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おさらいと登場人物

9章 登場人物


ベアリスク ライドル: 

 本作主人公、通称ベアー。誉れある僧侶の名家に生まれるがあまりの貧しい生活にピリオドを打つべく転職の旅に出る。現在、サングースのレオナルド家との間に生じたトラブルでピンチに陥っている。


ロバ: 

 ベアーの飼っているロバ。婦女子には優しいが基本的に役に立たない。だが、いざという時は………

現在はサングースにあるレオナルド家の庭内で戻ってこない主人を待っている


ルナ:

 見た目10歳、実年齢58歳の魔女。ベアーが気になり行動を共にしている。現在、魔封じの腕輪をつけられていて魔法は使えない。イケメンとスイーツをこよなく愛す。


ロイド:

 フォーレ商会の責任者で『男爵』という貴族の称号を持つ貿易商。経験から裏打ちされた言動には目を見張るものがある。現在はベアーに貿易のイロハと公用語を教えている。


ウィルソン:

 ロイドの右腕ともいうべきフォーレ商会の社員。見た目は中年の冴えないおっさんだが、ガッツがある。(前立腺がちょっと弱い)


ジュリア:

 30代後半の女性。フォーレ商会は彼女なしでは仕事が進まない。事務能力が高く公用語も堪能である。ベアーの失態を補うべくサングースに赴いたが、現在は行方不明に……


スターリング:

 ダリスの広域捜査官。眉目秀麗、頭脳明晰なエリートで人間、亜人、エルフの血が混じっている。弓の名手でその腕は広域捜査官の中で随一と言われている。だがその氷の瞳中に宿るものは正義感だけではないような……


カルロス:

 若禿の治安維持官。正義感は強いが少し抜けている。スターリングに熱い思いを寄せているが叶う見込みは………

 ゴルダではベアー達とともに九死に一生の修羅場を経験。その甲斐あってか現在は広域捜査官補に抜擢されている。


ザック:

 肉屋ブッチャーで見習いをしている少年。鈍重でとろく、いつも親方と女将に怒られている。ロバに心酔しているらしく、ロバを『師匠』と呼んでいる。(お気づきの方もいると思いますが、この少年は以前にバイロン編で出てきたあの人物です)


マクレーン:

 売れない芸人。ナイーブでどことなく母性本能をくすぐるようなタイプ。レオナルド家に庭師として仕えていた過去があると思われる。レオナルド家の奥方の愛人という説もあり


レオナルド12世:

 レオナルド家の前当主。子供に対する愛情はあるものの、厳しい躾を強いた人物。将来の領主として嫡子を鍛えようとしたがその思いは届かなかった模様……。奥方が亡くなり、一人息子が出奔した後は宿屋の主人を後妻と向かえ……そして非業の死を遂げる。


レオナルド12世の奥方:

 12世と息子の間を取り持っていたが、若くして病魔に侵され病没。


レオナルド12世の嫡子:

 父親である12世の厳しい躾に嫌気がさして出奔……10年以上音信不通……現在どうなっているかさえ分からない。


セバスチャンとクララ:

 12世につかえていた執事とその奥方。レオナルド家に30年にわたり仕えていた人物で温厚で思慮深い。出奔した嫡子を捜して仕送りをしてやるなどの配慮を見せる。かつてジュリアの叔母と親交があった模様。(枯れ井戸の中で白骨化していた人物)


鉄仮面:

 奥方を失ったレオナルド12世に近づいた武人。すさまじい剣さばきをみせてレオナルド12世の信頼を得ると、友人として付き合うようになる。この後、宿屋の女将を後妻として紹介する



レオナルド13世(後妻):

 レオナルド12世が後妻に選んだ女性。宿屋を経営していた過去があり、対人能力は極めて有能。レオナルド12世が亡くなった後にレオナルド家の家督をついでいる。


新執事:

 後妻とともに宿を経営していた人物、現在は後妻のもとで執事業務に従事している。


スネイル:

 サングースの治安維持官。若い巻き毛の男だが直情的で思慮が薄い


ナバール:

 スネイルの上司。がっしりとした体格の中年。すでに薬物中毒になっている




おさらい


 サングースのレオナルド家に注文の毛皮を納めようとしたベアーであったが、難癖をつけられ納品を断られてしまう。


 応援としてやって来たジュリアがベアーをフォローするものの結局、失敗。それどころかジュリアは突然いなくなってしまう……


 案件の処理どころか新たなトラブルにベアーは頭を痛めるが、旅芸人のマクレーンと会ってレオナルド家の異常性を知るに至る。そしてジュリアが館にいるのではないかと疑ったベアーはザックという少年の力を借りて館に潜入することを決意する。


 館に潜入したベアーは執事の策に陥り九死に一生の事態に追い込まれる。だが逃走途中に偶然、触ったコートハンガーの仕掛けを作動させてその場を乗り切る。そしてベアーは秘密の空間ともいうべき書庫にたどり着き驚愕の事実を知るに至る。


さて、その一方――

 身元不明の遺体を調べていたスターリングとカルロスは納税証明を調べて亡くなった人物(デール夫妻)を特定するが、その一方で彼らの戸籍が使用されていることに気付く。そして捜査を進めるとデール夫妻の戸籍に背のりした被疑者がミズーリで新たな人物ユミールとケイトの戸籍に乗り換えた形跡を発見する。だがそこには放火殺人の疑いがあった……


 納税証明を追いながら背のりの犯人を追う二人はその形跡がサングースにあることに気付く。そしてサングースのコンパーニオンの元締めから情報を得ると恐るべき事態が展開していることをつかむ。なんと4人を殺害してその戸籍を乗っ取った犯人が貴族の伴侶になっていたのである。


 2人は何とか逮捕に結びつけようとサングースに向かうが、そこでベアーを探すルナと出くわす。そして互いの情報を交換した3人はベアーの捕らわれた館の主とスターリングたちの追う犯人が同一人物であると確信する。彼らは戦略を練るとマクレーンを活用してベアーの奪還と貴族の逮捕を目指す。


 だが、この作戦は徒労に終わる。サングースの治安維持官達がレオナルド家と手を組んでいたためスターリングたちの計画が事前に察知されたのだ。結局スターリングとカルロスは囚われの身となってしまう……


 万策尽きたルナは絶望に打ちひしがれる――だがその眼には希望の旗を掲げた存在が飛び込んでくる。それはフォーレ商会の馬車であった。




次回から後半になります。


(溜めていたストックがなくなりまして、うpが遅れるかもしれません。申し訳ありません……)

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