登場人物とこれまでのおさらい
今日も明日も猛暑だって(白目)……
みんな、熱中症には気をつけるんだ!!
バイロン:
12章の主人公。レイドル侯爵のもとから逃げた後、コルレオーネ一座に身を置いて女優としての日々を過ごしていたが、ダリスの最高権力者、一ノ妃のメイドとして仕えた後、執事長選挙で大きな役割を果たし、現在は異例の出世を遂げている。この章では合コンを成功させたものの、心づけ横領の嫌疑をかけられピンチに陥る
リンジー:
宮中で唯一、バイロンが気を許せる同僚。かわいいとは言い難いが性格があかるく、笑うと人の良さが出る。以前の事件ではバイロンとともに九死に一生と呼べる状況を切り抜け、バイロンとの親交をさらに深めている。現在はバイロンとともに第四宮で若輩のみでありながら大出世をとげて、宮長として抜擢されている。現在は第四宮の宮長(特技:マシンガントーク)、ピンチになると便秘になる……
マイラ:
第四宮の宮長(別名:メイド長)、生真面目で業務に対する姿勢は思慮深い。だがその一方で『女の園』ともよべる第四宮を統べるだけの知己はなく、謀略、策略といったことに対応する術は皆無である。以前の執事長選挙で右往左往したもののバイロンとリンジーの活躍のおかげで執事長選挙に勝利するという僥倖に見舞われる。
ルッカ:
第四宮に新しくやってきた老婆。老獪というよりは陰険なタイプだが、かつて宮で働いていたこともありその経験は十分。若いリンジーとバイロンという二人を陰で支えていた人物。この章ではバイロンとリンジーをはめて貶めようとしていた……その背景には罪を犯した孫を救おうとする祖母のゆがんだ思いがあった……
レイドル侯爵:
バイロンとその母を経済的に支援してきた人物。その顔には幾重にも包帯が巻かれ素顔を覗くことはできないが、貴族の間では『ダリスの銀狼』として恐れられている。その情報収集能力はすさまじく政治、経済だけでなく市井の取り留めもないことまで調べあげる。その性格は執拗で陰惨……
マーベリック:
レイドル侯爵の執事、バイロンとレイドル侯爵のパイプ役を担っている。一見するとイケメンだが、時折見せる目つきの中には殺意が垣間見える。以前の一件でバイロンに対して特別な感情を抱き始めている。12章ではクラーク司法長官の過去を調べ上げたあと、バイロンの疑惑を晴らすために尽力をつくしている。ちなみに彼の作るスイーツや料理は超逸品である。
ゴンザレス:
マーベリックの配下。白髪を短髪にした職人風の男で市井に潜んで様々な情報を集めている。経験豊富な猛者で人物眼は確かである。この章ではボルト家の執事に襲われたときに機転を利かせたバイロンにより助けられている。それもあってか、今までよりもバイロンに対して強い信頼を寄せるようになっている
レイ:
マーベリックの朋輩。毒を用いて人を殺めることに躊躇のない姿勢は非道ともいえる。状況を俯瞰する能力はマーベリックにはないもので利に聡いだけではなく、全体を見渡して行動する人物である。
アルフレッド:
魔導兵団の長。ゴルダではベアーとともに人体錬成の闇を暴いて事件解決に至らしめている。魔導器に精通している筋骨たくましい老人で事件がないときはポルカ近郊にある炭焼き小屋で過ごしている。
パトリック:
士官候補生となった美しい学徒。前科がついたパトリックはブーツキャンプで収監されたがその能力を買われ現在は軍人の卵となっている。バイロンとはマスカレードで出会い、互いを利用する形で危険を回避している。ベアーに対しては並々ならぬ思いを持っている。この章ではバイロンとの合コンに参加している。
ボルト13世:
御三家のひとつに数えられるダリスの名士。クラーク司法長官と頭巾の女と組んで何やら企んでいる……現在はその最終段階。はたしてボルトの目的とは?
ボルト家の執事
痩身の男。得体のしれぬ雰囲気をかもしているが、かなりの策士。ボルト13世に知恵を与えていると言って過言でない。この男の眼を見たものは金縛りにあってしまう。何か特別な力があるのだろうか。
クラーク司法長官:
辺境ベルツの名士。その能力は高く、若くして司法長官まで上り詰めた人物、民衆からの信頼も厚く貴族政治の改革を唱えている……だが、彼の過去には何やら深い疑惑がある……出世欲も強く宰相のポストを狙っている
頭巾女:
湖畔のコテージで幽閉されていた三ノ妃。ボルトと組むようになってからは新たな策略を練るようになっている。はたしてこの女の狙いとは?
パストール:
トネリアの豪商。お茶会事件で暗躍したものの……それが露見して、マーベリックたちにより乗っていた船が爆破されるという憂き目にあう……だが、それで死ぬほど軟な人物ではなかった……むしろ自分の存在を死んだ事にして闇に潜る存在へと変貌している……
おさらい:
士官候補生たちとの合コンを終えてコネクションを培ったバイロンはリンジーとともに第四宮でのポジションを順調に固めてきます。ですが……そんな折、降って湧いたようにして『心づけの横領』の嫌疑がかけられます。
一方、クラーク司法長官の過去を調べあげたマーベリックはバイロンの窮地を救うべく、手下のゴンザレスを使って情報収集に努めます……そして、犯人と思しき連中を割り出すと……会議当日、ギリギリのタイミングでバイロンの横領の嫌疑を打ち払います。
ですがマーベリックは腑に落ちません……ボルト家の執事とクラーク司法長官の関係性がいまだにつかめないのです……そして頭巾の女の正体も(マーベリックはこの時点では頭巾の女が三ノ妃だとわかっていません)
バイロンの横領事案の背景に気付いたものの、ボルト家の企みはマーベリックの想定よりもさらに深いところで蠢いているようです……
はたして物語はこの後どうなるのでしょう?
次回から後半の本編に入りたいと思います。
ラストまでプロットはできているので『失踪』はないので安心してください(大丈夫なはず……です)




