ロバの日常
実はPCがクラッシュいたしまして……書いていた作品がお釈迦になりました。まさか電源がやられるとは思わず……おまけにバックアップもとっておらず……どうにもなりませんでした(号泣)
ということで、箸休めの挿話としてこれを書いてみました。楽しんでいただければ幸いです。
不細工なロバのとある一日
AM5:00 起床
夜明けとともに目を覚まし、本日一日のプランを立てる。午前と午後の散歩を円滑に進めるためのルートを作成。(通常ロバは孤児を預かるシェルターの厩で生活している。ここがホームとなる。なお、ベアーの手伝いをするためにロイドの自宅にある厩で過ごすこともある。ちなみにベアーの手伝いをすることはほとんどなく業務中に脱走するのが常である)
AM5:30 散歩
午前の散歩に出発。朝食前の腹ごなしもあるが早朝の朝日を浴びることは気持ちがよくポルカの海岸沿いをトボトボと歩く。
早朝の沿岸には若い婦女子はいないのだが、散歩をする老女が複数いるため挨拶は交わす。(最近はストライクゾーンが拡がり熟女枠のなかに初老の女性(60~64歳、ただし70歳以上は不可)を入れようかと悩んでいる……(熟女の定義に対する哲学的な命題)
AM6:30 食事
食事(基本は干し草、野菜や果物もOK)
AM7:00頃 脱糞
シェルターに隣接した家庭菜園の肥料になるように場所をわきまえて済ます。その日の体調は便の状態でわかるので放出した便は念入りにチェック。
AM8:30 お遊戯
学校に行く子供たちを適当に見送る。そのあとシェルターにいる小さな子供たちと戯れる。(調子に乗った素行の悪い子には容赦のない鉄槌を下す。具体的には尻尾で肌の出ている部分、太ももや二の腕をおもいきりはたく。それでも言うことを聞かないときは軽い突進からの体当たりを食らわせる。すでに3名の子供たちが血祭りに上げられている。なお、その3人はロバのことを恐れながらも更生の道を歩んでいる)
AM10:00 休憩
子供たちと戯れた後ののんびりタイム。厩で軽いうたた寝。
AM11:30 昼食
早めの昼ご飯。そのあと午後の散策の準備(流し目、ウインク、耳の具合などを念入りにチェック。他人から見て見栄えのよい顔の角度を探る。その日の体調に応じて角度は微調整している。)
PM12:00 散策(一日のメインイベント)
散策開始。ボルカの町を縦横無尽に闊歩する。海の近くにあるマーケットをぶらぶらすることもあれば、高台にある富裕層の住宅地に出没することもある。(富裕層の住宅地にお気に入りの未亡人がいるのだが、まだ関係は深くない。いずれは……しっぽり……とおもっている)
ダウンタウンをぶらぶらするときは飲み屋にいつも立ち寄る。何件か落ち着くところがあるのだが、なかでも『磯の香』という大衆居酒屋が最近のお気に入り。(仕込みにいそしむ亜人の娘に餌をもらっている……ついで体をなでてもらうのが日課。さりげなく下半身に手が当たるように体を傾けることがある。ただし相手が嫌がりそうなことは絶対にしない)
なお、貧困層の多い集合住宅がある地域は基本的にいかない。トラブルを回避するための知恵である。(自らの身を危険にさらすような愚かなことはしない、それがロバの行動哲学の基本である)
ロバはベアーやルナがトラブルに見舞われるたびに『ヤレヤレ』と思っている。
PM15:00 休憩
散策から戻ると一休み……そのあと学校から帰ってきた子供たちと戯れる。これと言ったことのない時間が夕食まで過ぎる。
PM17:00 沐浴
ロバのお世話当番となった子供に体全体をくまなく洗わせる。(蹄の汚れはとくに注意!!)
このとき子供とロバは一対一になるのだが親のいない子供たちはそのさみしさや日々のストレスをロバに吐露することがある。
ロバは泰然として聞いているが、ロバに悩みや不満を打ち明けた子供たちは不思議と精神に安定を取り戻していく。(子供たちは言葉のわからないロバに対して様々な鬱積している思いを話すことで自分の心の有り様を整えているようだ)
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ロバは親身になって子供に耳を傾けるわけでもなく、邪険にするわけでもない。だがそれが逆に子供たちの心に安寧を与えているようである。
PM18:00 夕食
沐浴を終えたロバは干し草を食む。
PM18:30
夕食が終わるとシェルターの管理者が子供たちの前に現れる。粗相をした子供たちを玄関に集められて叱るのだ。学校で問題を起こした子供やシェルターで調子にのった子供に罰を与える。
ロバはそれを見ながらニヤニヤする。ただしシェルターの管理者の鉄拳制裁があまりにひどいときは妙な鳴き声を上げて管理者の怒りを和らげようと試みる。(ただし、うまくいくとは限らない……)
PM19:00 総括
本日の出来事を脳裏に描き、記憶のなかにとどめる。よかったこと、悪かったこと、干し草の味、叱られた子供たちの表情など――それらを整理して一日の締めくくりをむかえる。
PM20:00 就寝
星を見て黄昏がれる。眠たくなったところで寝床にはいる。暖かな干し草のベッドにその身を横たえる。その後は何も考えずに深い眠りに落ちる。
(不細工なロバはとりとめもないことの中に事物の本質があるのではないかと最近思い始めている。)
以上
いかがだったでしょうか。こういった形式のモノは書いたことがないので面白いか否か、作者はいまいち判断が付きませんが……読者の皆様に対するクリスマスプレゼントになれば大変うれしく思います。
本編は三月くらいですかね……多分。(新作かバイロン編を予定しています)
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実は作者もサンタさんからプレゼントをいただきました。何をもらったかといいますと……痔(いぼ痔)です。臀部が寒さにやられた模様……(号泣)
では読者の皆様メリークリスマス!!(風邪などひかぬように、特に受験生!!!)
じゃあね!




