表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【四周年】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1508/1575

大船に乗ったつもりで!

 二十四階層へ到着した。

 まず湖前の敵を蹴散らし、安全を確保する。


「よし、敵は倒したな」

「コウモリ撃墜王にお任せっス!」

「見える範囲にゴブリンさんも、火トカゲさんもいませーん」


 これで安全に出航できる。

 俺は熱水の地底湖に近寄り、船を収納から取り出す。


「これが忍具作成で作った船だ。

 テスト航行は済んでいるから、安心して乗ってくれ!」


 熱水に浮かぶ小舟を見て、リンがパンと手を合わせる。


「わあーっ!

 素敵な船ですね!」

「三人で乗るにはちょっと狭いけどな!」


「じゃあ、大船に乗ったつもりで乗るっス!

 とうっ!」


 トウコが船に飛び乗り、盛大に水しぶきが上がる。

 とうっ、じゃねえ!


「無茶するな!

 湯がはねるわ!」


 まだ説明の途中だし!

 俺はバックパックからライフジャケットとポンチョ取り出し、二人に手渡す。


「これを着て乗り込んでくれ。

 スピードを出すと、熱水が降りかかるからな」


 トウコがぐらぐらと揺れる船の上で着替えようとする。

 ポンチョが頭に引っかかって、前が見えていない。

 危なっかしいやつめ……。


「うー、揺れて着替えにくいっス!」


 俺は【操水】で揺れを収める。


「まだ乗るのは早いんだよ!

 いったん降りろ!」

「でも、もう着替えたっス!」


 へへっと笑うトウコに、俺は苦笑を返す。


「いったん降りてくれ。

 乗る順版は決まっているからな」


 トウコが船から岸に飛ぶ。


「あたし、先頭がいいっス!」


 俺はゆっくりと首を横に振る。


「いや、先頭はリンでなきゃダメなんだ。

 トウコは真ん中で、俺が最後だ」

「ゼンジさん……。

 どうして、その順番なんですか?」


 リンが不思議そうな顔で……。

 いや……違う。

 そこに浮かんでいる表情は、不満か。


 トウコが気を利かせたような顔で言う。


「あー。

 あたし、一番後ろでもいいっスよ!」

「いや、順番は変えない」


 俺は真面目な顔で続ける。


「先に断っておくけど、先頭が一番危険なんだ。

 盾を構えて、俺たちを熱湯から守ってくれたら嬉しい」


 船に風防(ふうぼう)をつける余力はなかった。

 収納の枠ぎりぎりのサイズだから、余分な機能はつけられない。


 船の内側は、座るための横板があるだけ。

 極めて簡素な作りだ。

 もちろん、シートベルトのような安全器具もない。


 リンが表情を和らげ、頼もしく言う。


「そういうことなら、任せてくださいっ!」

「それじゃあ、あたしは真ん中の一番おいしい席っスね!」


 トウコがへらへらと笑う。


「おいしいかどうかはさておき、トウコはリンをしっかり支えてくれ。

 盾を構えて手が塞がるから、不安定になるはずだ」


 トウコがしゅたっと敬礼する。


「りょ!

 あたしがリン姉を支えるマストになるっス!」

「よくわからんが、頑張ってくれ。

 俺が最後に乗って、水忍法を背後に放つ」


「店長がエンジンっスね!」

「スピードを出すから、舌を噛まないようにな。

 敵がいても無視して振り切る。

 攻撃はしなくていいぞ!」


 波の少ない湖でも、それなりに揺れる。

 スピードを出すと、小波でも船が持ち上がって跳ねるほどだ。

 銃や魔法の狙いをつけたり、刀を振るのは難しい。


 二人が笑って応える。


「はーい!」

「リョーカイっス!」


「では、出航だ!」


 俺たちは船に乗り込んだ。

 いざ、対岸へ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
トウコは砲手。 ゼンジは操舵手。 リンは索敵でいいのかな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ