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【四周年】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
一章 ステイホームはダンジョンで!

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装備改善! 長さもサイズもまちまちで、形も自由!? 【装備】【鎖分銅】

薬は奥が深い。長くなりすぎるので、いったん先へ。

前話で書かれていないアイテムも作成できます。たとえばファンタジー効果のある毒消丸とか。

「薬術はだいたいオーケーだ。素材に薬草を使えば、効果の高い回復アイテムが作れる」


 これで、継戦能力はクリアしたな。

 【回避】などで被弾を避け、【瞑想】で休み、【薬術】で癒す。


 あとは装備だ。


「次は装備品を改良していくぞ! 鎖分銅(くさりふんどう)からだ!」



 ぶんどうではなくてふんどう。

 分銅鎖と呼ぶ場合もある。



 両端に(おもり)がついていて、振り回して武器にする。

 錘を手に持って打撃してもいい。


 鎖で敵を拘束したり、敵の武器や腕を(から)めとったりもする。

 投げて巻き付けることもできる。


 鎖分銅は忍者だけでなく侍も使うことがあったらしい。

 帯刀できない場合に使ったそうだ。


 持ち運びしやすく、それでいて強力。

 一般的な、現実的な武器なのかもな。



 現実に鎖分銅を使う流派もたくさんある。

 流派によって使う形が違ってくる。


 鎖の長さはまちまち。

 30センチから1メートルほどが多い。

 長ければ2メートルほどあったりもする。


 分銅の重さもまちまち。

 丸いもの、鈴形、四角柱、細長いものなど。


 両側に同じ錘がついている場合もあるし、片側が棒状になっていたりもする。

 錘が片側の場合もある。多彩である。


 まちまちで、まちまちだ。

 つまり、鎖分銅のスタイルは自由ってことだ。



 漫画やゲームの忍者はよくコレを(ふところ)に忍ばせている。

 これを遠くの木や、崖のでっぱりに巻き付ける。

 そしてぶら下がってスイングしたり、体を引き寄せて上に登ったりする。


 ――ということは、かなりの長さがあるはずだ。

 2メートルか、それ以上。

 描写によってはもっと長い。


「でも……そんな長い鎖をどうやって懐にしまってるんだ?」


 長い鎖はかさばるはずだ。

 それなのに音も立たない。

 チャラチャラと音を立てるはずだ。


 ……不思議だ。

 忍者の懐の深さが知れるな。


 うん、忍者の懐の深さは無限大だ!


 その無限大の懐ってさ……アイテムボックスなんじゃないかなあ!?

 だから、忍者は収納スキル使えてもいいよね!?

 いいはずだ!


 アイテムボックス(収納スキル)はよ! はよ来い!


 スキルリストを眺めても、やはり現れない。

 ……まだだめか?


 シャイなのかな。隠れてないで出ておいで!


 かたくなに使えるようにならない収納スキル……。

 せつない片思いだ。


 ……なかなか実らないなあ。



 一応、素材として(くさり)を買ってある。

 細めで、強度が高そうなものを選んだ。


 しかし今回、鎖は使わない。


 使うのはワイヤーだ。


 つまり、作るのは鎖分銅ならぬ、ワイヤー分銅ってことになるな。


 俺の懐は狭いので、無限に収納できない。

 重さも、サイズも限界がある。


 それに、鎖の音も隠密の邪魔をする。【消音】で消し切れる音にも限度がある。



 そこで、ワイヤーなのだ。

 忍者の時代には存在しなかった軽くて強度のある素材。


 そして、静かだ。音もあまり立てない。

 俺の求める条件を満たしている。



 用意したのはステンレス製のワイヤーロープだ。

 サビにくく、耐久性もいい。


 ワイヤーの太さによって、強度が変わってくる。

 三種類の太さを用意した。1ミリ、2ミリ、3ミリだ。


 これらは7×7構造になっていて、強靭さも増している。

 細いワイヤーを7本より合わせ、さらに7本より合わせている。


 使うのは直径3ミリのワイヤーだ。

 スマホの充電ケーブルより太いくらいだな。

 しなやかで、曲げることもできる。


 鎖に比べると、ずいぶんコンパクトだ。


 細いので頼りなく思えるが、なんと「切断荷重(せつだんかじゅう)」が700キロほどもある。

 切断荷重あるいは破断荷重は、この重さをかけると切れてしまう基準だ。

 これ以下の重さなら耐えられるというワケ。


「といっても、そんなに重みがかかることはないハズだ」


 俺がぶら下がっても、装備込みで100キロを下回る。

 たとえば巨漢の相撲取りでも200キロもない。

 切れる心配は小さい。


 現実には「安全荷重」という基準があって、こちらは切断荷重を6で割ったもの。

 つまり、116キロ。


 とはいえ、安全のためにかなりのマージンをとっている数字だ。

 劣化や摩耗も考慮されている。

 工事などで荷物を吊るときなどにプッツリいったら危ないからね。


 俺がダンジョンで使う場合は、切れなきゃいいのである。

 命綱として使うわけでもないしね。


 もっと太いワイヤーもあるが、重さや取り回しを考慮して3ミリとする!


 こんな太さで大丈夫か?

 大丈夫だ、問題ない。


 安全ヨシ! まあまあでヨシッ!



 続いて、両端につける分銅(ふんどう)部分だ。


 俺が用意した分銅は、およそ百グラム。

 釣り用の26号のオモリだ。


 ちなみに号とは昔の単位の(もんめ)と同じで、3.75グラムだ。

 26匁は97.5グラムになる。


 このオモリは数百円で買える。安い。

 色々試したいので、複数個購入してある。


 形は細長い円柱状のもの。

 これをそのまま取りつければ、万力鎖に近いものになる。

 ――形は丸みがあると威力が弱まる気がする。


 このあたりはスキルで調整する。

 【忍具作成】君は頼まれたら断れないタイプ。

 イメージすれば、聞いてくれるからね。


 イメージは六角形柱で、外側に厚みがある形。

 ぶつけたときにカドが当たる。

 手に持つにも滑りにくい。



 ワイヤーと錘を一体化させて作ることもできるが、取り外し可能にしておく。

 ワイヤーと分銅をクリップ金具とかナスカンのような金具でつなぐのだ。


 ウォレットチェーンの財布側につけるパーツみたいな感じだ。


 こうしておくことで、分銅の形や重さを変えることができる。

 気分や状況に応じてチェンジできる。

 分銅以外も取りつけることができる。



「うーむ。今度は、この金具の強度が心配になってくるな――」


 ――しかし、強度に関しては【忍具作成】君に丸投げしてしまおう。


 たのむぜ【忍具作成】君!

 せっかくスキルレベル3にしたんだ。できるとも!


 【忍具作成】君にできないはずがない。だよな? な?


 パワハラではないぞ。

 彼とは友達だ。心の友だ。


 俺ら、マブダチだよな? な?


「では、作成だ。頼むぜブラザー(忍具作成)!」


 理想の鎖分銅をイメージする。

 それを、スキルに伝える。

 この工程も慣れてきて、スムーズに行えるようになってきた。


 ワイヤーの長さは3メートル。太さは3ミリ。

 しなやかに曲がるイメージ。


 分銅は100グラム。

 六角柱で、外側が厚い形。細長く、長さは8センチ。


 ワイヤーと分銅は取り外し可能なパーツで連結する。


 すべてのパーツは艶消しの黒。


 素材と魔石が輝きを増す。

 光が収まると――俺の手の中にワイヤー分銅が完成していた!



「さすがだぜ心の友(ソウルブラザー)よ! 完璧な出来栄えだ!」


 さあ、さっそくぶん回そう!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 過去の時代(戦国時代など)や異世界ではなく現代世界+鎖分銅の組み合わせを見ると、個人的には某格闘漫画の公園最強の人を思い出しますね(笑) 本○が強くて何が悪い!
[一言] 苦悩する忍具作成(笑)
[一言] 分銅で思い出したんだが、うちの大学のイギリスの先生が自己紹介に、 二刀神影流鎖鎌術を習っているってかいてたなぁ。
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