「あ、おい」

「ほら、今度こそ行くよ!」


 笑顔でそう言うヒナゲシの姿はどうしてか。さっきよりもずっと、眩しく感じた。


この為だけにシムラの話を書かなかったと言っても過言ではない。


反応が気になりますが、これ以降シムラの描写はほぼヒナゲシになります。


フルネーム ヒナゲシ・シムラ

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