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10章 バイロン編 登場人物とこれまでのあらすじ

あけましておめでとうございます、今年もみな様、よろしくお願いします!!


週2,3回のうpでやっていきたいと思います。(生暖かい目でお見守りください)

バイロン: 

 本作もう一人の主人公。レイドル侯爵のもとから逃げた後、コルレオーネ一座に身を置いて女優としての日々を過ごしていた。だがいろいろあって宮中に入るとダリスの最高権力者、一ノ妃のメイドとして仕えることになる。その後、執事長選挙で汚職をしたメイド達を枢密院に告発すると異例の大出世をするという事態に見舞われる。ベアーとは初等学校でのクラスメイト。



リンジー:

 宮中で唯一、バイロンが気を許せる同僚。かわいいとは言い難いが性格があかるく、笑うと人の良さが出る。以前の事件ではバイロンとともに九死に一生と呼べる状況を切り抜け、バイロンとの親交をさらに深めている。現在はバイロンとともに第四宮で若輩のみでありながら大出世をとげ宮長としてのポジションに抜擢されている。(特技:マシンガントーク)


マイラ:

 第四宮の宮長(別名:メイド長)、生真面目で業務に対する姿勢は思慮深い。だがその一方で『女の園』ともよべる第四宮を統べるだけの知己はなく、謀略、策略といったことに対応する術は皆無である。以前の執事長選挙で右往左往したもののバイロンとリンジーの活躍のおかげで執事長選挙に勝利するという僥倖に見舞われる。


レイドル侯爵: 

 バイロンとそのリドラを経済的に支援してきた人物。その顔には幾重にも包帯が巻かれ素顔を覗くことはできないが、貴族の間では『ダリスの銀狼』として恐れられている。


マーベリック: 

 レイドル侯爵の執事、バイロンとレイドル侯爵のパイプ役を担っている。一見するとイケメンだが、時折見せる目つきの中には殺意が垣間見える。以前の一件でバイロンに対して特別な感情を抱き始めている。


ゴンザレス:

 マーベリックの配下。白髪を短髪にした職人風の男で市井に潜んで様々な情報を集めている。経験豊富な猛者で人物眼は確かである。


レイ:

 マーベリックの朋輩。毒を用いて人を殺めることに躊躇のない姿勢は非道ともいえる。状況を俯瞰する能力はマーベリックにはないもので利に聡いだけではなく、全体を見渡して行動する人物である。


一ノ妃:

 ダリスの最高権力者。深い思慮と未来を見通す眼力を持つ。高齢だがいまだその睨みは衰えず、高級貴族たちも一目を置かざるを得ない存在。


二ノ妃:

 隣国、トネリアから嫁いできた皇女。娘が病死したことで権力の座からは追われている。現在は観劇にうつつを抜かしているが、その腹は読めない。


三ノ妃:

 マルスの母、帝位につく子供を産んだことで傲慢になっていたがマルス暗殺によりその求心力を失い、現在は『妃』という地位さえ失いかねない状態に陥っている。(この章では登場しません)


マルス:

 魔法少女大好きの少年。小太りで鈍重、学力も低く、将来の帝としては芳しくないと思われている。絵をかくのが好きだがその腕前はいまひとつ……。以前の事件で暗殺されたと思われていたが一ノ妃の知恵で助かり、現在は谷あいの村にある精肉店で働いている。


三公爵: 

 帝位につく資格を持つ高級貴族。ボルト家(政治、経済を担う)、ローズ家(軍事、安全保障を担う)、レナード家(文化、教育を担う)がある。


レナード公爵:

 帝位筆頭の高級貴族、現在のダリスでは彼の右に出る者はいない。トネリアの富豪とも親交があり、人脈も広い。帝位につくために着々と布石を打っている。


ルーザ:

 レナード公の懐刀とも呼べる占い師。その履歴ははっきりせず、その存在自体が謎に包まれている。一体彼女は何者なのだろうか……


キャンベル卿:

 レナード公に取り入り、貴族の世界で出世を目論む野心家。キャンベル海運という海運会社を営んでいる。利に聡く、立ち回りのうまい男。


パストール:

 トネリア(二ノ妃の出身地)の豪商。ダリスでの商売を成功させるため二ノ妃に取り入っている。金融面特に保険関連の利権を手に入れたいと考えている。現在はキャンベルやレナード公とも親交を気づいている。


パストールの娘:

 パストールの秘書を行う十代後半の女子。その表情は能面のようで感情を表すことはめったにない。事務能力が高いだけでなく人物眼も長けており一筋縄ではいかない人物


ライラ:

 バイロンの同輩、コルレオーネ一座の看板女優だったがバイロンにお株を奪われた経歴を持つ。現在は引き抜かれ都にある国立歌劇団の研究生として日々を送っている。




 13兆ギルダーを巡る執事長のポスト争いは選挙という形で火花を散らした。その票を巡る選挙活動は裏金や付け届けが横行し、宮中で仕える誉れあるメイドたちはそれらに翻弄されると堕落の極みへと追いやれた。


 そして、気付いてみればパストール商会のバックアップを受けた第二宮の宮長ポーラとヤクザの金でバックアップされた第三宮の宮長、サマンサの一騎打ちになっていた。


 だが、この展開に憤ったバイロンとリンジーは誉れあるメイドとして現状を打破すするために立ち上がる。そしてマーベリックのバックアップにより裏金と奸計の証拠を見つけたバイロンとリンジーが枢密院を揺り動かしたのである。


 そして執事長選挙はまさかの展開を見せた。なんと第四宮の宮長、マイラが若輩の身でありながら執事長に就任することになったのだ。考えられないような事態が宮で生じたのである。そしてそれに付随してバイロンとリンジーの身にも驚くべき変化が生じていた。


何とリンジーが第四宮の宮長、そしてバイロンがそれを補佐する副宮長として任命されたのである。





物語は8章の終わりから続く形となります。


はたして、バイロンとリンジーにはどんな未来が待っているのでしょうか?

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